麻生美代子

あそうみよこ

日本の女性声優、女優、ナレーター（1926年 - 2018年）。

略歴

1926年4月7日生まれ、東京府（現・東京都）出身。本名は左近允美代（さこんじょうみよ）。第6回声優アワード「功労賞」受賞。(2012年)

劇団葦、劇団新劇場を経て、1978年から死去時点まで東京俳優生活協同組合に所属していた。

夫は音響監督の左近允洋（2008年没）。

1960年代半ばという日本のアニメ草創期より声優活動をしていた大ベテランで、『サザエさん』の磯野フネを始めとする年配の女性役に定評があり、テレビ東京系列放送の『和風総本家』の初代ナレーターとしても知られていた。

その『サザエさん』においては、ただ1度だけ代役を立てた以外、1969年10月の初回放送よりフネ役を担当していたが、麻生の年齢等を鑑み、放送丸46年を迎える2015年10月より寺内よりえにフネ役はバトンタッチされることになった。

麻生が降板する一年半前の2014年1月に、長年磯野波平役を担当してきた永井一郎が虚血性心疾患で亡くなり、二週分のストックしかない状態で後任の声優を探さなくてはいけないという事態に陥ったことがあったため、それも考慮した上での降板と思われる。

以降も『和風総本家』のナレーションは続けていたが、2017年ごろから島本須美との分担制となり、こちらも2018年3月いっぱいで卒業と相成った。

2018年8月25日、老衰のため92歳で死去。通夜・葬儀は遺族の意向により密葬で行われ、翌月の9月3日に死去の事実が公表された。

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