概要
ゲームバイオハザードに登場した架空の拳銃。ベースモデルはベレッタベレッタ92F。
製作はサンフランシスコ郊外でカスタムガンショップ「KENDO」を営んでいるジョウ・ケンドが手がけている。
使用する弾薬から各パーツにいたるまでラクーン市警察の提示した様々な性能の要求を長期間にわたる厳しいトライアルテストをクリアして、『S.T.A.R.S.』に正式に採用されるにいたった。トライアルをクリアするために1挺ずつが吟味されたパーツを使用して製作されている。
サムライエッジの由来は、日本刀の刃を連想させる特徴の有るブリガディアスライドと製作者のジョウ・ケンドが日系人であることから。グリップ中央には”S.T.A.R.S.ゴールドメダリオン”が入る。
カスタムモデル
この銃は各隊員のオーダーメイドを受けており現在では、ブラヴォーチームのレベッカ、エンリコ、リチャードらが使っていた「スタンダードモデル」以外に、「ジルモデル」「クリスモデル」「バリーモデル」「ウェスカーモデル」の4名の存在が確認されている。余談であるが、いずれも東京マルイによってガスガンとして商品化されており(※カスタムモデルと後述のアニバーサリー特殊カラーは限定モデル生産のため入手困難)、更にスタンダードモデルは「バイオハザード20周年記念」として特殊カラーのアニバーサリー限定モデル、『バイオハザード0 HDリマスター』発売記念にハイグレードタイプも登場している。
ジルモデル
スライドストップを小型化し衣服等への引っ掛かりを抑制するなど、爆発物処理の任務を担当している事から、射撃面よりも携帯・携行性を考慮したカスタマイズ。メダリオンカラーはライトブルー。
『バイオハザード』ゲーム中では勿論ジル本人が使用するが、クリス編では彼女がウェスカーに拉致された際に洋館ホールで落とした本モデルをクリスが使用している。
- ジルモデル- A1
『BSAA』入隊後、同部隊の欧州本部に所属する屈指の技術力を持つクエント・ケッチャムによって制作された後継型。全体的な仕様は前モデルを踏襲しているが、こちらはフラッシュライトやレーザーサイトを取り付けるためのアンダーレールが最初から一体化している。
『バイオハザードRE:2』の数量限定特典として使用可能なハンドガンで、クリスモデルと共にジルモデルが登場。アンダーレールが確認出来る事から、恐らくこのA1モデルと思われる。
クリスモデル
ブルーフィニッシュによるつや消しを施した硬質スチール製のスライドストップ、トリガーはシルバーメッキ仕様と、ジルとは逆に自らの秀でた射撃面を活かすための性能を重視したカスタマイズ。メダリオンカラーはブルー。
『バイオハザード』ゲーム中ではケルベロス襲撃時に使用していたが、洋館へ逃げ込む際に紛失。その後は館内に残されたジルモデルを代用した。余談であるが、本モデルはオープニングムービーでの発砲シーンが描かれたのみで、ジルモデルやその他のカスタムモデルのようにゲーム中でプレイヤーが使用出来る場面は『アンブレラクロニクルズ』くらいと、各カスタムモデルの中では何気にレアな銃となっていた。
後に『RE:2』にて、ジルモデルと共に数量限定特典として使用可能になった。
バリーモデル
バリーはケンド兄弟とは親友であり、彼のサムライエッジは他の隊員よりも豪華にカスタマイズされている。こちらは40口径のベレッタ96Fがベースとなっており、リコイルショック緩和のための大型コンペンセイターとスタビライザー、マズルブレーキとレイル装着。.40S&W弾の使用に伴ってロングマガジンを用いており、更に3点バースト機構を備えるなど、ハイパワーかつ大口径を好むバリーに合わせたカスタマイズ。メダリオンカラーはレッド。
『バイオハザード』ゲーム中ではバリーは使用していないが、リメイク以降では制限時間内クリアによって無限弾仕様のモデルをクリスorジルの二人が使用可能。バリー本人は『マーセナリーズ』シリーズで手に取っている。
- バリーモデル version II
『BSAA』のアドバイザーとなったバリーが使用する後継型。前モデルの破損により、古い付き合いのジョウから贈られたM9をベースに、前述のクエント・ケッチャムが手を加えたもの。
バリーの年齢を考慮し、パワーよりも制御面が重視されており、グリップはフィンガーチャンネルのついたワンピースタイプ、使用する弾丸は9x19mmパラベラム弾に変更され、前モデルでも使用されていたロングマガジンを続投する事によって手数を増やし、威力低下を補っている。
