概要
Bビーダマン爆外伝に登場する、ダークビーダの中でも特に強力な力を持つ4人組の事。
ダーク皇帝に仕えており、皇帝の命令を受けてあの手この手でビーダシティ壊滅を目論んでいる。
基本的に悪役ではあるが、ダークビーダの例に漏れず全員がどこか憎めない性格をしているのが特徴。
他のダークビーダよりも各上の存在であるため、4人全員が独自の鎧を装着しているが、素顔は一般のダークビーダに近い少し不気味な姿をしている。
(例外でシュリンゲのみ素顔は描写されなかった)
更に全員がモミテボンをこき使った事があるという共通点を持つ。
全員の我が強く性格も曲者揃いなため、四天王がそれぞれ協力し合うことは終盤まで存在しなかった。
それぞれが四神をモチーフとした機体に搭乗しており、登場順も東西南北と非常に分かりやすくなっている。
キャラクター名及び搭乗機体
ドラーケン
CV:安井邦彦
四天王の一番手であり、紫色の鎧を装着しているトカゲロンが変化させられた存在。
度重なる部下の失態を受けて、直接ビーダシティの制圧に乗り出した。
性格は四天王の中では非情な面も見せているが、基本的にはお世辞に弱いお調子者である。
モミテボンに命令して、自分の事を「パーフェクトな強さを誇る偉大なるダークビーダ四天王の1人、プリティーにカッコいいドラーケン様」などと大層なあだ名で呼ばせるのが趣味。
しかしその過剰な自信に違わぬ強力なパワーを秘めており、しろボンが搭乗しているホワイトゲイルやくろボンが搭乗しているブラックガトリンガーをあっさり倒してしまった。
催眠能力も備えており、その力できいろボンを操ったこともある。
任務失敗によりダーク皇帝によって一度は幽閉されてしまったが、後にダークプリンスの配下として釈放。
四天王の中では特に仲の悪いシルドークと組まされ運動会に出場させられるなど、コミカルな描写も健在であった。
鋼蒼竜(はがねそうりゅう)
四神の青龍をモチーフとした、ドラーケンの愛機である青と紫色のダークアーマー。
胴体に2門の主砲を備えており、そこから強力なメタルビーダマを発射できる。
普段、主砲は龍の顔のようなカバーで覆われており、それを開くことで発射形態へと変形する。
また、そのカバー自体も武器になり、龍の顎のように使用することで相手の武装を噛み砕ける。
一度はホワイトゲイルⅡによって破壊されたが、後にDr.シャドーによって強化再製作された。
ティーゲル
CV:堀秀行
四天王の二番手であり、橙色の鎧を装着しているトラロンが変化させられた存在。
ドラーケンの失態を受けて、ビーダシティ制圧に乗り出した。
基本的に考えることが苦手な性格であり、力押しで攻め立てる戦略を得意としている脳筋。
しかし後先考えずに行動するばかりか、一度キレてしまうと手が付けられなくなるのが欠点。
劇中では怒りのあまり、何度もエネルギー切れを起こして撤退する羽目となっている。
しかし戦闘力は高く、生身で戦った際もくろボンと互角に渡り合うほど。
一度は自滅に近い形で敗れ去り皇帝によって牢屋に幽閉されていたが、後にダークプリンスの配下として釈放。
意外に恩には報いるタイプであり、彼に絶対の忠誠を誓っている。
ダークプリンスの作戦によりビーダシティでボランティア活動をさせられ続け、「我慢」を覚えさせられるギャグ描写も存在。
(しかし、それは我慢の限界で爆発したエネルギーを利用し、ティーゲルを強化させるための作戦だった)
四天王の中では特にシュリンゲと相性が悪く、彼女と戦闘を行ったこともある。
銕白虎(くろがねびゃっこ)
四神の白虎をモチーフとした、ティーゲルの愛機である白と橙色のダークアーマー。
鋼蒼竜と同様に胸部アーマーを展開させると、その内部に大型のメタルビーダマを撃ち出せる砲門を備えている。
更に頭部にも通常のメタルビーダマを撃ち出せる砲塔が備わっているが、ティーゲルのパワーに着いていけず、幾度もエネルギー切れを起こしている。
一度は自滅に近い形で破壊されてしまったが、後にDr.シャドーによって強化再製作された。
シュリンゲ
CV:松本梨香
四天王の三番手であり、赤色の鎧を装着しているスザクロンが変化させられた存在。
ティーゲルの失態を受けて、ビーダシティ制圧に乗り出した。
