注意
この項目は、単行本未収録前のネタバレも含めて取り扱っています。
単行本派の方や、アニメ派の方は、その部分を了承してお読みください。
概要
吾峠呼世晴氏の漫画『鬼滅の刃』の登場人物であり、本作において重要な鍵を握っている人物。
本編において鬼の首魁である鬼舞辻無惨や、彼の配下の鬼が主人公である竈門炭治郎を彼と重ねる場面があり、炭治郎が夢の中で見た遠い先祖・炭吉の記憶の中で、初めて素顔が明かされた。
その中では、炭治郎が身に付けている竈門家で代々受け継がれてきた、日輪を催した花札のような耳飾りを付けており、額には炭治郎の父・炭十郎にあった炎のような痣があった。
髪形や顔立ちは無惨の配下である十二鬼月最強の鬼である黒死牟に酷似しているが、今のところ関係は不明。
後に戦国時代において無惨をあと一歩まで追いつめた、後の鬼殺隊の核となった始まりの呼吸の剣士たちの一人で、全集中の呼吸の全ての流派の源流である日の呼吸の使い手であったことが判明する。この時、顔がはっきりと描写されたわけではないが、黒死牟と耳飾りの剣士に姿と背格好の似た人物が二人描かれているが、この二人がどういう関係にあるかは不明。
また、刀鍛冶の里には、戦国時代に存在した余りにも強すぎる鬼狩りの剣士を模したという、『縁壱零式(よりいちぜろしき)』という剣士型の絡繰り人形が代々伝わっている。
この人形の元になった剣士と、耳飾りの剣士とのつながりも、やはり詳しいことは不明であるが、この人形の中には人形の核となる部分に漆黒の刀身を持つ刀が埋め込まれており、耳飾りの剣士が使用していた刀の刀身もまた、漆黒の色をしていた。
※以下、単行本未収録分ネタバレにつき、特に単行本派の方は閲覧注意。
そして遂に174話の黒死牟の回想にて、この剣士の本名及び黒死牟との関係が判明。
名前は『継国縁壱(つぎくに よりいち)』といい、黒死牟こと継国巌勝の双子の弟。そして彼こそが悲鳴嶼が予想していた「痣を発現させても二十五を超え生き延びた例外」であった。
生前は兄の巌勝に「この世の理の外側にいる」「神々の寵愛を一身に受けて生きている」と言わしめていた天才剣士で、その剣技は老いてもなお全盛期と変わらない程だった。
老いさらばえてからも鬼となった兄を探し続けていたのか、ある月夜の晩にとうとう兄弟は再会・対峙する。前述の衰え知らずの強さで黒死牟を追い詰めたものの、とどめを刺す寸前で寿命により事切れてしまった。
推論
上記の全ての事柄が繋がっていると仮定した場合、兄の巌勝が『黒死牟』となって刀鍛冶の里や炭吉を襲った鬼の厄災を祓った剣士であると考えることができる。
その際、刀鍛冶の里の方には自分の使った刀と自分の名前を残し、それを元に刀鍛冶の里では縁壱零式が造られたと思われる。