- 吸血鬼映画や小説等に登場する吸血鬼退治を生業とする人達。
- 「悪魔城ドラキュラ」シリーズに登場する吸血鬼ハンターの人達。
- 「悪魔城ドラキュラ」シリーズに登場する吸血鬼を滅ぼす鞭。
- 「悪魔城ドラキュラ」シリーズの作品名の一つ。
- 「悪魔城ドラキュラ」シリーズに登場する代表曲。
ヴァンパイアを葬る者(1について)
「フライトナイト」「バッフィ ザ・バンパイア・キラー」「ヴァン・ヘルシング」「レズビアン・ヴァンパイア・キラーズ」「BLOOD THE LAST VAMPIRE(アニメ映画)」など吸血鬼関連作品での、吸血鬼退治をする人やそのスペシャリスト。
日本ではヴァンパイアハンターの呼び名の方が一般的だが、『ハンターキラー美奈』では「ハンターとはヴァンパイアを指す言葉(人間狩り的な意味で)」と言う事で「ハンターを殺す者=ハンターキラー」を名乗っている。
悪魔城ドラキュラシリーズの職業(2について)
コナミのアクションゲーム「悪魔城ドラキュラ」シリーズで、ドラキュラなどの魔物と戦うキャラクターが持つ称号・肩書。「ヴァンパイアハンター」が使われることが多いが、「黙示録」や「サークルオブザムーン」など「ヴァンパイアキラー」が使われることもある。
悪魔城ドラキュラシリーズの武器(3について)
「悪魔城ドラキュラ」シリーズに登場する武器の一つ。主にシリーズの主人公であるベルモンド一族が振るう退魔の鞭の名前である。名前の初出は「バンパイアキラー」(後述する4)の「妖鞭ヴァンパイアキラー」からであり、それ以前の作品では「不思議な力を秘めた鞭」「先祖伝来の聖なる鞭」と呼ばれていた。基本的に先端が多少膨れた黒革の一条鞭の姿で描かれる。
ゲーム内ではアイテムを入手することで「聖なる鎖」にパワーアップするが、その形状はもはや鞭というよりも、鉄球の付いたモーニングスター式ホースマンズフレイル」といった趣でむしろ某ロボットアニメの武装に近くなる。作品によっては鞭を特定のオブジェクトに引っ掛けて移動したり、最大強化時に限るが鞭の先端から炎の弾を撃ちだすこともできる。また、属性の概念がある作品では基本的に聖(光)属性を有しており、ほぼ作中最強クラスの武器として扱われている。
歴代継承者(公式で正史とされた者のみ)
レオン・ベルモンド、ラルフ・C・ベルモンド(トレバー・ベルモンド)、クリストファー・ベルモンド、ソレイユ・ベルモンド、シモン・ベルモンド、ジュスト・ベルモンド、リヒター・ベルモンド、キンシー・モリス、ジョニー・モリス、ジョナサン・モリス、ユリウス・ベルモンド
現在の所、他の武器種とヴァンパイアキラーを使い分けられるのはジョナサンのみ。
尚、下記のヴァンパイアキラーの設定自体は後付けであるため、それ以前の作品で登場した鞭がヴァンパイアキラーだとはっきり明言された事はない。そもそも「ドラキュラ伝説Ⅱ」ではクリストファーとソレイユの2人が同時に鞭を使用している。ただソレイユがヴァンパイアキラーを父から継承していたという記述自体はないため一応辻褄は合う。外伝作品に至っては、
ソニア・ベルモンドは「祖父から託された形見の鞭」、
ラインハルト・シュナイダーは「先祖伝来の聖なる鞭」、
ネイサン・グレーブズは「師匠モーリスから伝授されたハンターの鞭」であり、
ガブリエル・ベルモンドに至っては名前は同じだが、全く異なる機構を持った武器である。
真実の嘆き
シリーズ最古の物語を描いた「キャッスルヴァニア(PS2)」でその誕生秘話が明かされた。
製作者は老錬金術師リナルド・ガンドルフィー。かつて吸血鬼ヴァルター・ベルンハルトに自分の娘を吸血鬼にされてしまったリナルドが、自らの手で娘を滅ぼすために錬金術の粋を集めて作成した鞭であり、城内で入手したアクセサリーや精霊の力を付与することで、鞭の形状や属性を変化させることができる。通常の武器では効果の薄い闇の眷属に対抗しうる武器として、許嫁であるサラを助けに来たレオン・ベルモンドに託されて以降、彼の一族に代々受け継がれていくことになる。
実はレオンに託された当初は真の力に覚醒していない不完全な状態であり、城内の眷属達にはある程度の効果を発揮したものの、それはレオンの力量があってこその成果であり、漆黒の石の力で永遠の夜の恩恵を受けている真祖ヴァルターには全く有効打を与えられなかった。しかもサラは既にヴァルターの毒牙に穢され、吸血鬼になりかけていた。サラを救うには今すぐにでもヴァルターを倒す以外に方法はない。しかし不完全な鞭ではヴァルターを倒せない。「何か方法はないのか?」と問うレオンに対し、リナルドは「鞭を完全なものにすれば奴を滅ぼせるはずだ」と告げる。その方法とは・・・
