竜シリーズ
まいくさんちにはまだかなわない
概要
GGG機動部隊所属のビークルロボ、氷竜と炎竜を一号機・二号機とした、《シンメトリカルシステム》を搭載した災害救助活動型GBRナンバーの通称。原則として、単純機体構造(ようは変形・合体方法)は全員共通。そこに任務の使用目的別にカスタマイズされた機能(凍結能力・電磁波能力など)を付与されている。
変形形態(ビークルマシン)も全員共通で何らかの貨物車両。そこに各自の特性を持ったクレーン車をはじめとする装備バリエーションを搭載。その他、細部については各自の単独項目があるのでそちらを参照。
竜シリーズは《シンメトリカルシステム》と言う固有データを持って生誕している事から全員が『きょうだい』として認識している。
先に超AIが開発・起動して学習を開始。機体完成後、搭載・起動をもって完全体とする。超AIは同日同時刻に起動スイッチが押される為、先に起動した方を上としている。今の所、着地失敗バグを持つ機体の方が下で固定されている。
当初は、と言うより他の勇者ロボは今の所男性型しか作成しておらず(後述)、初期型も男性型として誕生している。以降も男性人格・男性型デザインとして作製される予定だったが、五号機・六号機の開発元が独特のカスタマイズをした為に女性型として誕生。
以降、デザインと人格が男子と女子の二系統に分かれる事になり、認識が『兄弟』から『兄妹』へと改められた。
2016年時点で六男四女の十人兄妹。勇者シリーズで二番目に多い。
《シンメトリカルシステム》
竜シリーズ最大の特徴は《竜神》と呼ばれる合体機構にある。
当時は対ゾンダー戦の最中で開発に時間を割く余裕が無く、他のGBR・GMX・XCRナンバーは記憶を除く人間の人格を直接超AIに移植する事で学習時間を短縮(それってジェイデッカーでは禁忌だったんじゃあ…)。この方法では人格その物が『一つの存在』として独立、ビッグボルフォッグの様なサポートロボとの合体を行う場合は問題が無い(技術的にガオガイガーも同様)。
しかし、《竜神》は『複数のロボットによる合体』である為、異なる人格を一つの人格として融合させなければならない。開発陣は『一個の存在』である人間ベースの人格では融合技術が不可能であると判断(あるいは現時点の技術では)、専用プログラムを組んで人格を一から作り上げる仕様に決定。この時使用されるプログラムが《シンメトリカルシステム》である。
試作機兼用の長男・次男ペアで蓄積したデータを元に、後発のペアへ技術を継承させている。
結果、『固有バグ』がそのまま該当機にフィードバック=遺伝するという事態が発生。シンメトリカルシステムのデータを一から作り直さないと解決できそうにないレベルまで達している。
具体的に言うと、炎竜からシステムを継承した機体は必ず着地を失敗する。(氷竜由来のバグは今の所見当たらないが、該当機にバグが出てるのは、偶然?)
初期型のペアは学習期間が半年と、端正込めて育てられた。しかしそれ以降のペアが一~二か月であったりと学習期間が短縮化(基礎データが取れた為?)。これが原因なのかはっきりとした理由は不明だが、以降に制作されるペアは合体を成功させられる期間が長くなっている(曰く、心の問題)。
複雑な兄妹事情
竜シリーズは合わせて九体が誕生。
一人足りない計算だが、これは企画段階で合体する人数が二体では無く三体であった事に起因。以下、順を追って記載する。
- まず最初に《超竜神》が日本製『長男・次男コンビ』よる二体合体として一先ず完成するが、彼らとトリオを組みさらに強化合体する三男も早期に開発が進められる。
- それらのデータを提供され『四男・五男ペア』開発が中国とフランスで同時進行。中国は開発中の三男のデータも貰い、同じくトリオを組む六男の開発も開始。
- ヘルアンドヘブンの欠点が判明し、それに替わる切り札が早急に求められた事でそちらに注力するため、三男の開発は中断・凍結。開発中の『四男・五男』が繰り上がって『三男・四男』となる。
- 先に中国で完成したので『三男・四男ペア』は中国製になるが、六男は三男の開発凍結に伴い、機体を開発中止。
- 中国の六男は機体開発こそ凍結したものの、超AIは別の計画に流用する事が決まった為に開発が続行され、五男として完成。
