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朱紅い雫の編集履歴

2020-02-11 11:50:39 バージョン

朱紅い雫

あかいしずく

日本ファルコムが制作・発売したRPGであり、「英雄伝説」シリーズの第4作に当たる。神々とその信徒たちの争いに翻弄される兄妹の苦難に満ちた旅路を描く。PC-9801用であるが、後にWindowsに移植される際に大規模なリメイクが行われ、ゲーム性はほぼ別物と化している。

『英雄伝説IV「朱紅い雫」』( THE LEGEND OF HEROES IV: Gagharv trilogy second "A Tear of Vermillion")は日本ファルコムによるRPGゲーム『英雄伝説(英伝)シリーズ』の第4作目であり、『英伝シリーズ』第2期となる『ガガーブトリロジー』の第2作目。


概要

初期正式名称「英雄伝説IV 朱紅い雫」。後に「ガガーブトリロジー」シリーズとして再編されるに当たり、「英雄伝説 朱紅い雫」と改題された。PC-9801向けとして発表されたRPG。続編である「海の檻歌」はWindowsで発売となったため、PC-9801シリーズ用「英雄伝説」シリーズとしては最後の作品になる。


エル・フィルディンの地はバルドゥス神とオクトゥム神、及びこの二柱を信奉する信徒たちの抗争により混乱に陥っていた。孤児としてバルドゥス教会で育てられたアヴィンとアイメルの兄妹は、ある日のオクトゥム信徒の襲撃により生き別れとなってしまう。慈悲の賢者レミュラスのもとに流れ着き、そこで17歳の青年に成長したアヴィンは、レミュラスを看取った後、友人マイルと共にアイメルを探す旅に出るが…


物語全体に温和な雰囲気が漂っていた前作「白き魔女」と異なり、序盤から人死にの多く出る重い物語が展開される。特に物語中盤のあるイベントは、その衝撃の強さ、あまりにも救いのなさすぎる展開から話題を呼んだ。


また本編のシナリオとは関係ないオープンシナリオ(いわゆるクエスト依頼)が100以上存在して、本編をクリアするためにオープンシナリオをクリアする必要はなかったが、あるオープンシナリオをクリアすると連動した別のオープンシナリオが登場したりして、それぞれにストーリーがあったりするなど、ゲームをより楽しめる仕様になっていた。



後にガガーブトリロジーに組み込まれる形でWindowsに移植されたが、この際に大規模なリメイクが行われており、物語の大筋こそ変化ないものの、ゲームとしてはほぼ別物と言っていいレベルで変化している。家庭用移植作は、プレイステーション版がPC-9801版準拠、プレイステーション・ポータブル版がWindows版(ガガーブトリロジー)準拠。



主な登場人物

以下、声の出演は原則としてCDドラマ版である。


アヴィン

CV:緑川光

主人公。17歳。バルドゥス教会でアイメルと共に育てられた孤児。バルドゥス教会陥落後は賢者レミュラスの元に流れ、彼が亡くなるまで育てられた。黒魔法(Windows版)と剣の使い手。バルドゥスの神宝・カベッサを持つ。作中通してシリアスな運命に翻弄される彼であるが、二次創作界隈ではシスコンにされるかBLな関係にされるかのどちらかが圧倒的に多い。

PC-9801版では、ゲーム開始後の幼少時代の回想シーンにおける性格診断でキャラメイクが行われ、能力や習得する魔法系統(白、黒、精霊)が変化する。


アイメル

CV:小西寛子

15歳。アヴィンの妹。バルドゥス教会でアヴィンと共に育てられた孤児。Windows版では「ドゥルガーの娘」としてオクトゥム信徒に付け狙われており、このため半ば隠棲に近い生活を送っている。NPCでパーティーには加入しない。バルドゥスの神宝・クエルポを持つ。


マイル

CV:石田彰

18歳。アヴィンの親友であるウルト村の青年。友達思いでおっとりした性格。作中でも貴重な白魔法とブーメランを使いこなす。アヴィンを心配して旅に同行する。


ルティス

CV:平松晶子

16歳。その生い立ちからバルドゥス神を憎むようになったオクトゥム信徒の娘であり、アヴィン達の抹殺を狙って作中何度か襲いかかってくるが、ある事件を切っ掛けにアヴィン達と行動を共にするようになる。投げナイフと黒魔法、「ガガーブトリロジー」版ではそれに加えて白魔法も使う万能選手。


