- 横山光輝原作の漫画・アニメ作品『鉄人28号』の主人公の少年探偵。
- 大友克洋原作の漫画・アニメ映画作品『AKIRA』の主人公。→金田正太郎(AKIRA)
2.は1.を由来とするため、この項目では1.について説明する。
概要
CV:高橋和枝(第1作)、山田栄子(太陽の使者)、田中秀幸(FX、回想時の少年時代は折笠愛)、くまいもとこ(2004年)、齋藤智美(ガオ!)
正義感に燃える少年で「鉄人28号」を操ることが出来るリモコンの持ち主。
名前の由来は球界の天皇ことプロ野球選手「金田正一」から。
昭和の「少年探偵」のはしりとも言えるキャラクターで、特に説明なしに車を運転していたり、鉄人のリモコンを持ち続けたりと後の時代では突っ込まれる点も多いが、その心技体に優れた正義の少年というキャラクター像は正に少年漫画の主人公として申し分ないものであり、後年のリメイク・派生作でも彼の鉄人以上に力を入れて描かれることも多い。
代表的なのは長谷川裕一の『鉄人28号皇帝の紋章』で、彼がリモコンの所有を認められている理由に、単純すぎる操縦装置(レバー二本と数個のボタン)で、誰よりも巧みに鉄人を操ることが出来るセンスの持ち主という理由付けがなされている。
原作漫画では他の横山作品の主人公同様にストイックで合理的な性格で、場合によっては操縦者の殺害も躊躇わない。
『太陽の使者』版では話が進むにつれ高性能な敵ロボットが次々と登場し、旧式である鉄人はまともに戦っても勝てなくなるため、正太郎の機智による知能戦が描かれた。
ショタコンの発祥
いわゆる年下の少年に対して恋愛感情などを抱くことを指す「ショタコン」の「ショタ」はこの少年の名前から。
こんな記事もあるが、なぜか一部オタク界隈では「ショタコンの語源となった金田正太郎は『太陽の使者鉄人28号』版でなく漫画版あるいは初代アニメ版」との説が存在する。
いわく「語の提案者である『ファンロード』編集長は自分達が子供の頃に見ていた初代アニメ版を意識したが、雑誌読者とのジェネレーションギャップにより『太陽の使者』版との誤解が生じた」という。
この説はそれなりの広がりを見せておりピクシブ百科事典でもこの説に沿った解説がなされていた。しかし、『ファンロード』編集長イニシャル・ビスケットのK本人はTwitterにて「『太陽の使者』の金田正太郎への萌えを語った女性への回答として生まれた言葉」であるとしてこの説を明確に否定している。
ただ、いずれにせよ原作終了より何十年も後のファンによる造語なので、当然横山本人が意識したものではない。