曖昧さ回避
概要
イタリア中部、ラツィオ州リエーティ県にある山間の町アマトリーチェ産のパスタソース。
グアンチャーレ(豚頬肉の塩漬け)またはパンツェッタ、羊乳のチーズ:ペコリーノ・ロマーノ、トマトを用いて作られる。
ローマ料理の代表的なソースであり、ローマでは「マトリチャーナ」と発音される。
元々は「グリ-チャ」(スイスのグラウビュンデン州出身のパンや食料品の販売員「グリーチオ」風)というパスタ料理で、これにトマトが入った物が現在のアマトリチャーナとされている。このトマト入りをアマトリチャーナ・ロッソ、グリーチャをアマトリチャーナ・ビアンコと呼ぶこともある。
本家アマトリーチェではソースに玉ねぎは使用されないが他の地方では使用されることが多く、また日本ではグアンチャーレやパンチェッタがなじみが薄いためベーコンで代用されることがほとんど。
ラツィオ州ではブカディーニというやや太めで中に穴が開いたパスタがよく使用され、アマトリチャーナもこれを主に使用する。
イタリア中部地震発生の際、アマトリーチェも甚大な被害を被り、日本でサイゼリヤをはじめとするイタリアンレストランでは「アマトリチャーナを食べて被災地に寄付する」キャンペーンが行われた。