『今でもイチョウは大好きですよー!!!』
概要
CV:緒方賢一
主人公・江戸川コナンの協力者である発明家。52歳。
本名は、阿笠博士(ひろし)だが「博士」という漢字や発明家であることから、「はかせ」と呼ばれている。上記のように、見た目から老人のように思われるが、まだ52歳である。
お尻のホクロから毛が一本生えているのは工藤新一と読者(視聴者)にしか知らない。
コナンの正体が工藤新一であることを知る人物の一人(ちなみに作中で最初に知った人でもある)。そのため、これまでに多くの発明品を作りコナンのサポートをしてきた。
その発明品はほとんどが、チートレベルであり、コナンの捜査に多大な貢献をしてきている。だが、コナンはくだらない発明品も多いと言い、頼りにして科学力を認めつつ、同時に呆れることもしばしば。
彼の発明品は、コナンへのサポートを除くと、建設的な物より遊び心を優先したコンセプトの物が多い。また、発明の性質上デバッグや失敗を積み重ねる行為や阿笠のスタンスを、不成功の多さと捉える部分もある。
普段は、発明の特許料やゲームソフトの開発などで生計を立てているようで、美術館の解体式に自作の花火を持ち寄った際には「当美術館が美しい最後を迎えるために、高名な科学者の阿笠博士がおいでになりました」などと紹介されているため、住んでいる米花町や近郊では、そこそこ有名人でもあるようだ。しかし全国的に名の通った科学者という感じの知名度には遠く、本当に彼の発明家としての才能を知っているのはコナンの周囲の知り合い関係くらいのようである。発明品の凄さが世間一般に浸透すれば世界的に有名になれるほどのレベルではあるのに、その風変わりでどこか間の抜けた面も多い性格が、発明家として出世できる部分を阻んでいる面は否めない。ただし、それを含めた優しい彼の人柄こそ、慕われやすい彼の魅力でもあるのだが…。
アニメオリジナルである937及び938話「巨人タロスの必殺拳」では、学生時代の友人である加賀見と彼のスタジオ会社を助けるため、叱咤激励しつつも真っ向から意見を言い合う珍しい一面が見られる。
ちなみに両者の外見と立ち位置からか、こちらのお二方と重ね合わせた視聴者もいた様子。
少年探偵団のメンバーで外泊や遊びに行くときなどは引率役を務めることが多く、少々頼りない部分がありつつも歩美、光彦、元太の3人からは実の祖父同然に慕われており本人も『あんな孫たちがいるのも悪くないかもな』と満更でもない様子(コナンからは『孫よりまず嫁さん見つけろよな・・・』とあきれられている)。
灰原哀と共に暮らすようになってから彼女に健康を気遣われており、ヘルシーな食生活を余儀なくされていて、時々こっそり間食しては彼女に厳しい目で見られている。
なお、回数は少ないがコナンに何度か探偵役をやらされたこともある。彼は小五郎や園子と違って
コナンの正体を知っているため眠らせる必要はなく、コナンが阿笠の後ろに隠れ、変声機の台詞に合わせて口パクという手法を取っているため眠りの小五郎ほどあまり違和感はない。
2016年現在、江戸川コナン、灰原哀、沖矢昴3人全ての正体や詳しい事情を完全に知っている唯一の人物。
名前の由来は、推理小説家のアガサ・クリスティ。
伯父に栗介(くりすけ)、伯母に定子(ていこ)がおり、クリスティの捩りである。
伯父(恐らく父親の兄)の栗介は博士同様ふくよかな体躯、大富豪で小さい頃から病弱、妹の定子以外に心を許さず、50年前に38歳で他界したとされる。
伯母(栗介の妹、恐らく父親の姉)の定子は中々の美人で、兄の栗介の面倒をみる傍ら、小学校の教師をやっていたが栗介の死後は実家に戻って独身で暮らし、作中の一年前に76歳で亡くなったと言及される。
50年前の二人の姿は二人が過ごした別荘の肖像画で確認できる。