棘皮動物門・ナマコ綱に属する棘皮動物の一群。漢字表記は『海鼠』。
外見は「触手を内蔵した口を持つ棘だらけの弾力に富むキュウリ」そのもの。弾力はひんやりした硬めの低反発クッションや人肌くらいと思っていただきたい。マナマコ・キンコ・フジナマコなど1500種以上が知られ、体壁中に毒を含む種類もある。
見た目こそグロテスクだが、高級食材や珍味として知られ、一部の種を生食する他このこ(卵巣、“くちこ”とも呼ぶ)やいりこ(干物)・このわた(内臓の塩辛)等の加工物が有名である。中国では干しナマコに加工する。
外敵に襲われると腸を肛門より放出し、それを外敵が食べている間に逃亡するという能力を持っている。なお、失われた内臓は半年ほどで再生するといわれる。
創作におけるナマコ
特徴的な外見と「触ると固くなる」ことからチンコの隠語として使われる事がある。
輪切りにして酢の物にした「なまこ酢」、内臓を塩漬け・発酵させた「このわた」は共に珍味として珍重される。