内容
Undertaleの二次創作。舞台となるのはあらゆるUndertaleの並行世界(AU)の時間軸が停止したことで、並行世界同士が融合をしてしまった地下世界。
また上記の影響で違う世界の同じモンスター同士が融合して原作におけるアマルガムにも似た、「It」と呼ばれるおぞましいモンスターへと変貌を遂げている。
主人公はさまざまなAUのサンズやパピルス達と協力あるいは敵対しながら、謎のアイテム「Locket」を使って「It」と化したモンスター達のタマシイを解放していく。
イラスト等を見る限り分かるが、「It」と化したモンスター達はかなりおぞましく、不気味な姿に変化してしまっている。上記に記してある通り、ホラー要素やグロ要素が他のAUと比べてかなり強い為、耐性がない人は引き返すべし。
※非常に情報の錯綜が激しく、二次創作が公式だと勘違いされていたりそもそもAUだと知られていなかったりとメタ的にも煩雑なAUのひとつです。このAUに限らずUT-AUは公式と非公式の混同が多いため、「自分で調べてみる」ことを強く推奨します。
アイテム
■Locket
フラウィから受け取ったアイテム、和解の成立した「It」に対して使用することで混ざり合ったタマシイをSeparate(分離)し、救い出すことのできるアイテム。実は「落ちてきた六人の人間たち」の「It」である。救出後はゲームがリセットされるような演出がある。
サンズ(Underfell)との戦闘中に真逆のAbsorb(吸収)という不吉なコマンドが出現していたりと謎の多いアイテム。
キャラクター
Itたち
基本的にこの世界線におけるAUキャラクターは「It」という融合体として存在している。サマリーではこの融合現象を「同じ体に何百というタマシイが入るため」として説明している。
公式tumblrのaskによるとAUキャラクターのみならずAUそのものの時間と空間すらも融合しているためItとAUキャラクターは同時に存在できない(SanstrocityとAUサンズは同時に存在できない…といった具合に)。
■Fr_sk(Frisk)
本作の主人公。フリスクの「It」。のっぺらぼうのように本来あるべき顔がない。フラウィから授かったLocketを使い、「It」と化したモンスター達を解放していく。
色々謎が多く、公式サマリーでも「主人公」としか書かれていない。
フリスクは多くのAUにおいても主人公枠であることが多いため、「It」の特徴『構成体となるキャラクターの設定のなかで最も一貫したものが「It」の性質として現れる』に則り、Undertaleのフリスクと比べても外見にそこまで変化がない。
You're filled with [SWAP_ADJ]
([SWAP_ADJ]が みなぎった。)
■Flowey?(Flowey)
目や口の様なものが破れたようになっていて、顔が顔なのか認識できないくらい破れている。一部AUではアズリエルではないキャラクターがフラウィの役を果たすため、フラウィ=アズリエルというわけではない様子。「フラウィのIt」というより「Undertale全キャラクターがフラウィとして混ざったもの」と言ったほうが正しいか。
Fr_skにLocketを授ける。
thank.thank.thank.thank.thank.thank.thank.thank.thank.thank.thank.
■Puddle(Napstablook)
水たまりと化したナプスタブルーク。中にいくつかの金属片が浮かんでいる。いつも以上に消極的になっている。サマリーではウォーターフェルで戦闘になることが示唆されている。
サンズなのか初見では認識できないくらい変わっているが、リング状の部分にサンズの目と口、ガスターブラスターの目と口が確認できる。唯一意味の通る文章をセリフとして喋るIt。
You can't. It's all going to end. It's all going to end.