- 【技術そのままで開発したら面白くない】との事でフランス製は『長女・次女ペア』として完成。
- ガオファイガー奪還後、程間もなくして長女・次女のデータが反映されてドイツ製の『三女・四女ペア』が完成。
- 長男・次男・三男・四男・長女・次女が三重連太陽系で行方不明になる。
- 兄四人・姉二人が行方不明になった後で、開発計画が再開した『元・三男=六男』が完成。
これらはあくまで人格=超AI完成の視点で見た結果であり、ここに ①機体の開発終了順 ②GBRナンバー順で見ると、上記順序と違っている(得に五男と六男)。
下記項目は公式認識の順で説明、その他の詳しい事柄は各自の単独項目にて。
長男
形式番号=GBR-2
ビークルロボ=クレーン車
シンボルマーク&カラー=氷・青
一人称=私(わたくし)
出身=日本
生まれた時から兄以外何者でもない人。クールで理性的な性格で、双子の弟、炎竜とはその性格から口喧嘩が絶えず、手を焼いていた。
知らない間に弟が増え妹が出来、長男の責務という物が倍増。生来まじめな彼は最初の頃より気苦労が増えつつも長男としての責務を果たしていく。
次男
形式番号=GBR-3
ビークルロボ=消防車
シンボルマーク&カラー=炎・赤
一人称=僕
出身=日本
生まれた時から弟以外何物でもない人。すぐ熱くなりやすい性格で、氷竜とは常に口喧嘩が絶えずにいた。しかし時期が経つにつれて丸くなり、大人しくなる。
長男の責務に悩む兄とは別に、兄としての自覚が出来たのか最初の頃より大人しくなった。
着地失敗バグの元凶はこの人です。
三男
形式番号=GBR-6
ビークルロボ=ミキサー車
シンボルマーク&カラー=風・緑
一人称=僕
兄の呼び方=先輩
出身=中国
生まれた時から兄であり弟である人。性格は穏やかで朗らか~な雰囲気のやや日和見だが、極度の潔癖症で汚い場所に行くとストレスで暴走する。
ベースが中国人なので思考回路は中国語、ここの翻訳システムにバグがあり暴走すると言語変換が追い付かず、母国語と外国語が入れ混じる変な発音になる。
怒らせると怖いらしい。何故かゲームは麻雀を好む(誰が作った?)。
四男
形式番号=GBR-7
ビークルロボ=ダンプ車
シンボルマーク&カラー=雷・黄
一人称=俺
兄の呼び方=先輩
出身=中国
生まれた時から兄が沢山いる末っ子。性格は我がままでひねくれ者っぽいが、面倒見がいい。
着地失敗バグを受け継いでいるが、固有武装の盾がそのまま飛行ユニットになるので、これだと安全に着地が出来る。風龍の暴走を冷静に見ているなど、日和見っぽいのはここの兄弟共通である様子。特技の太極拳は日課である。
長女
形式番号=GBR-8
ビークルロボ=メーザー車(初期はショベルカー)
シンボルマーク&カラー=光・白
一人称=あたし
兄の呼び方=お兄ちゃん
出身=フランス
幼女・天然・無邪気・萌えっ娘ビバ中の人(?)。完成を急ぐあまり人格形成期間を短期間で終わらせてしまったんで、幼児と言って差支えの無い性格をしている。しかしそこはお姉さんで、双子の妹の事を誰よりも気にかけ、妹が怪我したりピンチになるととっても怒る。
兄達の初顔合わせで妹共々その可愛さで兄達を虜にした。しかし、いくら可愛いとは言え、純戦闘型なので、無邪気なツッコミは命がけ。
宇宙空間での姿勢制御システムにバグがある。
次女
形式番号=GBR-9
ビークルロボ=コンテナ車(初期はタンクローリー)
シンボルマーク&カラー=闇・黒
一人称=私
兄の呼び方=お兄様
出身=フランス
幼女・天然・無邪気ドジッ娘ビバ中の人(?)。姉同様、完成を急いだので人格形成期間が短くて幼女な性格。だが、諸事情で人格形成の再教育をしたので姉より性格年齢が上がった。
ドジッ娘なのでつい色々と何やらヘマをするのでお姉ちゃんは心配です。そしてその様子にお兄様たちが和みます。純戦闘型なので、時々ドジると大変な事に。
監督が「宝塚の男役」をイメージした為、やや男らしい。しかし身長は姉よりやや低いとか。
両耳のエネルギーアキュメーターがポイント。やはり着地バグがあるか、着地失敗を何か作戦に利用できないかと考えている。
三女
形式番号=GBR-14
ビークルロボ=コンテナ車
シンボルマーク&カラー=月・銀
一人称=
兄・姉の呼び方=○○先任・?
