他に「ラルフ」「ラルフ・ベルモンド」「トレバー・ベルモンド(海外名)」など、表記ゆれが多い。pixivの作品投稿ではラルフ・ベルモンドの方が多い。
概要
『悪魔城伝説』の主人公で、『闇の呪印』『ジャッジメント』『Grimoire of Souls』にも登場する。
また英語名はトレバー・ベルモンドで、この名前でリブート作品『キャッスルヴァニア ロードオブシャドウ 宿命の魔鏡』や海外産アニメ『悪魔城ドラキュラ―キャッスルヴァニアー』でも主人公として登場する。
代々魔物を狩る一族・ベルモンド家の一人で、聖なるムチとサブウェポンで吸血鬼殺しのヴァンパイアハンターを生業としている。
シリーズ第1作目の主人公シモン・ベルモンド同様の筋肉質でガタイの良い体格で、まだ髪を切らないロングヘアーの若者。
歴史上、初めてドラキュラを滅ぼしたヴァンパイアハンターで、ベルモンド家の中でも伝説の存在。
悪魔城シリーズで最も著名なベルモンドであるシモン・ベルモンドの「100余年前」の先祖。
…と、ゲーム内で明言されているが、これだとシモンの100年前の先祖であるクリストファー・ベルモンドと時期がかぶっていた。
(シモンの100年前が英雄クリストファーであることは初代の説明書に書いてあった)
このため、ラルフのミドルネームのCはクリストファーのことだったという憶測もあるのだが、その後作られた年表では、ラルフはクリストファーの先祖であり、シモンから215年前(1476年)の人物として決着がついている。なおCがついていない「ラルフ・ベルモンド」だけのときもある。
ちなみに発売日はクリストファーが登場する『ドラキュラ伝説』は1989年10月27日、ラルフが登場する『悪魔城伝説』は同年12月22日とわずか2ヶ月差で、同時並行で開発していた可能性が高い。
『GoS』では悪魔城の世界でも、ラルフとクリストファーが混同されたり、クリストファーがドラキュラを最初に討伐したベルモンドだと思われたりとラルフよりクリストファーのほうが認知されていた時代もあったらしい。
ラルフがサイファ・ヴェルナンデスと結ばれたことによりベルモンド家は魔法使いの名門ヴェルナンデス一族とも縁が深くなり、子孫の中にはベルモンド姓でありながらヴェルナンデスの血を色濃く受け継ぐ者も生まれている。
ゲームでの活躍・特徴
悪魔城伝説
有史以前の太古までさかのぼる古い血筋を持ち、吸血鬼などと戦い生き延びてきた、真正ヴァンパイアハンターと呼ばれる一族・ベルモンド家は、その人間離れした力ゆえに人々から吸血鬼と同じように恐れられ疎まれ、俗世間から遠く離れて身を隠し生きてきた。
ラルフは東方正教会に見出されて依頼を受け、トランシルヴァニア地方のワラキアを暗黒邪神崇拝により得た悪魔の力で暗黒と殺戮の地獄に変え、ヨーロッパ全土にも魔の手を伸ばそうと企むドラキュラ伯爵討伐に向かう。
道中で僧侶のヴァンパイアハンターのサイファ・ヴェルナンデス、人並み外れた身軽さのグラント・ダナスティ、ドラキュラの息子だが父を倒す同志を探してるアルカードと出会い、仲間とする。ゲームシステムの都合上、本作ゲーム中で連れていけるのは一人だけだが、月下の夜想曲等後発作品では4人全員(媒体よっては3人)で力を合わせてドラキュラを倒したことになっている。
フランケンや死神などの魔物を蹴散らしながら様々なフィールドや城内を進み、ドラキュラと暗黒邪神を倒すことに成功、ワラキアに平和と光を取り戻した。
ラルフと仲間の活躍により、今まで社会から拒絶されて生きてきたベルモンド家は日の光を浴び、表舞台に躍り出ることになった。
また、この戦いの中で実は女だったサイファと急接近していき、両想いのようになる。サイファを仲間とした状態でクリアするとエンディングで寄り添うサイファを優しく受け止めるラルフを見ることが出来る。
なお仲間を誰も連れて行かないと厳しいエンディングになる。
ドット絵やイラストの服装、メインウェポンのムチや伝統の5つのサブウェポンの強化の性能など、子孫であるファミコン前々作『悪魔城ドラキュラ』主人公シモンを意識したほぼ同じ作りとなっている。操作方法も同じ。
主人公らしくメインウェポンの威力や防御力はバランスが良い。弱点らしい点は見られず、クセが無く操作しやすいキャラクターになっている。
ただ、腕が上達してくるとラルフよりも耐久力が低いが魔法攻撃が強いサイファや、同じく防御力が低いが短剣投げにジャンプも高く空中制御可能で壁や天井に張り付けて移動できるグラントの方が魅力的にもなるため、プレイヤーによってはサイファやグラントを連れてると使う機会が減ることも。しかし、面と向かって戦うことになるボス戦では使い勝手が良い。