(お前には無理だ。何もかも終わるんだ。何もかも終わるんだ。)
■Papalgamate/Lucky_Seven(パピルス)
6つの頭がパピルスの体から生えているようなおぞましい姿になってしまっている。「Lucky Seven」はファンによるニックネームのようなもの。
Looks tasty
(おいしそうだ)
■Limb(アンダイン)
アンダインかわからないくらい全体的にぐちゃぐちゃになってしまった。枝による攻撃を行う。なおLimbはアンダインのItの一部に過ぎず正式名称は不明。
Sanses(サンズ達)
■サンズ(Tale's End)
最初に会うサンズ。いせきを管理している。
■Scientist Sans
It.について研究しているサンズ。
■サンズ(Underfresh)
Underfreshに登場したパリピな感じのサンズ。
Papalgamate分離後のスノーフルにて戦闘となる。ぶんせき時の名義は「Xx_FRESHSANS_xX」。
一向によくなる兆しを見せないこの世界線を前にパニックに陥るもののサンズたちを集めここから逃げ出す方法を探すことにした「例外的な」存在。しかしこの集団は最終的に熱狂的なスノーフル全体の支配、いうなれば独裁社会を築き上げる結果となる。なお、他のサンズたちにはそんなに敬われていないらしく最悪の場合完全にシカトされる。(サマリーより意訳)
追い詰められたことで真の姿と称して一つ目に触手が複数生えた寄生虫と思しき小型の姿に変貌するがLocketを使用されソウルを吸収された。
Fresh公式と服装&寄生虫のデザインが異なるが、HELP_tale連載時はまだFresh!sansのデザインが固まっていなかったものと思われる。なお顔のヒビについて公式チームからの言及は未だ見つかっていない。
■サンズ(Underfell)
気の荒いサンズでトラブルメーカー。Fr_skと戦うが途中でパピルス(Underfell)に連れ去られる。
■Sin(Undernovela)
スペイン人(モンスター)なサンズ。Papiro同様スペイン語で話す。
■サンズ(Undermafia)
マフィアなサンズ。Fr_skと相棒のパピルス(Undermafia)と共にEL PAPIROに潜入する。公式チームの発表した登場AUまとめにはMafiatal名義で記載されているが、リンク先はUndermafia名義なのでこの記事ではそちらに合わせて表記してある。
UndertaleのAU世界を守る守護者。本編未登場。公式サマリーによるとエンドのひとつ、「Restoration」に登場するらしいが…
UndertaleのAU世界を破壊する存在。本編未登場。Sanstrocityの分離後、自身の居城である「Anti Void」にて姿を眩ましている。
なお、公式サマリー公開によって黒幕ではないと判明した。
Papyruses(パピルス達)
■パピルス(Underswap)
ストーリー中最初に会うパピルス。様々な助言やPapiroの通訳をしてくれる。
やはりいつもタバコを吸っている。
■パピルス(Babybones)
赤んボーンなパピルス。ムードメーカーで作中唯一の癒し。子猫を探したり、口から火を吐いたりと活発。時々失態を犯す事もあるが、本人(本骨?)は最後までマジメに協力してくれている。
■パピルス(Cattale)
猫のパピルス。穴に落ちてしまうが、その後は何事もなくパピルス(Babybone)のもとへ戻る。
■Papiro(Undernovela)
スペイン人(モンスター)なパピルス。バー「EL PAPIRO」を営んでおり、Sin同様スペイン語で話す。
■パピルス(Undermafia)
マフィアなパピルス。Snowdin Innを経営している。
その他
■IIIIII(Sixbones)
サンズとパピルスが融合してしまったアマルガム。何故かEL PAPIROの秘密基地にいる。
It.ではなく異なるAU作品(漫画)のキャラ。
元ネタでは崩れかけたパピルスにアルフィーが決意を注入し、アマルガムの例に漏れずに溶けたが、それを受け入れられないサンズが巻き込まれ融合してしまったという存在。
ゲーム版
原作者とは別に Jason64氏がGame Jolt上で作成しているゲーム版Help_tale。
(ゲーム自体は未完成で現在は敵スプライトのSSとサウンドトラックのみ、ノイズミュージックに近いものも多いので注意)
公式とは無関係のファン創作であることに留意していただきたい。
It.
公式版には登場しないがゲーム版にて実装予定のIt.
