※この先は、本編における重大なネタバレが含まれております。閲覧には充分ご注意下さい。
*No. 13
*したいの ひとつが めをあけた。
*No. 14
*うごかなくなったモンスターたちが・・・
*・・・ぜんいん めをさました。
*みんな なにごとも なかった
みたいに あるきまわったり
はなしをしたり してる。
*みんな もう しんじゃってる はずなのに・・・?
概要
『Undertale』に登場するキャラクターで、『しんじつのラボ』に登場するモンスター達の総称。公式日本語版での表記は"アマルガム"となっている。
本編では、作中での展開上Pルートのみで遭遇する事になる。
作中での活躍
実は、彼らは元々命が尽きて肉体が塵になりかけていたモンスター達であった。そんな中、地下世界を隔てるバリアを破壊するには彼らに『ケツイ』の力を入れるのが鍵になる事を証明する為、アズゴアの命令によって動かなくなったモンスターの遺体が『しんじつのラボ』に運び込まれる。
そして、アルフィーにその力を注がれた事で蘇り、一時は何事も無かったかのように動き出した。この結果を喜んだ彼女は、遺体を提供してくれた家族達に「全員生き返った」と報告し、明日にそのまま身元へ返される予定の筈だった。
しかし、ニンゲンとは異なり物理的な肉体を持たないモンスターはその力を制御出来ない事が災いし、徐々に身体を構成する魔法が『ケツイ』の力による融解をおこし、近くに居た他のモンスター同士と融合するという予想外の事態が発生する。その結果、彼らはおぞましい外見に複数の精神を宿す歪な存在と化してしまった。
そして、最早原型を留めていない彼らを親族に引き渡せないと後悔したアルフィーによって『しんじつのラボ』に閉じ込められてしまったのであった。だが、本編で主人公との交流を通して大切な事に気付かされた彼女がようやく彼らを親族の元に帰す事を決意し、後に解放されたアマルガムはそれぞれの家族との再会を果たした。
ステータス
敵として登場する際は、最初は我を失ったり理性が欠けた状態で攻撃するが、『こうどう』で特定のコンタクトを取ると昔の記憶が蘇って和解出来る。
また、実際に攻撃しても赤い文字が素早く連続で表示されたり次のターンで体力が全回復するといった演出が発生する為、倒す事は不可能となっている。
また、フィールドと戦闘時の姿がほぼ完全に異なるのも特徴(わんさいぼうのみ例外)。
登場キャラクター
- メモリーヘッド (Memoryhead)
謎の顔が浮かんだような外見のモンスターで、3体1組で登場する。アマルガムの中で唯一、何のモンスターが混ざっているのか判別出来ない。
最初は何を話しているのか分からないが、携帯電話を使うとコミュニケーションが取れるようになり「仲間になって」や「一緒になって」と主人公との融合を望むかのように誘って来る。また、彼らとの戦闘時にはアイテム欄に『いやなおもいで』(Bad Memory)というアイテムが強制的に組み込まれるようになっている。
- わんさいぼう (Endogeny)
『スノーフル』に住む犬型モンスター達が融合して生まれたモンスター。アマルガムの中で唯一、非戦闘時と戦闘時の立ち絵が一致している。
見た目は不気味だが性質は普通の犬と大差無く、攻撃しているのは本人からすればじゃれ付いているだけらしい。顔に当たる部分には大きな穴が開いており、表情を読み取れない。
しかし、多数ある脚の隙間をよく見ると複数の犬のシルエットを形成しており、満足させるとそこに犬の可愛らしい表情が浮かび上がる。
- LEMON PAN (LemonBread)
シャイレーン、デカカビ、アーロンがベースとなったモンスター。他のアマルガムの中でも比較的攻撃的な台詞が存在する。
巨大な口で噛み付くなどの攻撃を行う。
- オワライチョウの母親 (Snowdrake'sMother)
オワライチョウの母親の身体がメインで、目の部分がベジトイドとなったモンスター。この他にも16体ものモンスターが混ざっている。
アマルガムの中でも身体の融解具合が特に酷く、攻撃も意図的に当たろうとしない限り被弾する事は無い。また、一部の攻撃はプレイヤーの『タマシイ』が移動可能な範囲の外へ落ちる事もある。
- しにがみちょう (ReaperBird)
ランシーの身体が頭部、ファイナル・フロギーの脚が翼、そして脚がナキムシャの状態で融合し鳥のような見た目になったモンスター。メッセージ欄にまではみ出る程細長い身体を持つ。
攻撃の際は『Everyman』という人型の謎のモンスターが虫や頭を飛ばす。
- WatchingMan
『しんじつのラボ』の寝室のベッドで眠り、一定時間経過すると現れる正体不明のモンスター。主人公を暫く見つめた後、そっと布団をかけ頭を撫でて消滅する。
本編では名前が明かされていないが、内部データでのスプライト名から判明している。アマルガムの中で唯一主人公に攻撃的な行動をとらない心優しい性格を持っている。
なお、別のエリアの浴室でカーテン越しにシルエットのみ登場するアマルガムと同一人物なのではないかという説もある。
関連動画
原曲
- 『Amalgam』(アマルガム)
作曲:トビー・フォックス
アマルガム(わんさいぼうとオワライチョウの母親を除く)戦のBGM。
参考楽曲
- 『Deirdre』 (1970年)
『Sunflower』に収録されたザ・ビーチ・ボーイズの楽曲。日本では同年に『デアドラ』として発売された。
本作の『Amalgam』(アマルガム)で時折聞こえる独特の音は、本楽曲の冒頭からサンプリングした物が採用されている。
- 『ザ・プレイス(その場所)』 (1994年)
作曲:田中宏和
『MOTHER2 ギーグの逆襲』に登場する楽曲で、『過去の最低国』のBGM。こちらも『Deirdre』のサンプリング音源で制作されており、トビー自身も同作から強く影響を受けている事から非常によく似た曲調となっている。