概要
オプティマスプライムが劇中の終盤のシーンにおいて、太陽を爆発させる事でエネルゴンを得る装置「サン・ハーベスター」を起動しようとしたフォールンを阻止すべく、自らの命と引き換えに自身のパーツを提供したジェットファイアと合体した形態である。ただし、パーツを提供する側のジェットファイアが死亡している事と、彼の残骸をラチェットとジョルトの共同作業でオプティマスに装着させている点が典型的なロボットアニメの合体とは異なる。追加武装は右腕のジェットパワーキャノンや左腕にマウントされたガトリング砲で、劇中では背部に搭載したジェットファイアのエンジンノズルを前方に向けて攻撃に転用するシーンもあった。
フォールンを倒しメガトロンを撃退した後は損傷したパーツを破棄している為、以降の作品には登場していないのだが、ミリオン出版刊『トランスフォーマージェネレーション2011 Vol.1』内のコミック『Unite for the Universe』ではジェットファイアの残骸を回収したのか、オプティマスが同種の装備で登場している。
航空戦力に乏しいオートボットにとってこの戦法は有用と判断したのか、続編の『ダークサイド・ムーン』にもオプティマスの専用装備としてコンテナが変形するジェットウイングが登場している。
4作目となる『ロストエイジ』では、前述のような専用の装備を用いずとも自力で飛行する事が可能となったようで、ラストシーンでは創造主の元へと向かうべくケイドの身の安全を他のオートボットらに託し、地球を去って行った。
玩具
『トランスフォーマーリベンジ』公開時期に発売されたオプティマスプライムとジェットファイアのリーダークラスの玩具でも合体を再現しているが、ジェットファイアは本体をパーツとして分離せず二人羽織りのような格好でオプティマスの背部に合体させる方式なので、合体後は脚部がほぼ不動となる。
2019年に発売された「スタジオシリーズ」のオプティマスプライム(SS-32)とジェットファイアの2種も合体が可能で、サイズこそ前述のリーダークラス2種よりは小さくなったものの、こちらはジェットファイアを上半身・下半身・脚部に分離してオプティマスに取り付けていく方式なので、合体時も問題なく脚部は可動する。
また、これらの変形玩具とは別にフィギュア製造メーカー・プライム1スタジオからは全高93cmにも達するジェットパワーオプティマスプライムのスタチューが2019年に発売(日本での代理販売元は豆魚雷)。あくまで展示物であるため非可動・非変形だが、その分細部のデザインの再現性は高い。また、頭部のマスクは差し替えにより開閉状態を再現可能で、キャノンの砲口やエンジンノズル、更に展示用ベースにはライトアップ機能がある。