これはもう『爪』を超えた・・・・・『牙』だ
これからは『牙(タスク)』と呼ぶ!
本当に本当になんて遠い廻り道……
『LESSON5』はこのために……
概要
第7部「スティール・ボール・ラン」の主人公、ジョニィ・ジョースターのスタンド。
ジョジョの歴代主人公では初の遠距離型スタンド。終盤までスタンドのビジョンによる戦闘はなく、その点でも異色と言える。
基本的には、本体であるジョニィの爪を回転させ、カッターのように物体を切り裂いたり、爪を弾丸のように射出したりすることができる、というもの。射出した爪は「爪弾(つめだん)」と呼ばれる。
射程距離は10mぐらいだが、切断伝導範囲は数mと思われる。また、回転は10数秒持続する模様。
スタンド能力を得てからジョニィが精神的な成長を見せるとともに、スタンド能力も進化していった。
名前の由来はフリートウッド・マックのアルバム「牙(タスク)」より。
ストーリー上は上記のセリフにあるように「爪以上のパワーを持つ」ことに因んで、ジョニィ自身がつけたもの。ただし作中では能力そのものが「爪弾」と呼ばれることが多く、「爪(タスク)」という風に表現されることまである。牙どこいった。
タグは「タスク」で登録されていることの方が多い。
ACT1
詳しくはタスクACT1へ
ACT2
詳しくはタスクACT2へ
ACT3
【破壊力 - D / スピード - D / 射程距離 - D / 持続力 - D / 精密動作性 - C / 成長性 - A】
アクセル・RO戦にて、「遺体」の元となった人物の囁きを受け、迷いを捨てたことでスタンド能力が進化した。
スタンドのビジョンはACT2までとは違って手足が生え、小さいロボットのような見た目をしている。
ジョニィ自身を撃つことによって穴に肉体を巻き込んで移動するという能力を身につけ、ACT1の頃に代わる移動手段を手に入れた。
穴は任意の位置に移動させることが出来るので、事実上、空中でなければどこへでも移動することができる。
また、体の一部だけを穴に巻き込んで移動させるといったことも可能なため、穴から腕を出すことで事実上射程距離を伸ばせるようになった。
ACT3によってできた回転する穴は、ジョニィ以外の物が巻きこまれると破壊される。
ACT4
【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - B / 成長性 - E】
成長性 - A→E、すなわち完成。
馬を黄金長方形のフォームで走らせることによって生まれたエネルギーを、騎手が鐙を通じて受け取ることで、「鉄球」に「甲冑や盾を突き破る」ためのエネルギーを回転に乗せる――重力を己の手にすることによって生まれた、スタンド能力。
ただ最初の発現はジャイロが敗北を悟った際に残した『LESSON5』により思い出した『LESSON1』による、馬の筋肉を利用して自らを馬に蹴らせることで得た黄金の回転エネルギーを利用したものだった。
スタンドのビジョンは大型で、鎖帷子を着たような人型を取っている。
この回転を纏った爪弾で撃ち抜かれると、次元すら超えるエネルギー「無限の回転」によって、相手に対するジョニィの意志を必ず実現させることになる。
例えば相手に対して殺意を持って撃ち抜けば、撃ち抜かれた相手はいかなる抵抗を持ってしても、殺害というジョニィの意志からは逃れられない(その際、遺体は異次元へと送られて消滅する)。
他の例を挙げれば、大型船へ一緒に載せることが出来ない「人間の遺体」に対し、乗船させるという意志を持って撃ち込めば、船の乗務員はどんな手段を持ってしてもその遺体を船から下ろすことはできなくなる、といった使い方もされている。
劇中では大統領を何度も何度も地面に埋め込んで窒息死させようとする「殺害」の意志で無限ループに陥らせた。大統領はあらゆる手を使ってこの呪縛から逃れようとしたがすべて無力化され、並行世界に逃げても、馬車を使って逃げてもすぐに地面の底へと引き戻された。仮に爪弾をかわしたとしても、また対象目掛けて戻ってくるため逃げることは不可能。対処法はあるにはあるが、「誰かを盾にして身代わりにする」「爪弾をくらった部位を切断する」など犠牲は避けられないものとなっている。一度放たれたら誰かを犠牲にするまで消えないという攻撃は、ラブトレインとはどこか対照的である。
騎乗によって得たエネルギーを元としているため、「重力」の力を抱えている。それ故、D4Cが次元を超えてもこの回転だけは置き去りにすることが出来ず、時間停止中でも回転は止まらない。
以上のように「スタンドの固有能力(“ルール”を設定および強制する力)を超えてくる」能力から、ディエゴ・ブランドー(THE・WORLD)に「あってはならない能力」と評された(スタンドとその能力は精神の産物であり、これらを超えるという事は存在の全否定に等しいためと思われる)。
ACT4による攻撃は一度当たったが最後、そのパワーからは逃れられないが、唯一ACT4による「無限の"逆"回転」を撃ちこむことによってのみ完全に無効化することが出来る。逆に言えばそうしない限り、無関係の人間やジョニィ自身ですらそのパワーの餌食になってしまう。また馬に騎乗することがこの能力の発動条件となっている。
ただし、敵を自動追尾するACT2とはわずかに毛色が違うのか、他人への接触等によって「無限の回転」を押し付けることが可能なようで、「無効」とまではいかないものの、「回避」には成功している描写がある。
また、「オラオラのラッシュ」も披露している。
本体の知覚や制御すら超越し、相手に対してどこまでも影響を及ぼさんとする「無限の回転」の圧倒的な威力はジョルノ・ジョバァーナのGERを髣髴とさせるものがある。
余談
以上に述べたようにスタンドのビジョンそのものが大型化していくが、ACT1から4に至るまで、変わらず「チュミミ~~~ン」という特徴的な鳴き声を発する。
物語序盤では『爪を飛ばす』という主人公にしてはパッとしない能力だったが、成長するごとに凶暴性を増し、最終的にファンから「絶対殺すマン」とか呼ばれるようになった。
『最強のスタンド議論』では必ず名前が挙がる、チートスタンドのひとつである。
関連項目
エコーズ:タスク同様、能力が進化し「ACT」の形で使い分けられるようになったスタンド
ザ・ワールド:スピード、成長性以外の能力値がタスクACT4と一緒。