概要
本作のヒロイン。正式名リリアーヌ・フォン・フェニックス。
全ての怪物の上に君臨する不死鳥の一族の娘(第二王女)であり、兄弟姉妹達の骨肉相食む王位継承権争いの渦中にある、自身の血を飲ませて日和見日郎を生き返らせた姫。
鳳百合(おおとり ゆり)の探偵名(?)も持つ。
やや細めの身体と長いストレートの金髪に、ボンデージ素材を連想させるロンググローブ、タイトドレス、オーバーニーブーツ、頭にはティアラという黒ずくめのゴシック・ファッションで包んだ女性。二丁拳銃にチェーンソー、レイピアと様々な武器の扱いに手慣れており、幼い頃に兄のギリアム王子からもダーツの手ほどきを受けるなど様々な訓練を受けている。
リリアーヌの名はセブラン王子が過去に自分の殺した飼い猫の名前から付けたものであり、それゆえか本名が嫌いで誰にも呼ばせず、通常は姫とだけ呼ばせている。
連載当初は小娘っぽく行動に浅慮なところが見受けられたが、物語が進むにつれてキャラが定まり、その気高さに加え冷静で思慮深くあらゆる策略を見破る鋭い瞳を持った、王族を名乗るに相応しき姫君となっている。
王位継承の争いに限らず何かと怪物たちの騒動に巻き込まれることが多く、そのたびに王族として適切な処置を行い、人間界と怪物との適正なバランスを保つ。
特にイスの民からは物凄い恨みを買っており、未来から爆弾を送り込まれる他、狐の一族とは温泉郷で対峙した後、探偵として奇妙な縁ができたり、宇宙人と接触したり、王族の半不死身となる血を狙った怪物が現れることもある。
またその過程で幾つかのバッドエンドを迎えることもあり、そのときは千年前の氷河期時代に取り残されたり、未来世界に一人で飛ばされて廃屋をさまようなど想像を絶する事態に直面している。