暗黒ホラー軍団
あんこくほらーぐんだん
概要
6千光年の彼方にある白鳥座ゼーラ星から襲来してきたダリウス大帝が率いる軍団。
突如発生したブラックホールにより母星が滅亡の危機に瀕したため、かつて先祖が支配していたという地球を再び植民地にすべく、侵略を開始する。
ブラックホール中和研究の副産物である「デスクロス現象」や「逆デスクロス現象」を利用してワープ、地球にも同様の現象を起こして人工的にブラックホールを発生させる。
ゼーラ星人すべてが暗黒ホラー軍団に所属・侵略に加担しているわけではなく、地球をはじめ他星と友好を結ぼうと考えている者も多いが、一方で積極的に侵略に加担するものも多い。
デスクロス四天王
ダリウスが作った直属のロボット幹部で、ガイキングと同程度の巨大な身長を持つ。
普段は自ら戦うことはしない。
ダリウス同様、喜怒哀楽等の感情はあるものの、恋愛感情や肉親を失った悲しみ等は理解できない。同時にダリウスへの反抗心や他の四天王への反感という感情も持ち合わせていないため、この手の組織(例:『ガイキングLOD』の四大将軍)最後まで仲違いすることもなかった。(ひおあきらの漫画版では四天王はダリウスの計画に疑問を持つも、それが知れると殺されると恐れていた)
共通して作戦の詰めが甘く、人心への配慮を欠くため、幾度も配下の命令無視を引き起こし、大空魔竜やガイキングを仕留める機会を失っている。
第24話で祝杯を揚げるシーンがあり、ロボットでありながら味覚が存在する模様。
最終回では全員が束になって剣と目からのビームで大空魔竜に襲い掛かり、操縦不能に陥れたが、他にこれといった戦闘力はなく、それぞれあっさりやられた。
デスモント将軍
CV:柴田秀勝
「東の王」の称号を持つ。
大きな耳が特徴で黒い頭巾を被っている。四天王中最も冷静で激昂したことがないため、まとめ役となることが多い。ダンケルと同じく陣頭指揮はほとんどしない。
第44話で大空魔竜に踏み潰されて破壊される。
アシモフ将軍
CV:加藤修
「西の王」の称号を持つ。
常に昆虫の様な緑色のマスクを被っており、彼だけが角が無く鞭を持っている等、異色の存在。
14話で大空魔竜乗組員を捕虜にした時、四天王として初めて顔を合わせたが、このときの身長は10m程度であった。キラーに次いで陣頭指揮回数が多い。
第44話でガイキングのダブルガイザーによって最初に破壊された際スキンヘッドであることが明かされる。(ただし最終回は金田伊功による作画の暴走のため、ちゃんとした公式設定ではない可能性あり)
構成員
デスクロス騎士
四天王の命により作戦を実行するコマンダー。「暗黒騎士」とも呼ばれる。
大半はゼーラ星人から成り立っているが、第31話に登場した元地球人のカインのように他の星の住民を使うことも有る。
選抜基準は特になく、第3話に登場した803号は叛逆してツワブキ・サンシローらに接触したために再洗脳を兼ねて改造、第8話のマドマッド博士は金を無心したことでキラーの逆鱗に触れたため、カインや第21話のエリカは自身の希望による。
メカニック
暗黒怪獣
暗黒ホラー軍団が地球侵略のため送り込む巨大戦闘メカ。ほとんどの機体はガイキングよりも大きく、むしろ大空魔竜と同じサイズである。
軍団が一から作るタイプと、太古の星人が地球の遺跡に残してきたものを復活させたタイプがある。中にはロストテクノロジーになっていて、バックアップを取らずに出撃させたために後継機が作れなくなったとダンケルが憤慨したことがある。
第34話に登場したブラッドバッファローは本来暗黒ホラー軍団所属ではない第3勢力的な存在だが、大空魔竜隊は事情を知らないので暗黒怪獣扱いにしていた。
グロテクター
デスクロス四天王が乗り込む、深海魚のようなデザインの戦闘用宇宙船。各四天王1人に1機ずつ、四天王毎に機体色が異なる(デスモントは紫、ダンケルは青、アシモフは緑、キラーは茶)
全長420m。
作戦会議時は四天王は各グロテクターが突き合わせた前部座席に着座して合議を行う。
4機が十字型に並ぶ「デスクロス・フォーメーション」によってデスクロス現象(人工的にマイクロブラックホールを発生させる)を発生させることができる。
また同様に同現象を応用して、6,000光年離れたゼーラ星と地球を瞬時に往復し、暗黒怪獣を召喚する。
主題歌の歌詞では「グロテスター」となっている。戦闘にほとんど参加しない。