「ならば聞こう、お前にあの娘(サラ)を殺せるか?」
明かされる禁断の秘術。それは血の契約として、鞭の所有者と最も信頼し合える【穢れた吸血鬼の魂=サラの魂】を代償にする必要があった。サラを犠牲にすれば鞭は完成しヴァルターを倒せる。しかしサラを助けるために全てを捨てたレオンにとって、それは本末転倒でしかなかった。だがこの限られた状況下でヴァルターを倒す他の方法はなく、迷っている間にもサラの吸血鬼化は確実に進行していく。【サラを救うにはヴァルターを殺すしかない⇔ヴァルターを殺すにはサラを殺すしかない】。出口の無い堂々巡りの無限ループ。突き付けられた残酷な真実だけがそこにあった。
愛する者の命を自らの手で奪うことはできないと拒み続けるレオンだったが、
サラの「自分と同じ運命の人間を増やさないでほしい」という最後の願いを受け、遂に決断を下す。これまで聖なる力を秘めた退魔の鞭としか思われていなかったヴァンパイアキラーは、その実毒を以て毒を制すという思想の元、鞭に宿した魂(サラ)の憎悪が滅びの力に変換され、夜の一族につながる全ての魔を破壊する、正に夜の一族を呪い続ける妖鞭と呼ぶに相応しい代物だった。
この時代から遥か未来の戦いを描いた作品「悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス」では、この設定が更に掘り下げられている。1796年以降、ヴァンパイアキラーは1999年の戦いまでベルモンド家を離れ、一時的に分家であるモリス家に託される事になったのだが、ここでベルモンド家以外の者が鞭を使用しても、鞭自身に所有者として認められなければ力を発揮しないことが発覚する。またヴァンパイアキラーに認められるには鞭が記憶しているベルモンドの幻影に打ち勝つ事が条件なのだが、仮に鞭に所有者と認めさせたとしても、その真の力を発揮する度に所有者の寿命が削られてしまうという、重大なリスクを背負うことになる。
1999年、ドラキュラ伯爵の魂と魔力の象徴である悪魔城を切り離すため、ヴァンパイアキラーは城と共に封印されたがその36年後である2035年、「キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲」ではユリウスの手で再度回収されており、以前より力は弱まったもののベルモンド家の元に戻っている。
悪魔城ドラキュラシリーズの一作品(4について)
Vampire Killer (MSX2)
シリーズ第2作であるMSX2版「悪魔城ドラキュラ」のヨーロッパ版での英語タイトル。
バンパイアキラー(MD)
1994年発売のメガドライブ用ゲーム。悪魔城ドラキュラを踏襲しているが、発売当初はコナミのホラーアクション新シリーズとされていたらしい。
ここで初めて鞭の名がヴァンパイアキラーとされたが、広告キャッチコピーは「汝にヴァンパイアキラーの称号を授く」だったので、このタイトルの意味するところが武器名なのか称号名なのかは不明。
販売本数が少なく移植や配信等も一切されていないため中古価格が約2万と高く、現在は公式から入手困難なレア作品とされている。
主人公はジョニー・モリスとエリック・リカード(ちなみに後の『ギャラリー オブ ラビリンス』にはジョニーの子ジョナサンとエリックの娘ステラとロレッタが登場している)。
二人のどちらかを選んで使用する面クリア型ゲームであり、ジョニーは妖鞭ヴァンパイアキラー、エリックは妖槍アルカードスピアを操る。
第一次世界大戦中の西ヨーロッパが舞台で、ドラキュラ復活を目論むエリザベート・バートリーを倒すべく駆け巡る。
悪魔城ドラキュラシリーズの曲(5について)
シリーズ初代であるFC版「悪魔城ドラキュラ」の1面のBGM。カタカナではなく「Vampire Killer」と英語表記される。
悪魔城ドラキュラシリーズを代表する曲であり、以降の作品でも度々この曲がリアレンジされたりして使われている人気曲。
後に、同じコナミの音楽ゲーム「ギタドラ」シリーズでもアレンジが加えられ使われた。