概要
NHK大阪放送局制作の連続テレビ小説第102作目。2020年3月30日から放映中。
主人公は窪田正孝演じる「古山裕一」。
ナレーションは声優の津田健次郎が担当し、男性ナレーターは2作前の『なつぞら』を 担当したウッチャンナンチャンの内村光良以来1年ぶり。
あらすじ
時は大正。
福島の老舗呉服屋の長男・古山裕一(石田星空)は不器用で内気、いじめられがちな少年であった。
しかし担任の藤堂先生(森山直太朗)の勧めで作曲を始めると、秘めた才能を発揮。
一方、父の三郎(唐沢寿明)と母のまさ(菊池桃子)は店の経営に行き詰まっていた。そこに裕一の伯父・権藤茂兵衛(風間杜夫)からある申し出があり…。
ある日、音楽家を夢見る裕一は、ガキ大将の村野鉄男(込江大牙)の秘密を知ってしまい!?
余談
- 男性主人公&男性ナレーション
本作は2014年の『マッサン』以来約6年ぶりの男主人公となったが、主人公もナレーションも女性の傾向が強い朝ドラにあって「主人公とナレーターが共に男性」だったのは1995年後期の『走らんか!』以来25年ぶりである。
ちなみに『走らんか!」は主演の三国一夫が直接ナレーションも担当していた。
※その「主人公もナレーションに加わっていた」のは2017年の『ひよっこ』、特殊な形ではあるが翌18年の『半分、青い。』が現状では最後。
- 時代設定
今作の時代設定は大正時代だが、冒頭では何故か原始時代、現代の令和時代が映し出されている。物語は現代まで続くのだろうか?
- 志村けんの遺作
志村はかの山田耕筰(正確には山田耕筰がモデルの「小山田耕三」)を演じたが、第1話が放送される前日の3月29日に亡くなった。
もちろん彼が出演していた箇所は予定通りに無事放映された。
- 主役の名前
主人公「古山裕一」とヒロイン「関内音」。
この二人の名字を合わせると「古関」、「内山」となり、モデルの古関裕而・金子夫妻の名字になる(金子夫人の旧姓は「内山」)。
なお「金子」はかねこではなく「きんこ」と読む。
- 老舗呉服屋「喜多一」
裕一の生家であるこの呉服屋は福島市大町にかつて存在した「喜多三」がモデル。
福島駅東口に近いオフィス街(通称「レンガ通り」)の辺りにあったが残念ながら現在では跡地になってしまっており、その場所にはささやかな記念碑が建っている。
- 君の名は
コロンブスレコード(モチーフは日本コロムビア)で裕一と同期となる作曲家「木枯正人」役でRADWIMPSの野田洋次郎が出演。
RADWIMPSといえば新海誠監督の映画『君の名は。』の主題歌『前前前世』及び挿入歌、劇伴担当で知られるが、裕一のモデルとなった古関裕而はNHKのラジオドラマ『君の名は』の主題歌を作曲している。これは単なる偶然なのか、それとも…。