概要
哺乳綱コウモリ目チスイコウモリ科に属する蝙蝠。吸血蝙蝠の異名通り、鋭い牙で動物の皮膚を切り裂き、そこから血を舐め取るという習性を持つ。哺乳類では唯一の吸血生物であり、こいつのおかげで全ての蝙蝠に風評被害が発生しているのは書くまでもない。
南北アメリカとヨーロッパの一部地域に生息しており、アジアには今の所いない。
夜行性であり、他の多くのコウモリ同様エコーロケーションで周囲を索敵し、鼻にある熱センサーで獲物の血管を探し当て、剃刀のような歯で表皮に傷をつける。チスイコウモリの唾液には血液の凝固を押さえる成分が含まれており、これにより小さな傷からも十分な生血を摂取することが出来る。そのため、餓えた仲間に自分の体をかじらせて血を吸わせてやることすらある。
コウモリの中では歩くのが上手な部類であり、獲物に近づくときや吸血の後などに地上をはって移動する姿が見られる。
なお、チスイコウモリは狂犬病の中間宿主でもあり、多分無いだろうがチスイコウモリを見かけても絶対に触ってはならない。
主な種類
- ナミチスイコウモリ(メイン画像)
- シロチスイコウモリ
- ケアシチスイコウモリ