「腹が減ったよ……消耗が……どんどん激しくなる……」
概要
仮面ライダーWの続編である風都探偵の最初のストーリー、「tに気をつけろ」に登場するドーパント。
夕凪町に出没する「路上」の記憶を司るドーパント。
外見
ゴツい人型をしている。背中や舌には中央線状の模様があり、口には鋭い牙が何重にも並んでいる。
能力
超高速と超高熱を利用して別次元へと繋ぐ道を作り出す能力を持つ。この道は変身者の体組織から生み出されており、血の赤黒い色が定着している。その消費した肉体を補うため、人間を食する必要がある。
高熱の鞭による斬撃や、指先から撃ち出す高熱弾が武器。また、左右の前腕と両脚の間に計3つの車輪状のエネルギー体を形成し、疾走する。この「車輪」を投げて攻撃することも可能。
余談
デザイン画段階ではガイアドライバーを装着していたが、本編では取り外されている。その為、元々は幹部クラスの怪人設定だったのかもしれない。
その名残か「風都探偵」本編でも重要な役割を担っており、ザコ怪人ポジションでありながら、フィリップは端子の色から「かなり高位クラスのメモリ」と発言している。
劇中未使用のモブメモリの中にはハイウェイ(=高速道路)メモリというロードメモリの下位互換のようなメモリが存在する。
関連タグ
アマゾン(仮面ライダーアマゾンズ)→仮面ライダーの怪人で人喰いであると関連
【警告】これより先、この怪人の真実が記載されているため閲覧には注意されたし
「腹が…腹が減ったよお。我慢して暮らしている方の身にもなれってんだよ、このクソ社長が…」
実は、変身者はときめではなく、立川の部下の一人・サブであることが判明した。正体を左翔太郎に暴かれ、上記のセリフを吐露し変身。
仮面ライダーWと戦うも、その力の前に圧倒されてしまい、自身の作った異次元の街に逃走。ハードボイルダーで追ってきたWのジョーカーエクストリームでメモリブレイクされて異次元の街を叩き出され、集まっていた風都署の警官に身柄を拘束された。
これにより事件は解決したかに見えたが、何故彼が自身の身を削ってまで異次元の街=“裏風都”を作り出したのかは未だ謎に包まれている。更にロード撃破後も裏風都自体はいまだ健在な上、そこを拠点とする謎の暗黒勢力が跋扈し始めている事に翔太郎たちは(この時点では)未だ気付いていない。
「pは悪魔だ」では、「街」の末端のメンバーとしてスカウトされ裏風都を創り出す手伝いをさせられていたとフィリップに推測されている。
「超人r」ではリアクター・ドーパントの招集で複数の個体が登場した。
これにより、サブが有象無象の1人だった事が明らかになり、彼は二階堂=リアクター配下の駆け出し予備軍だったらしい。
そもそも裏風都は巨大な街であるため、一体では作りきれないはずである。
よって拡張を目論む者達によりメモリは量産され、大量のロード・ドーパントによって作られる。つまり街を作るために膨大な数の犠牲者が出ているということになる。
その事を二階堂(および万灯)は「美しい犠牲」と称しており、ロード・ドーパントは裏風都の冷酷さを象徴していると言えよう。これによりフィリップは裏風都のことを「真の悪魔」と断じる事となった。
また、上記の能力やそれがもたらす食人飢餓といった性質から、無生物系のメモリにも関わらず、野獣系のメモリ以上に使用者の理性を奪っていく厄介な代物となっている。
事実裏風都を跋扈するロードは、動物並の知性と激しい狂暴性しか残らなくなってしまった者が大半を占めており、一応幹部達の支配下にはあるが、彼ら曰く「全然話が通じてる気がしない」との事(一応、元の知性を保つ二階堂直属の部下などもいる)。