ちなみに、プレイ画面では右上に仲間としているパートナーの顔グラが表示されるのだが、ラルフの顔グラはトキなど北斗の拳のキャラっぽい。
闇の呪印
1479年、かつてドラキュラ配下の悪魔精錬士であった本作の主人公ヘクターは、かつての仲間アイザックへの復讐のため行動を開始していた。ラルフは悪魔精錬士の不穏な動きを察知し、因縁の地ワラキアへ3年ぶりに降り立ち、勘違いでヘクターの前にヴァンパイアキラーで立ちはだかる。
「貴様は悪魔精錬士か?」
「ならばここで死んでもらう!!」
前回のドラキュラとの戦いで付いたという傷を顔と胴体に負っている。
ドラキュラの息子であるアルカードと親交を結んだとはいえ、ヘクターがドラキュラの配下である悪魔精錬士と知るや問答無用で攻撃を仕掛けるといったように、闇の者に対する警戒を怠るほど甘い人間ではないこと、ベルモンドの強さを闇の側から思い知る機会を本作でも得ることが出来る筋書きとなっている。もっとも、ヘクターの様子がおかしいと気づくや否やすぐさま手を止めるなど、固定観念に凝り固まった話の通じない人間ではないことも示されている。
2回目は誤解が解けたうえで全力で襲い掛かってくる。その後完全に和解するものの、アイザックの策で重傷を負い、復活したドラキュラ城の攻略に協力できないままフェードアウトしてしまう。
本作のおまけモードで操作キャラクターとして使用できる。ストーリーは存在しない。ヴァンパイアキラーを使った強烈なコンボ攻撃や属性攻撃、お馴染みのサブウェポンでの多彩なアクションで敵を薙ぎ払う。『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』のリヒター・ベルモンドから実装されたシステム「アイテムクラッシュ」も使える。ヘクターの技「イノセントデビル(使い魔召喚技)」は使えないが、これによってクリアを妨げられることは無い。
ちなみにこの時の年齢は23歳(つまり悪魔城伝説は20歳)。
ヘクター(24歳)やアイザック(26歳)より年下である。
闇の呪印版の容姿は『パチスロ 悪魔城ドラキュラ』シリーズやスマホゲー『Grimoire of Souls』、『Dead by Daylight』コラボでも使われている。(悪魔城伝説をベースにした『パチスロ 悪魔城ドラキュラIII』のみ左目の傷がない)
本作は敵からアイテムを盗めるのだが、ラルフから盗れるアイテムは何故かカレー。通称「ベルモンドカレー」。
ギャラリーオブラビリンスで登場したラルフフェイクもカレーを落とす。
ジャッジメント
「俺と戦ったことを後悔させてやろう」
「これが人々すら恐れる力だ」
『悪魔城伝説』後で『闇の呪印』前のラルフが登場するが、左目に眼帯をしている。
ドラキュラの崇拝者達の不穏な動きを感じ、再びワラキアに足を踏み入れたところ、時の狭間に閉じ込められる。
サイファとは既に結婚式も挙げたらしく、彼女に勝った際は「家だとこうはいかない」と尻に敷かれている様子。
子孫のシモンからはその存在を強烈に意識されているが、ラルフ側はそれほどでもない。
集められた者同士で戦い合うことになるのだが、友人や嫁に対して一度本気で戦いたかったと戦いに乗り気であった。
Grimoire of Souls
「ならばその一撃に俺の全霊を込めよう」
「始祖ベルモンドより受け継がれた、夜を狩る技を」
伝説的な存在としてベルモンド家の人物や有角らから名前が度々出ており、ストーリーの終盤に登場。
他の(有角以外の)英雄達同様、文献等の記録を元に再現された存在。
アルターアーツという少しの時間のみでしか使用出来ないキャラクターとなっている。
ドラキュラへの切り札…人類の希望的象徴として召喚しようとするも、古い年代の人物ということで魔導書や目録にはおぼろげにしか記述がなく、シモンの時代ですら文献よりも口伝が主で、市井の人々の記憶から薄れかけていたため、召喚に必要な情報が足りずにいた。
だが、シモン、ジョナサン、リヒターが用いるヴァンパイアキラーに残された鞭の記憶と対戦し、その戦いの様子を書き留めることで完全な形ではないものの魔導書から召喚される。
最初から有角幻也がアルカードだと気づいており、戦友との再会に喜ぶ。(余談だが仲間キャラではラルフのみ有角をアルカードと呼ぶ)
また数多くのベルモンドの子孫達が戦いの運命を続けている事から、ドラキュラとの戦いは遠い未来においても終わっていない事を感じ取る。
