※以下、『コードギアス反逆のルルーシュR2』本編の重要なネタバレを含みます!閲覧注意!
概要
シャルルとマリアンヌの計画を阻止し、皇帝になったルルーシュ・ランペルージとナイトオブゼロに任命された枢木スザクが画策した計画。その全容はルルーシュ自身の命を賭して行うものであり、ルルーシュが世界を掌握して独裁することで人々の憎しみを一身に受け、最後はスザクがゼロとしてルルーシュを討ち、人々の憎しみの連鎖を断ち切るというもの。
ルルーシュの信念の一つであり、一話から繰返し表現されてきた
『撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ』
という言葉を体現したものであるといえよう。
この計画を完遂前に知っていたのはC.C.、ロイド、セシル、ジェレミア、咲世子、ニーナと数少ない。ただしルルーシュ討伐直前にカレンは「ルルーシュではないゼロ」が登場したことで(中の人がスザクであることも含めて)計画に気がついたが、拘束されていたため止められなかった。完遂後も知り得る者はルルーシュ=ゼロであったことを知る者に限られる。
(以上、wikipediaより転載・加筆)
この計画を一言で表すなら「世界中を巻き込んだ盛大な大芝居」
具体的には、ルルーシュが「ゼロ」として作った「超合集国」と、シュナイゼルとナナリーから勝ち取った空中要塞「ダモクレス」及び「フレイヤ弾頭」を大きな鍵とした計画である。
「超合集国」は、加盟国全ての軍隊を解体し、独立した軍隊「黒の騎士団」に編入させることで、加盟国間の戦争を回避させる組織体である。「黒の騎士団」は、「超合集国」の最高評議会の依頼の元で軍事的に動くことになっている。この最高評議会の意思決定は、加盟国の代表者の投票によって行われる「民主主義」となっており、加盟国の有効票数は、人口の数によって決まる。
ルルーシュが治める神聖ブリタニア帝国は、20を超える植民地からなる膨大な人口数をもち、「超合集国」に加盟すると、票の過半数を神聖ブリタニア帝国が一手に握ることができる。ルルーシュはこれを利用し、「超合集国」を掌握。その第二代最高評議会議長に就任するとともに、「黒の騎士団」のCEOに就くことで、世界最大の軍事力を手にする。
そして、その優れた軍略と、衛生軌道上から戦略兵器「フレイヤ弾頭」を世界中のどこへでも発射できる空中要塞「ダモクレス」による脅しで、世界中の国々を「超合集国」に加盟させていく。
最終的にE.U.が「超合集国」に下ったことで、ルルーシュは、名実ともに世界をその掌中に治める「魔王」となる。
また、皇帝として頂点に立ったルルーシュはその権限を使いブリタニア内の改革に着手。
貴族制度の廃止や財閥の解体、さらには歴代皇帝陵の破壊や今までの侵略戦争で得た全てのエリアの解放など今までに行ったブリタニアの歴史全てを全否定する政策を断行。当然その政策に対して反対する者たちも出たが、ルルーシュはそれらを反逆者と断じナイトオブゼロ率いるブリタニア軍を差し向け一方的に殲滅。
こうしてブリタニア内で暴政を行うことによりナンバーズだけではなくブリタニア側からも酷く憎まれる事となり、最終的には民衆から『悪逆皇帝ルルーシュ』と呼ばれるようになり、のちに本人も自称するようになる。(これは侵略者であるブリタニアから自分自身に憎しみを向けさせる事でブリタニアへの遺恨を残させない為と、計画完遂後にシャルル以前の旧体制が復活するのを未然に防ぐ為である)
のちにダモクレスを手中に収めたルルーシュは、その力で世界の全てを掌握すると共に世界中の怒りと憎しみを一身に受ける。
かくして全ての準備が整うと共に全ての条件はクリアされた。
独裁者。悪逆皇帝。魔王。
嘘と言う名の仮面に隠れ、
手にした反逆の果実は、
怒りと悲しみ。絶望と憎悪。
その全てが、俺のものだ。
世界よ、見ろ。そして、待つがいい。
真実の瞬間の訪れを。
果たして、その瞬間は訪れた。
反逆者の処刑も兼ねた全世界生中継のパレードの最中のこと。文字通り、世界の目の前で、絶対悪「魔王ルルーシュ」を、消えたはずの伝説の英雄「ゼロ」が、手に持つ剣の一突きにて討ったのだ。
ルルーシュは、贖罪としての死を望んだ親友に、「贖罪として、永遠に世界にその身全てを捧げて、生きろ」という願い(ギアス)を託すと、玉座から、最愛の妹ナナリーの元へと転げ落ちた。
今しがたまで憎き敵ですらあった兄の手をとった彼女は全てを悟り、「愛しています」と心の底に押し込めていた言葉をかける。ルルーシュは、その声に応えるようにある誓いの言葉を呟くと、19年の怒濤の生涯の幕を閉じた。
その背に祖国ブリタニアの国旗とルルーシュ自身の血で描かれた深紅の十字架を負って。
かくして、最愛の妹ナナリーの慟哭と民衆のゼロを称える声援の中ゼロレクイエムは無事完遂された。
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは、人々の「明日を望む」願いという名のギアスに自らかかり、「魔王」として、大切な者たちに、そして世界の人々に、命をかけて、「平和な明日を迎えろ」という願い(ギアス)をかけたのだった。
彼の最期の言葉がなんであったかは、是非、本編をご覧いただき、あなた自身の耳で聞き届けていただきたい。
その後の世界には、『世界中の全ての国が加盟した「超合集国」』という「世界が着ける話合いの席」と、『ゼロの指揮する「黒の騎士団」』という「世界でただ一つの正規軍隊」が遺された。
そのゼロの正体は、ルルーシュと志同じくした親友「枢木スザク」であり、彼の在る限り、「黒の騎士団」が道を間違うこともありえない。ルルーシュと同等以上の戦略家である野心家シュナイゼルは、「ゼロに仕えよ」というギアスをかけられ、ゼロ=スザクに下っている。
世界に渦巻く憎しみや悲しみや怒りは、ルルーシュの血とともに清算された。
もう一つの世界の罪の象徴「ダモクレス」は、太陽に廃棄された。
「これで世界は、軍事力ではなく、話合いと言う一つのテーブルにつくことができる。
明日を迎えることができる。
それが、ゼロ・レクイエム。」
一人の少年がいた。
彼は世界を変える力を得て、新たな秩序を打ち立てた。
世界は彼を恐れ、憎んだ。
しかし、私は知っている。
彼が、微笑みを浮かべて逝ったことを。
為すべきことを為した者にしか知り得ない、深い満足とともに去っていったことを。
だから、これは悲劇ではないのだ。
それでも、時に、抗いようのない悲しみとともに、涙溢れる夜が来たのなら。
私は謳おう。鎮魂の歌を。
『ゼロ・レクイエム』を。
また、かつては「英雄皇女」と称えられたがその後は只殺戮を繰り返すだけの存在になり、この悪逆皇帝に荷担した唯一の皇女が自身が統治していた地でかつての同志であった筆頭騎士に討たれた悪い魔法使いもいた。
その魔法使いが心の内に秘めた者を知るのは同じ顔で、一度彼女に仕えた騎士だけ
他媒体にて
第2次スーパーロボット大戦Zにおいては、再世篇正史ルートで再現される。
本作は破界篇から通して、ルルーシュの見せ場がかなり多く、その集大成となる本シナリオも、破格のこだわりが込められた内容となっている。
オリジナルキャラクターの演出、戦闘前会話、グラフィック……そしてその衝撃のラストは、是非実際にプレイして、体感していただきたい。