シャノン

CV:佐々木庸子

17歳。チブリ村の村娘。陶酔傾向が強く、思い込みの激しい性格で、相手の話をまったく聞かない困った人(典型的なストーカータイプ)。ある事件を切っ掛けにマイルに惚れ込んで彼を追い回すようになる。NPCでパーティーには加わらない。


ガウェイン

CV:小室正幸

61歳。「力の賢者」と呼ばれる三賢者の一人であり、オクトゥム信徒の襲撃からアヴィン達兄妹を守った本人でもある。海の英雄という異名も持つ英傑。後半からプレイヤーキャラクターとなり、武器はメイス、魔法は白魔法を使用する。


ミューズ

CV:折笠愛

本名ミルディーヌ・ウリエル・シルヴィアナ・エスメラス(頭文字を取ってM・U・S・E)。18歳。エル・フィルディンの第一王女。二大宗教の確執に無関心を装っている王家の対応を歯がゆく思い、真相を究明しようとしている。わがままな性格であるが、民を思う気持ちは強い。武装は鞭と火の精霊魔法。


マーティ

24歳。生活費を捻出するために冒険者として日銭を稼いでいる青年。博識な反面、知識はあっても世間の常識には疎い面もある。いまいち頼りない印象がつきまとうが、黒魔法の腕は確か。CDドラマには登場しない。


ダグラス

CV:森川智之

28歳。「迅雷」の異名を持つ凄腕の剣士。豪放磊落で明朗快活な性格。騎士道を追求して修行の旅を続けている。パーティーメンバーに加わるキャラの中では、唯一魔法が使用できない。


アルチェム

CV:川菜翠

15歳。PC-9801版ではニューボルンの街角で会える冒険者。Windows版では木霊の森に住む少女。清楚で慈愛に満ちた性格をしている。メイスと白魔法の使い手であり、特に白魔法の使い手が他にマイルとガウェイン(ただし後半でないと加入させられない)しかいなかったPC-9801版では(パーティーメンバーをある程度自由に選択できるにも関わらず)、回復要員として半ば必須キャラ扱いされていた。


エレノア

ギアにいる温和で淑やかな女性。水の精霊魔法と鈍器を使う。PC-9801版では20歳だが、Windows版では26歳(!?)にされるなど、女性としてあまりにも酷い扱いを受けている。また初期設定では、行方不明&記憶喪失となっていたミューズの姉でありもう一人の王女だった。CDドラマには登場しない。


ラエル

ギアに住む少年。斧と黒魔法を使う。魔法使いにしては体力もそこそこあり戦闘でも役に立つ。本人は成績優秀だから魔法学校を早く卒業したと思っているが、ラエルの悪戯がひどすぎるための厄介払いだった。生意気な性格だが、パーティーから離れるときは寂しがるなど、意外とかまってちゃん。CDドラマには登場しない。


ルキアス

CV:田中敦子

23歳。ダグラスと同門であり、サファイア・アイの異名を持つ凄腕の女剣士。風の精霊魔法も使いこなす。「白き魔女」に登場した小説「女剣士サフィー」の主人公サフィーのモデル。


コンロッド

28歳。旅をしている貴族の青年(階級は男爵)。土の精霊魔法と斧を扱う。気のいい性格だが、貴族育ちのためかやや世間ずれしている。Windows版ではバロアの領主になっている。CDドラマには登場しない。


ミッシェル

CV:松本保典

本名ミッシェル・ド・ラップ・ヘヴン。28歳の魔導師。若年ながらもすぐれた能力の持ち主。実際にはガガーブの向こう、ティラスイールの出身であり、その優れた魔法能力でガガーブ越えを果たした。


トーマス

ガウェインの部下である船員。エル・フィルディン最高速を誇る高速船プラネトス号を任されている。「白き魔女」に登場した小説「キャプテン・トーマス」の主人公、キャプテン・トーマスその人。CDドラマには登場しない。



関連タグ

英雄伝説英雄伝説III英雄伝説IV英雄伝説V

白き魔女朱紅い雫海の檻歌

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