その他
『キャッスルヴァニア ロードオブシャドウ 宿命の魔鏡』と海外産アニメ『悪魔城ドラキュラ―キャッスルヴァニアー』についてはトレバー・ベルモンドへ。
『ギャラリーオブラビリンス』では、歴代のベルモンドを召喚する協力技「グレイテスト5」で登場する(ドットが新たに描き起されており、一定確率でFC版になる)。
外部出演
スマブラ
子孫のシモン参戦に当たり、スピリットとして登場。
ランクは貫禄のLEGEND級で、本人はシモンに憑依。
ただそれだけに三人の仲間役としてアルカード本人がアシストフィギュアで登場、グラント・ダナスティ役のシーク、サイファ・ヴェルナンデス役のパルテナと言うかなり厳しい戦いになる。
ポップン
(右上の男性)
音ゲー『ポップンミュージック18 せんごく列伝』で登場。
パチスロ版「悪魔城ドラキュラ」の曲を担当している。
キャラグラフィックやアニメーションは、先に登場したシモンのコンパチ。セリフもどこかシモンっぽい。
誕生日は不明だが、ゲーム上のお祝い日はシモンと同じく悪魔城ドラキュラ第1作の発売日の9月26日。
セリフ
pop'n music 19 TUNE STREET TOWNモード |
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む?貴様ドラキュラか!?なに?違うのか。 |
ポップンで勝負だと?うむ。鍛錬にちょうど良いな。 |
pop'n music 20 fantasiaそれゆけ!ポップンクエスト |
クエスト:疲れ気味のラルフ |
ふぅ・・・来る日も来る日もヴァンパイア退治で私は疲れてしまったようだ。気晴らしに音楽をお願いするよ。 |
ラルフを奮い立たせるような曲をプレーしよう |
なんだ!?その全身が奮い立つような音楽は!?ふっ・・・ありがとう。明日から私はまたヴァンパイアハンターだ! |
Dead Cells
「悪魔城ドラキュラ」シリーズのコラボDLCでラルフのスキンが登場。
隠し部屋にあり、絵画(悪魔城伝説冒頭部)を調べるとスキンを入手できる。
ちなみに近くにはヴァンパイアハンターの必需品が一通り取り揃えられており、鎧やムチ、ニンニクに混じって「クセ毛ケア」と書かれたヘアローションがある。
Dead by Daylight
2024年8月28日実装のチャプター「Castlevania」にてサバイバーとして使用可能となる。
海外名の「トレバー・ベルモンド(Trevor Belmont)」で参戦している。
発電機修理が完了すると殺人鬼のオーラが見える「ベルモンドの目」や、2個のチェストを開錠することで時間経過により健康状態が回復する「栄光の瞬間」などのパークを持つ。
ドラキュラ討伐後も人々からの偏見は完全に消えなかったらしく、人里離れた場所で家族と暮らす。それから数年は平穏な生活をしていたが、近隣の村で不穏な気配を感じてひとりで調査していたところを霧の森へと誘われる。ヴァンパイアキラーや武器は手元にない。
容姿は「闇の呪印」の姿。
また、レオン・ベルモンドやシモン・ベルモンドなどに模したスキンが実装された。
レジェンダリースキン(別キャラに変化するスキン)はアルカード、来須蒼真。
ラルフが選出された理由は「悪魔城伝説」の作中で仲間を必要としたというところから「Dead by Daylight」におけるサバイバーと同じだとして、実装されることになったという。
Vampire Survivors
コラボDLC「悪魔城ドラキュラの頌歌」で登場。レオン・ベルモンドで巨大メディウサヘッドを倒すとアンロックされる。
初期装備の発射弾数を増やすアルカナⅩ「幸先」を所持し、また一定レベル毎に発射弾数を増やす能力を持つので濃密な弾幕が展開できるのが強み。
初期装備は「ドラゴンウォーターの鞭」。一定回数攻撃する毎に水龍の形をした弾を発射し、進化すると同じく一定回数毎にハイドロストームで画面全体を攻撃する。
テーマ曲はAquarius。
声優
増谷康紀(闇の呪印、Grimoire of Souls)
近藤隆(ジャッジメント)
リチャード・マッデン(ロードオブシャドウシリーズ)
置鮎龍太郎 / リチャード・アーミティッジ (アニメ『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア- 』)
関連イラスト
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