血の一滴は、命の雫―――。
概要
光永康則による漫画『怪物王女』は、「月刊少年シリウス」で2005年8月号から2013年4月号まで連載されたバイオレンスとヒロイック要素とコメディの側面を含むホラー作品である。
さらに2018年1月号からはシリーズ続編として『怪物王女 ナイトメア』も同誌にて連載中。
藤子不二雄Aによる『怪物くん』を強く意識した世界観やキャラクター設定を持つが、ダークな部分が強く、無辜の人々に対する虐殺や大量殺戮が行われるといった不条理なストーリー展開もよく用いられる。
それに対する怪物の姫リリアーヌの反応も様々であり、怪物の大量殺戮による人間の犠牲を是としない一方、共存の観点から生贄など一定の犠牲を認めたりもしている。
物語の流れとしては本筋となる王位継承の争いと一話完結の短編によるオムニバスより成り立っており、続編では継承争いを終えたはずの姫たちのその後の悪夢(ナイトメア)が描かれている。
また、単行本第一巻の帯びには藤子不二雄A氏によるコメントもよせられている。
テレビアニメは、2007年4月12日から9月27日までTBS等で放送された。全25話。
その後OVAが限定版単行本に付属した。全3話。
ストーリー
バンパイア、人魚族、人狼、土地神のごとき神族・・・。この世の中には様々な怪物とそれを統べる王族が存在する。平凡な中学生の少年、日和見日郎は不慮の事故で命を落とすが、現場に居合わせた姫(リリアーヌ)によって仮初めの命を与えられ蘇生した。
しかし、それは半不死身の血の戦士として怪物の王国の継承者の争いに巻き込まれる原因となる。姫は怪物を統べる不死鳥の一族の王女であり、兄弟姉妹達の王位争いの渦中にいたからだ。
血の一滴は、命の雫・・・しかし定期的にその血を飲み続けないと数日で死ぬだろう
やがて継承者争いの有力候補である兄の死とデュケーン王子の登場により、物語はより数奇な展開を迎えていくこととなる・・・。
登場人物
CVは左がテレビアニメ版、右がOVA版。
フランセット(CV:未登場 / 井口裕香)
マドレーヌ(人魚)
主題歌
オープニングテーマ
「BLOOD QUEEN」
作詞 - 畑亜貴 / 作曲 - 黒須克彦 / 編曲 - 鈴木マサキ / 歌 - 美郷あき
エンディングテーマ
「跪いて足をお嘗め」
作詞 - 宝野アリカ / 作曲・編曲 - 片倉三起也 / 歌 - ALI PROJECT