■Omega Flowey(フラウィ)
Help_tale版フォトショップフラウィ。「SWAP_ADJ」とも呼ばれている。
アマルガム化した6つのタマシイを無理矢理吸収した結果、自我を保てない程の力を手に入れた。
テレビに映るフラウィの顔が原型をとどめないほどグチャグチャとなっており、全体像も緑色などの植物らしい色彩は灰色や血の様な赤に褪せて無機質さが増している。
ファンの間での噂では「原作同様Nルートのボスで、セーブファイルに擬態している」らしい。
元ネタはwidward202thesecond氏がDeviantArt上に投稿したHelp版PhotoshopFlowey
■U_N_D_Y_I_N_G(アンダイン)
Help_tale版ふじみのアンダイン。
D_R_O_W_N_I_N_GがFr_skのItの吸収(Absorb)を阻止するべく、決意の力で復活した姿。
全体的にヒビだらけで顔には巨大な穴があいているが、それ以外はLimbと比べてもあまり原型が崩れていない。
また、武器が槍から斧の様なものに見える巨大なものに変わっている。
■DENTIST(アズゴア)
It達を支配する王である。6つのタマシイの力を使い、地上の人類を滅亡させてしまった。
(Fresh Sansは彼自身の存在に怯えていたが、何故か「自称」の地下世界の王を名乗っていた。)
顔に穴が開いており、その中にタマシイ色の6つの光が円状に並んでいる。マントや服はボロボロに破れており、顔つきは歯を剥いて笑っているような元の優しい性格とはほど遠い凶暴で不気味な姿になってしまっている。
■Not a Glomours Death(メタトンNEO)
至る所にヒビが入り、外装が所々剥がれているようなボロボロの姿となっており。
特に顔の損壊具合が酷く、ヒビで覆われ片目は抉られたように破壊されており非常にグロテスク。
UnderfellのメタトンNEOのように腕が4本あるように見える。
「HELP_taleのメタトン」として描かれることが非常に多く公式よりもおそらく有名。UT-AUで時折見られる「非公式が公式を凌駕する現象」が起きているわけだが、それもHELP_taleらしさといえるか。
■BURN/ALL_BACK_TO_ZERO(?????)
詳細不明。
原作のPルートのラスボスと酷似しているが、BURNは半身が焼けただれたように溶け
ALL_BACK_TO_ZEROはより悪意や殺意を感じられる姿に変貌している。
その他
GameJoltの敵スプライトSSには登場しておらず詳細が不明なものや、ファンによる二次創作のもの。公式サマリー公開以前に作成されたものが多いため、設定に齟齬が生じているのはご愛嬌。
■O.M.E.G.A.
主にBaumigel Leviathan氏作成の動画に登場する。
コア周辺の警備を任されているパピルスとサンズが融合したかのような姿をしているit。
複数の同一個体がいることが示唆されている。
知能が高く会話も可能だが、この事件の黒幕の部下であり、意思疎通は不可能に近い。
また、何度も形態を変えて再び襲いかかってくる執念深さも相まって非常に厄介。
さらには上位形態であるC.O.M.E.G.A.なる形態へも変化する。この形態になると画面で視認することが困難な色に変化する(具体的には赤みを帯びた黒)。
彼だけ、BGMがUndertale関連では無くMOTHER2のKraken of the Seaのリミックスとなる。
■Bleeds.(????)
Help_taleのファンがエイプリルフールに投稿したパートに登場する。
花の束から2本の手と目が真っ黒な人の顔、手がぶら下がった棘の様な何かが生えている。
ちなみに製作者はStoryshiftの製作者、voltrathelively氏である。
関連タグ
Underworld…ホラーAU繋がり。こっちも閲覧注意。
外部リンク
※もうお分かりだろうがこのAUは相当の代物であり、「Horrortaleよりホラー」と評されることもあるほどの品だ。耐性がなければ即座のブラウザバックを推奨する。
掲示板サイト「reddit」のHELP_taleコミュニティ
※公式チーム以外の人間も書き込めるため二次創作に注意
?????????????????????
But
Something's changed.
changed.
changed.
changed.
changed.
changed.
changed.
changed.
changed.
changed.
changed.
changed.
changed.
changed.
changed.
changed.
changed.
