ROMカセット
ろむかせっと
ROM(主にゲームのプログラムデータ)を内蔵したカートリッジ型の箱。「ROMカートリッジ」とも呼ばれる。
概要
ROMカセットとは、ROM(Read Only Memory)を内蔵したプラスチック製のカートリッジである。
かつてはコンピュータゲームのソフトウェアとして広く使われていた。
光ディスクにその座を明け渡したものの、小型化・高集積化を経て現在においても現役で使われ続けている。
長所
- 耐久性がある
ロムカセットは駆動部品(ドライブ、モーター、磁気ヘッド等)を持たないため、経年劣化に比較的強く耐衝撃性にも優れる。
- 単体でデータのセーブができる
カートリッジ内部にSRAMやフラッシュメモリを内蔵することで、カセット単体でセーブができる。ディスクメディアでは媒体に情報を後から記録することはできないため、メモリーカードやハードディスクドライブなどが必要である。
- ゲーム機の性能補助ができる
特殊な半導体をカセット内に搭載することで、同時発音数を増やしたり、グラフィックを強化したりなど、ゲーム機の性能を底上げすることができる(コナミVRC6、スーパーFXチップなど)。
短所
- コストが高い
ロムカセットを構成するのは半導体メモリで、ディスクメディアに比べると容量に対しコストが高い。スーパーファミコン全盛期の頃には、32Mbit(4MB程度)以上の容量で10000円を突破するソフトもあった程。ディスクメディアは一律500MBもの容量で6000円を超えないことが多かった。
但し、現在では半導体技術の向上で差はほとんど無くなってきている。
- 場所を取る
比較的頑丈とはいえ衝撃によりデータが消えたり最悪の場合カートリッジそのものが故障する危険性があるため、外箱を大きくしていることが多く、場所を取る。
ロムカセットを使用した主なゲーム機
純粋なカセット形状のもの
カード状のロムカセットを使用するもの
- PCエンジン - HuCARDと呼ばれていた
- ニンテンドーDSシリーズ
- ニンテンドーSWITCH
- プレイステーション・ヴィータ