出身=ドイツ
生まれて間もなく、兄と姉が全員行方不明になったので自分がしっかりしなければと頑張ってる娘。
クールな雰囲気で中性的な性格、残っている中では自分が一番年上なので、妹・弟を守らねばと思っている。
ただ兄姉たちと違い、協力して強大な外敵と戦うより単独で救助などの任務をこなす事が多かったため、双子の妹である日龍に対しては、コンビ相手と言うよりは切磋琢磨するライバルとしての認識が発達してしまっている。
これは日龍の方も同じで、そのせいでこの姉妹は兄姉たちに比べてシンパレートが上がり難い。
四女
形式番号=GBR-15
ビークルロボ=コンテナ車
シンボルマーク&カラー=日輪・金
一人称=私
兄・姉の呼び方=?・呼び捨て
出身=ドイツ
生まれた時から末っ子末の妹ツンデレ妹。着地失敗バグを持つ妹(弟)が基本、兄(姉)大好きなので彼女も姉が好きだが、何がどうしてこうなったのかツンデレ。着地失敗した彼女を心配して近寄よろう物なら、照れ隠しにつっかかってくる。
対抗心の強い性格で、3人の姉をストレートにライバル視している。
バグもここまで来ると対応策データが蓄積されたか、はたはドイツ人という生真面目なお国柄なのか、どうせ失敗する物と見込んだ上で周囲の被害は最小限にしようと開きなおっている。
五男
形式番号=GBR-5
ビークルロボ=ジェット機
シンボルマーク&カラー=?・空色
一人称=ぼく(漢字ではなくひらがな)
兄・姉の呼び方= /姉さま
出身=日本
本当は三男になる筈だった子。開発計画が二転三転、完全凍結しお蔵入りしかけた処でまさかの計画再浮上。飛行能力特化型の《グリアノイド》として再分類され完成、戦闘能力は皆無に近く、他の勇者を支援する事で真価を発揮する。
性格はショタ、素直で気弱だが弱虫というわけでは無い。ポルコートからは『少年』とからかわれ、姉達からは全力で可愛がられている。
その関係で、月龍と日龍のシンパレートを引き上げるには彼の存在が欠かせない。
形式番号こそ最古参(地球残留組では一番古い)なのに稼働年数が最年少。マイトガインで言う処のホーンボンバーのような立ち位置だが、可愛いショタなので守ってあげたいオーラがにじみ出ているとか、なんとか。
竜シリーズではあるが他の兄弟とは合体におけるコンセプトが違い、《シンメトリカルドッキング》ではなく《トリィニティドッキング》を行う。
なお、没に終わった設定画ではYF-23風のジェット機で、ドッキング時には超竜神にの間に挟まれるように合体し、脚部に下駄を履かせる合体であった。
真の五男?
形式番号=?
ビークルロボ=無い
シンボルマーク&カラー=?
一人称=
兄・姉の呼び方= /
出身=中国
本当は六男になる筈だった子。翔竜の設計を受け継ぎ、恐らくは風龍・雷龍とのトリオとして誕生する筈が、翔竜の凍結に伴い竜シリーズとしての開発計画が白紙化。超AIの開発だけは進められ、風龍・雷龍の誕生後に完成する。
以降、ユニットのまま製作者・楊博士の助手をしていたが、無人探査船に搭載され、木星の記録データ採取任務につく事となる。
GBRナンバーとして開発されなかった為、兄妹で唯一形式が異なる。双子として生まれる筈だった翔竜は彼の事を知らず、記録上は存在しない事になっている様子。
とは言え彼の方は他の竜シリーズを兄弟と認識しており、楊も彼に勇者ロボとしての体を与え、正式な兄弟として再会させてやりたいと考えていたのだが、その矢先に覇界王による精神汚染に加えゼロロボと化して破壊されてしまった。
余談
超竜神・強龍神であれば合体コネクタが同一規格である為、構造上、相手を変えての合体は可能。
しかし、天竜神はフツヌシ製で規格が違う為に兄・妹の変則合体は不可能。
行方不明組が帰還した際、月龍・日龍が姉達と変則合体が出来るのかは…今の所不明扱い。
TVシリーズに於いて、竜シリーズのボイスは男女それぞれ同一音声で固定されている。氷竜・炎竜・風龍・雷龍の声は山田真一、光竜・闇竜の声は田村ゆかりが担当。この法則なら月龍・日龍・翔竜・宙龍の声も同様になる(翔竜あたりはゆかりんのショタボイスになる可能性もあるかもしれないが…)。
男六人、女四人が一度にしゃべる会話を是非聞きたい物だ。
関連タグ
表記ゆれ
竜龍兄妹(この十機の総称としては「竜シリーズ」が公式名称なのだが、pixivではこちらの通称も非公式ながら用いられていたようである)