四天王の紅一点であり、普段はパープルという美女に化けてビーダシティに潜伏している。
性格はいわゆる女王様タイプであり、モミテボンには自分の事を「ダーククイーン」と呼ぶように命令している。
女王を自称するだけの事はあり、あらゆる分野に長けており、何でもできる教師パープルとして暗躍し様々な悪事を目論んだが、想定外の邪魔が入り続けて悉く失敗に終わっている。
くろボンだけは彼女の存在を疑っており、我儘を言うパープルにビンタをすることもあった。
それから彼女はくろボンの事を特別視しており、自分の仲間に誘おうとする一幕も存在する。
パープルとして登場し続けていたこともあり、四天王の中では最も出番が多いキャラクターでもあった。
しかし火山を噴火させようとした島ごと大爆発させられてしまい、最後の作戦は失敗。
皇帝によって幽閉されていたが、後にダークプリンスの配下として釈放されており、彼の強さと容姿に惚れ込んでいる。
四天王の中では特にティーゲルと相性が悪く、彼と戦闘を行ったこともある。
翼朱雀(つばさすざく)
四神の朱雀をモチーフとした、シュリンゲの愛機である赤と黄色のダークアーマー。
巨大な翼を携える空戦用のアーマーであり、高速飛行が可能な鳥型のフライト翼朱雀へと変形できる。
頭部、腹部、両肩から計6発のメタルビーダマを発射可能だが、両肩の小型メタルビーダマは玩具で再現できないのでBB弾で代用されている。
火山の爆発に巻き込まれて大破してしまったが、後にDr.シャドーによって強化再製作された。
シルドーク
CV:秋元羊介
四天王最後の一人であり、緑色の鎧を装着しているカメロンが変化させられた存在。
シュリンゲの失態を受けて、ビーダシティ制圧に乗り出した。
性格は戦いを何より好んでいる武人であるが、自分以外に強い者が存在することを許せず、過去に皇帝に反乱を起こして敗北、地下牢に幽閉されていた。
しかしシュリンゲ敗北後に部下の計らいによって脱獄に成功し、四天王として復帰。
皇帝を倒す機会を伺いつつ、渋々命令に従っている。
ある意味四天王の中では一番危ない存在ではあるが、あまり頭が良くなかったりする描写も多く、更に敵に対して借りを作った際はしっかり返すという律儀な一面もある。
戦いの中で惑星をも破壊できるパワーを秘めたビーストーンを手に入れ再び皇帝に襲いかかるが、ダークプリンスによって瞬殺。
その圧倒的な力の差を思い知り、以降はダークプリンスに忠誠を誓っている(ただし皇帝に対する感情は変わらないままであった)。
四天王の中では特に仲の悪いドラーケンと組まされ、そのドタバタ劇の中で彼との友情が芽生えたかと思われたが、最後まで意見が食い違い結局仲が悪いままであった。
鎧玄武(よろいげんぶ)
四神の玄武をモチーフとした、シルドークの愛機である緑と黒色のダークアーマー。
全身を装甲で覆った重武装のアーマーであり、変形することで水中潜航用である亀型のサブマリン鎧玄武になれる。
腹部と頭部からメタルビーダマを発射可能で、特に頭部から発射される超大型メタルビーダマの威力は四天王一の破壊力を誇る。
最後はダークプリンスの搭乗する銀戎瑠により真っ二つに破壊されてしまったが、後にDr.シャドーによって強化再製作された。
ダークネスドラゴン
強化再製作された鋼蒼竜、銕白虎、翼朱雀、鎧玄武の4機が合体したドラゴン型のダークアーマー。
本編ではアイキャッチに幾度も登場していたが、本格的に登場したのは最終回前後編のみである。
前編ではくろボンの弟ジャックを連れ去り、皇帝に献上。
後編では4機に分離していたが、再び合体してしろボン達に襲い掛かっている。
強化された4機が合体しているだけに攻守ともに隙が無く、全発射口よりメタルビーダマを放つ「ダークネスボレイ」でビーダシティに壊滅的な被害を与えた。
しかし誰がトドメを刺すかで四天王が口論を始めてしまい、最後はブリザードドラゴン共々、怒る皇帝によって吸収されてしまった。
皇帝が倒された後は四天王も解放され、元の動物へと戻って野生へと帰っている。
玩具でも4機を合体させることで再現可能だが、4機のサイズがほぼ同じであるため、頭部が大きくなってしまいアニメや漫画とはイメージが異なっている。