「さて、ストーリーや世界観などAUらしいことは一通り教えたが…」
「お前さん、多分『えっ、HELP_taleってこんなやつだったの⁉』とか思ったんじゃないか?」
「さっきも言ってたが、このAUは相当ヤバい代物だ」
「デザインとかそういう話だけじゃなくて、HELP_taleを取り巻く環境そのものから異質だ」
「正直言ってこの話はHELP_taleの本筋とは関係ない」
「だが、このAUとは切っても切れない話題だ」
「もし必要ない情報だと思ったら、編集履歴から前バージョンを探し出して復旧してくれ」
「個人的には、この情報は残しておくべきモノだと思うけどな」
日本におけるHELP_taleの大きな特徴に「知名度の高いAUのひとつであるが、その知名度に反して正確な情報が流通していない」ことがある。英語と日本語の差異による翻訳の難航も要因として無視できないものの、追記者としては「『AUとしてのHELP_taleの世界観』ではなく『Itのビジュアルのみ』がやたら流通した」ことを挙げたい。
今となっては削除されているものの「検索してはいけない言葉wiki」に項目が建てられていたし、ニコニコ動画にアップロードされている非公式動画には伝聞調のウワサが列挙され弾幕をなしている。
この動画におけるコメントの混乱ぶりを見ていただければきっと分かるだろう。これでも一年前よりはマシになっている。
ここからわかるのは「日本においてHELP_taleは『検索してはいけない言葉』というポジションを良くも悪くも確立した」ことだ。
(追記者の主観だが、先述の動画アップロードからうごメモ3Dサービス終了までには約1年の期間があり、その間に検索してはいけない言葉を紹介するメモから情報が拡散したと見ている。)
検索してはいけない言葉wikiにおけるコメントの文体やハンドルネームから推定するに、おそらく情報の拡散と伝達はいわゆる「キッズ」が大半を占めたものと思われる。そこから赤い部屋やSadsatanのように都市伝説として認識されるに至ったのかもしれない。
結果、HELP-taleはAUではなく「怖い概念」として定着したと考えられる。だから「HELP_taleをダウンロードするとPCがクラッシュする」という荒唐無稽な噂すらも浸透したのだろう(なお、HELP_tale本編は画像で構成されておりUnitale版は非公式である)。
そうしてAUとしての世界観に関する情報は共有されず、おぞましいItたちの情報だけが独り歩きし始めたと考えるのが妥当か。先述の動画についている和訳コメにも誤訳では済まされない虚偽が書かれていたりするが、それが指摘されなかったのも界隈全体が尾ひれのついた情報を公式情報と認識し、疑わなかったあるいは事実確認をせずにいたことに起因すると思われる。
(仮に事実確認がなされ否定説が出ていたとしても埋もれたのだろう。「バックファイヤー効果」と言って、正しくない情報と判定されてもその情報を信じる一部の支持者は逆に支持を強めることだってある)
だが2017年以降、状況は一変する。
HELP_taleのサマリーが概訳され、それを追うように本編の非公式和訳が公開されたのだ。
そしてその頃には「Underverse」がスタートしており、AUという概念を知る人間が増えていた。
こうして当記事も修正され、誰でも本編を閲覧できるようになった。
その副産物としてHELP!Freshに注目が集まったり、登場AUが明らかになったりとHELP-taleは「都市伝説」から「世界観の共通認識」へと大きな転換を迎えた。
HELP_taleは白日の下に引きずり出されたのである。
未だにニコニコ動画のコメントは虚実入り乱れ、一触即発とでも言わんばかりの様相を呈する動画もある。
制作者であるkiller_the_cat氏が制作チームを離れたため打ち切りとなったが、最近ではまた違う人物が制作チームを立ち上げReboot(再起動)を果たし、HELP_taleはまたも分岐点に立たされている。
それが良いことなのかどうか一概には言えない。
ただ、日本においてHELP_taleはAUとしてよりも都市伝説としての方が活気に溢れていたように感じられるのは気のせいだろうか。