『携帯型心理診断 鎮圧執行システム「ドミネーター」起動しました。』
CV:日高のり子
概要
公安局刑事課の刑事達が使用する、犯罪者・潜在犯を裁くアイテム。
『ドミネーター』は支配者を意味する。
大型の拳銃の外見をしており、生体認証を用いた個体認証機能により登録された監視官と執行官だけが使用可能。(認証を通らない場合、各所の発光部分が赤となる)
音声ガイダンスは指向性を持たされており、射手のみが聞こえるようになっている。
ウェアラブルコンピュータを介しているのか、網膜投影なのかといった詳細は不明だが、射手の視界に計測対象が誰なのか示す照準や計測した犯罪係数などが表示される。
普段は専用のキャリアドローンに格納されており、現場までは触れることが出来ないようになっている。
低殺傷弾を撃ち出す「パラライザー」殺傷弾を撃ち出す「エリミネーター」最大威力の「デコンポーザー」の三種のモードがあり、パラライザー以外では銃が変形する。
犯罪係数が一定に満たない対象に銃口を向けた場合、トリガーはロックされて発砲ができなくなる。
『パラライザー<エリミネーター<デコンポーザー』と威力・危険性・法的規制が上がる関係もあり、(基本的に)犯罪係数300未満の相手にはエリミネーターは起動出来ない。
対象の犯罪係数が上昇、もしくは降下すると「対象の脅威判定が更新されました」の音声と共に随時モードも変化する。
犯罪係数の計測にはシビュラシステムにリンクする必要があるため、電波遮断区画などのオフラインとなるエリアでは使用が出来なくなる。
オンラインとなる場所にアンテナを設置し、キャリアドローンと有線接続することでキャリアドローンが中継器となってアクセスが可能となる。
シビュラシステムは多くの案件を抱えて計測は順番待ちとなるのだが、ドミネーターでの計測は割り込みをかける事で最優先に処理され、銃口を向けるだけで即座に計測が可能となる。
ただし発射には「銃口を向ける→計測判定が出る→適切なモードに切り替わる→発射」というシーケンスが必要になるため、初撃は対象に向けてから発射まで僅かなタイムラグがあるのが欠点。
PSYCHO-PASSという作品・世界の象徴的アイテムだが、同時にその執行描写の凄惨さや能力の不安定さで視聴者の色相を濁らせてきた存在でもある。
パラライザー
音声 | 「犯罪係数オーバー100 執行モード ノンリーサル パラライザー 慎重に照準を定め 対象を制圧して下さい」 |
対象 | 犯罪係数100〜299 |
効果 | 当たりどころが悪いと屈強なぶっきらぼうでも数日間の入院療養が必要になるレベル。効果は電気ショック銃のようなものだが、効果には個人差があり、また神経系の薬物を投与した場合は効果がない場合もあるなど、かなり威力が不安定。その代わり、弾数は以下のモードと異なり無制限である。 |
エリミネーター
音声 | 「犯罪係数オーバー300 執行モード リーサル エリミネーター 慎重に照準を定め 対象を排除して下さい」 |
対象 | 犯罪係数300〜 |
効果 | 対象が内側から膨張するようにして破裂するかなりエグい攻撃。その殺傷風景から実際は高レベルマイクロ波を照射していると推測される。つまり電子レンジと同じ原理で、対象内の水分を沸騰・蒸発させ、内部で水蒸気爆発を起こしている模様。マイクロ波の性質上、対象との間に金属製品があると効果が届かない。パラライザーと違いフル充電時ではモード切替なしの場合4発までの弾数制限がある。 |
デコンポーザー
音声 | 「執行モード デストロイ デコンポーザー 対象を完全排除します ご注意下さい」 |
対象 | ドローン等人間以外の危険に対し設定される。 |
効果 | 分子分解銃。扇型に変形した銃口にエネルギーを収束させて射出、着弾後は球状に膨張したエネルギー弾が包み込んだものを跡形もなく消し去る。使用中はグリップ周辺も変形して手首に固定される。フル充電した場合の弾数制限は3発。巨大なドローンが対象でも球状に刳り貫いて破壊、場合によっては爆弾などの爆発物の無力化といった芸当も可能。射程距離、貫通力は不明瞭で金網に巨大な風穴を開けながら奥にいるドローンを破壊したり、奥にいる人間が無傷のままドローンのみを破壊する描写があり、おそらくはエネルギー弾の膨張箇所をある程度指定できると推測される。 |
PSYCHO-PASS 2
「第4話 ヨブの救済」にて新たに『強襲型ドミネーター』というものが登場。
普通のドミネーターとの違いとして、障壁の向こうにいる潜在犯をも執行出来るが、建物内部のスキャン機能も熱探知機能もなく、犯罪係数しか測定出来ないという、どう考えても欠陥品としか言えない代物であり、執行した相手が誰であるかを判定することも難しい。
これが悲劇を生むことになる・・・。
執行官である須郷が、「より高い犯罪係数を出した人物」を執行した結果、その人物が己の上司であった青柳璃彩だったことが、血溜まりに落ちていた監視官デバイスから判明。
彼に後悔の念を植え付けることになった。
「第11話(最終回) WHAT COLOR?」にて再登場。
今度は、犯罪係数が300オーバーになる前にパラライザーモードで撃ち、(通常のドミネーターでは何度も耐えていた)酒々井水絵を制圧することに成功。「お前(青柳)の部下を守る事が出来た」と零す宜野座に、須郷は安堵の笑みを浮かべた。
ちなみに通常のドミネーターとの特性が大きく異なるためか劇中では専ら須郷執行官が用いていたが、劇場版では宜野座も用いており(恐らく須郷からレクチャーを受けたのだろう)、ある人物を執行している。。
商品化
パラライザーモード固定だが、中空構造となっているために部品を切り分けて中身を作る事でエリミネーターモードで組み立てることも可能となっている。
中身は簡易版と本格版の二種の図面が公開されており、好みや腕に応じたものを選んで作れるようになっている。
バンダイが展開する「PROPLICA」の一つとして玩具化されている。
『PROPLICA ドミネーター』の商品名で2015年1月に発売。
ドミネーターのデザインを担当したニトロプラス所属の石渡マコト氏が監修している。
全長は約360mm、日高のり子氏による起動・ユーザー認証・犯罪係数測定などのボイスも収録している。
Cerevoから電動自動変形する1/1ドミネーターが予約開始。
パラライザー⇒エリミネーターの完全自動変形を実現していおり、犯罪係数の測定も可能(デコンポーザーには変形せず)
また、100種類以上の音声を録り下ろしで収録、スマートフォンのアプリと連携して変形ができるなど、機能は充実している