日本っていいな 和風総本家のお時間です
概要
職人芸など日本独自の文化を通じて、現代の日本人が忘れかけていた日本の素晴らしさを再認識させてくれるクイズバラエティ番組。
2008年4月14日 - 2020年3月19日まで放送された。
看板犬の愛らしい柴犬『豆助』の登場するほっこりするつなぎや、和やかな番組風景とは対照的に、ひねくれた応答や辛口コメントをゲストに飛ばす司会の増田和也(テレ東アナウンサー)の毒舌ぶりもちょっとした話題になった。草野仁など、大先輩のアナウンサーにもこのような態度をとっている。
クイズ番組といえば、大抵は義務教育レベル+αなど一般常識程度のものだが、この番組のクイズはとてつもなく難しく、材料と道具だけで何が作られるかを当てるというのが基本。こういうものは「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」の「なぞなぞファクトリー」とか「潜入!リアルスコープ」のように「製造過程の途中までを見て答える」のが定番だが、和風総本家は解答VTRになって初めて工程が見られるというハード仕様であった。
また、増田アナは「みんなよく使う、知っている」と言いながら粉粒運搬車のタンクみたいなむしろ知ってる人の方が少ないであろう代物も平気で出てくる。
クイズに関しても当てにならないヒントを出されたり、とてもマニアックな答えだったりした時、東MAXを怒らせる事も多い。また感動的なVTRの後全員不正解のパターンの時ゲストは「クイズいらない」と苦笑いしながらコメントしていた。
「和風総本家」とはいいつつも、江戸時代の国学のような「外国由来の要素を徹底的に排除し、日本古来の文化を追求」というわけではなく、国外への取材や外国人の出演も多い。
しかしその場合でもテーマ性は堅持しており、ブレることはなかった。
- 世界で使われている日本人が作った道具を紹介する「Made in Japanシリーズ」
- 世界のテレビ局が日本を紹介する番組を作るところを密着する「日本と言う名の惑星シリーズ」
など
人気を博した番組だったが、増田の降板やナレーターの麻生美代子の逝去などもあってか2018年9月で一旦終了し、翌10月からは出演者などをリニューアルした『二代目 和風総本家』がスタート。ロゴも赤から緑になっている(ちなみに本家ロゴはメイン画像の右下部分が日の丸扇子だが、二台目では雲のようなマークに変更)。
司会は鈴木福が継いだが、増田の毒が使えなくなったからかクイズ形式は廃止。しかし2019年5月16日から前田吟が司会に就任しクイズが復活した。
かつては視聴率2桁をマークすることがあり、「木曜ドラマ」(テレビ朝日系列局、ただし放送日時差し替えを行うテレビ局が存在)や「秘密のケンミンSHOW」(読売テレビ制作日本テレビ系列局ほか)と共に「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系列局)を“完結”に追い込んだことがあったものの、末期は5%を取るのがやっとという状況が続いた。
結果、本放送は2020年3月19日の放送で打ち切り。遅れネットの地方局ではその後も再放送などでしばらくは続いたが、順次「ニッポン行きたい人応援団」など後番組に変わった。
津軽三味線等、和を強く意識したオリジナルのBGMも人気が高く、サウンドトラックも発売されている。
レギュラー出演者
増田和也(テレビ東京アナウンサー)…初代進行役
鈴木福…二代目進行役
萬田久子…解答者
東貴博…解答者
故・地井武男…解答者
前田吟…解答者のほか、他の仕事に入った増田の代役で進行役を務め、2018年4月からメインナレーターに。そして司会に就任。
豆助…VTR出演
セイン・カミュ…VTR出演(シリーズ「はじめてのニッポン」のみ)
麻生美代子…ナレーター(2018年3月まで。時折オープニングの食卓で座っているところで映っている場合も)
2018年9月3日、番組のホームページやツイッターで麻生氏の逝去を報告した。
島本須美…ナレーター(2017年から麻生氏と分担で起用・メインの一人に)
関連タグ
秘密のケンミンSHOW:同様の在阪局が製作している裏番組で、一部ゲスト出演者が被ることもあった。
戦国無双:コーエーテクモゲームスから発売されている和風アクションゲーム。ゲーム内のBGMがVTR中によく使用されていた。