優れた二人の技術者によって作られたこの銃は、試射したバリーをして「これが俺の求めていたサムライエッジだ」と言わしめた。
ウェスカーモデル
他の隊員とは異なり、ウェスカー自らが作成した図面をジョウに提出し製作された。
隠密作戦を遂行する上でのカスタマイズが施されており、ジュラルミンの削り出しのフレームとアンダーレールを備え、フラッシュライトやレーザーサイト、サプレッサーといった拡張パーツの装着が可能。また、ハンマーバイトやマズルジャンプを防ぐため、特徴的なビーバー・テイルが施されている。メダリオンカラーはブラック。
元々ウェスカーはクリスやジルに比肩する程の射撃技能を持っていたが、試作型T-ウィルスによって超人化して以降は、増幅した筋力によって片手(しかも、左右どちらも)でも発砲時の反動をほぼ完全に抑え込んでおり、“あくまで補助として使っている”とされているが十分に驚異となっている。
『S.T.A.R.S.』果てはアンブレラを裏切った後も、一時はケンド鉄砲店の別の銃(H&K USPベースのカスタム銃。ただし、こちらもサプレッサーやレーザーサイトの装着が可能と、ウェスカーモデルのサムライエッジを意識したもの)を用いていた事があったが、数年以上もの間この銃を愛用し続けていた。なお、『バイオハザード5』の爆撃機内での戦闘時にクリスによって撃ち落とされ紛失したが、密かにクリスによって回収されていたようで……?
なお、このモデルは『マーセナリーズ』シリーズや後述の『7』など外部出演が多く、『RE:2』でも「COLLECTOR'S EDITION」「DELUXE EDITION」などの特典で使用可能。
更に余談で、このカスタムモデルは長らく商品化されていなかったため、一部のファンの間ではスタンダードモデルをベースにこのモデルを自作する猛者も多くいた模様。
- アルバート-01
『バイオハザード7』にて、新生アンブレラ社がウェスカーが生前に残していた対B.O.W.の研究成果を参考にして開発した後継型で、対B.O.W.武装のプロトタイプ(※本稿メイン画像)。サムライエッジ本体こそ前モデルのままであるが、オクタゴン・サイレンサーとライト・アダプター・モジュール、それらを装着するための土台となるレイルスタビライザーなど、拡張パーツは全て生前のウェスカーが自ら書き起した図面の物に一新されている。
使用弾薬も対B.O.W.用の特殊な物が装填可能で、作中ではママ・モールドやフューマーといった強化型モールデッドに絶大な効果を発揮する「ラムロッド再生阻害弾」、E型特異菌の血清を仕込んだ「血清弾」が確認されている。
ゲーム中では、エヴリンとの最終決戦時にクリスによってヘリから投下された血清弾入りの本モデルをイーサンが、追加コンテンツ「Not A Hero」ではクリス本人が使用している。
- アルバート-01R(レプリカ)
『7』本編のゲームクリアで解禁される隠し武器で、その名の通りアルバート-01のレプリカモデル。カスタムパーツこそオリジナルと同様だが、サムライエッジ本体はブリガディアスライドを含めた各フレームがブラックフィニッシュ仕様となっている。
オリジナル同様に発射時の反動が大きめである一方で、こちらは装弾数がたったの3発である反面、構え時の手ブレが少なく通常のハンドガンの約二倍の威力を持ち、追加コンテンツによってはマグナムと同等になったりするなど、威力はハンドガンの中では強装弾を含めて桁違い。
- アルバート-01P(パフォーマンス)
東京マルイより発表された、アルバート-01の量産型モデルにして、アンブレラ制式採用の対B.O.W.ハンドガン。オールブラックフィニッシュにより従来のM92Fに近い外観だが、これまでのモデル同様にサムライエッジを象徴するブリガディアスライド、ウェスカーモデルの特徴であるビーバー・テイルは健在である。一方でフレームの刻印は『S.T.A.R.S.』から“UMBRELLA”へ、メダリオンも新生アンブレラ社のロゴマークに変更された。
また、アクセサリーレールが標準装備されており、フラッシュライトやレーザーサイト、前モデルで使用されていたレイルスタビライザーを用いる事で各種サプレッサーも装着が可能。
関連イラスト
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