「敵連合…社会に仇なす悪鬼の徒!」
「砂塵は掴めまい!!」
「遺族の気持ちを考えた事はないのか!!」
プロフィール
概要
上半身を砂化できる個性をもつ実力者の風格を備えたプロヒーロー。愚直な正義漢であり、単独であっても巨悪に立ち向かう勇敢さと、如何なる状況でも人命を最優先する優れたヒーロー気質を有している。作中では指定敵団体死穢八斎會の若頭治崎廻の護送任務中に敵連合に急襲され、抗戦するも敗北、殉職する結末を迎えた。
人物
正義感に溢れ、大勢を焼殺している荼毘に対して激昂するなど、社会を脅かす敵(ヴィラン)を決して許さない姿勢を貫く典型的な「正義漢」であり、鋭い目付きなど彼の風貌にも現れている。しかしただ戦闘に勝てばいいという精神ではなく、たとえ交戦中であっても人命救助を第一に優先する優れたヒーロー気質も持ち合わせている。
No.191にてエンデヴァーが彼を知っていることが明らかになった。お互い交流がある、エンデヴァーから高く評価されている、などの可能性が考えられる。いずれにせよ「あのスナッチ」という発言から、エンデヴァーから一目置かれていた可能性が高い。(同い年であるため、母校の同級生かもしれない。)
外見
目付きが鋭く、いわゆる強面であり、あの大海賊を彷彿させる白く大きな尖った口ヒゲが特徴。髪型は金髪のメンズロングでポニーテールである。(この髪型もおしゃれではなく、散髪の時間も惜しんでヒーロー活動をしている結果かもしれない。)
コスチューム
ネイビーのフェイスマスク、背面にチューブが搭載された緑と白の配色のサスペンダー型のプロテクター、黒のズボンに白のブーツ。
個性の都合上、上半身の露出度が高い。ちなみにヘアゴムの色は赤である。
活躍
プロヒーローサー・ナイトアイ指揮する捜索チームの活躍により、指定敵団体「死穢八斎會」は若頭治崎を含め構成員全員が逮捕された。そして治崎の護送任務として警官2名に同行したプロヒーロー1名がスナッチであった。
治崎護送中に、当初から死穢八斎會との関係の疑いが持たれていた死柄木率いる敵連合に護送車両が急襲され、やむを得ず交戦することになる。
死柄木の個性は五指で触れて崩壊する個性であったため、砂塵であるスナッチの個性は優位性が高く、一時的に死柄木の身柄を取り押さえることに成功する。
しかし、数の不利を覆すことは出来ず、人名救助と荼毘の炎に苦戦している最中Mr.コンプレスに隙を突かれて荼毘の炎と共に玉状に圧縮されてしまい、戦闘不能になり敗北した。(下半身は砂化できないため、死因は焼死の可能性が高い。玉の中の描写は燃える炎で埋め尽くされていた。)
その後、護送車から引きずり出された治崎は敵連合により開発品も奪われ、両腕を切断され、物理的に個性を奪われた。
スナッチの生死については、長らく不明であったが、その後のエンデヴァーの台詞や、アニメでは襲撃後のニュースに彼の死が報道され、スナッチの殉職が公式に確定する結末を迎えた。
その後の反応
犯人護送中の襲撃事件という前代未聞の失態に、世間からの批判は大きく、公安警察は謝罪会見を行う事態となった。リカバリーガールの台詞によると、メディアでも連日報道された模様。
読者の間でも一人奮闘したスナッチを評価する一方、護送前に治崎の所持品を押収していなかった事や、護送車の護衛人員の少なさに対し公安を批判する声が散見される。
個性
名称不明だが、上半身が砂化する個性。砂で覆うことで防御、前方に放出することで攻撃・妨害、近接では腕の形を保ったまま捕獲、など、非常に有用性が高い。しかし、砂の量には限りがあるようで、荼毘の高火力な炎を一度は完全に防いだものの、二度目は完全消火できなかった。(アニメでは攻撃直後に反撃され、砂で盾を形成し炎を防ぐ防戦一方になってしまった。)
荼毘との交戦にて、砂を獅子の姿に形成し、相手に向かって放出する必殺技を繰り出した。
余談
- 堀越先生コメントにて、「気に入ってるキャラクターの一人。ヒゲかっこいいです。ヒゲの時代が来ています。」とのこと。ちなみにこの後にヒゲを貯えた紳士が登場する。尚、スナッチの声を演じた石井康嗣氏もヒゲを貯えたキャラクターを演じる事が多い。
- ヒーローネームは「snatch」と「砂地」のダブルミーニングであると思われる。snatchの意味は「ひったくる、誘拐する」であるが、近年は「イケてる」というニュアンスが大きくなっているらしい。
- 後に荼毘はスナッチの最期の発言を思い出し、自身の過去の何らかの記憶がフラッシュバックした模様。