119之助
いちいちきゅうのすけ
演:島丈明
概要
飛電インテリジェンスが開発した消防士型ヒューマギア。
搭載されたスキャナーで現場の状況を把握し、ヒューマギアならではの頑丈さを生かして瓦礫を持ち上げる等の救助活動を得意とする。また、スキャナーにより見るだけで要救助者の負傷度合い(軽傷、重傷、CPA)を見分けることが出来る。
ただ、助かる見込みがないと判断した重傷者は優先順位を下げるなど、機械にありがちな配慮の欠如が見られる。
天津垓が持ちかけた「お仕事5勝負」の4回戦「消防士対決」のチャレンジャーとして、ザイアスペックの使用者である消防隊隊長・穂村武志との対決に挑む。
それまでに登場したヒューマギアと比べると口数が少なく、穂村から挨拶代わりに抱負を述べられても首を傾げるだけであった。
活躍
26話「ワレら炎の消防隊」
イズから推薦されて消防士対決に臨む。
対決は地上3階、地下1階の施設を使った救出訓練で、地下フロアで瓦礫に閉じ込められた女性陣、地上1階で火災により逃げ場を失ったA.I.M.S.の男性職員達、2階で煙に巻かれて瀕死の福添副社長、山下専務、シェスタの3人、という順番で救出していく…という設定で、救出した人数で勝負する事となった。
唯阿が何の前置きもなく鳴らした号砲に穂村が面食らっている隙に一人駆け出す一幕があったが、ほぼ同時に地下に到着。要救助者捜索で一時穂村に遅れを取るものの、何とか同数の5人を救出する。
続いて1階で擬似炎を消し止めた2人はそれぞれ救出に移ろうとするが、そこに突然スカウティングパンダレイダーが出現。要救助者役を中断して止めに入ったA.I.M.S.職員達を蹴散らしてレーザー攻撃で1階を破壊、本当の火災を引き起こして消えた。
自身も傷を負い本物の火の手が迫る中、2人は本当の救助活動を開始。119之助は心肺停止のA.I.M.S.職員を発見するが、生命反応無しと見なし彼を救出対象から除外する。これを聞いた穂村は救出を諦めず心臓マッサージを実行、蘇生に成功した。
外部の応援も得て要救助者と共に脱出した2人だったが、穂村は救出の諦めが早すぎる119之助を「救える命を諦めるやつは消防士失格だ!」と恫喝。ここで119之助にシンギュラリティの兆候を生じたのを見て取った天津は唯阿に命じてゼツメライザーを装着させる。躊躇いつつも指示通り取り付ける唯阿。そして火事に気付いてやって来た報道陣(元々スイーツ特集の撮影だった)の目の前で、119之助はマンモスマギアに変貌してしまい、天津による「暴走する危険なヒューマギア」というイメージ付けに利用されてしまった。
或人はゼロワンフリージングベアーで氷結させて動きを封じることでマンモスマギアを制止しようとするが、そこにサウザーに変身した天津が現れ、フリージングベアーのデータを奪い、ジャッキングブレイクでマンモスマギアを破壊しようとする。しかし間一髪でメタルクラスタホッパーに変身したゼロワンがマンモスマギアを庇い、プログライジングストラッシュによって元の119之助に戻る。尚も破壊しようとするサウザーをゼロワンが制止、「ヒューマギアが人間を救えると証明してみせる」と宣言。サウザーは攻撃の手を止めた。
失態を詫びる119之助を或人は「命に対する理解が足りなかった」と叱るが、すぐ「それは俺も同じだ。穂村隊長から大事な事を教わったな」とフォロー。そこへ、福添達が3階で取り残されているとの情報が入る。この事態に天津は「彼らを救った方が勝者」と発言。勝負どころではないと言う或人に「ヒューマギアが人間を救えると証明するいい機会だ」と挑発。一方、穂村と119之助は勝負とは関係無しに、必ず彼らの命を助ける決意を固めていた。「さっさと準備しろ」と穂村が促す中、119之助は或人に宣言する。
「救ってみせます!自分が必ず!」