概要
カテゴリーは関節技(サブミッション)で、ネルソン・ホールドの一種。
相手の腋(肩)と首にダメージを与えてギブアップをとる技で、掛け手との体格差で概ねの勝敗が決まる大技。
日本プロレス時代のジャイアント馬場と猪木寛至の試合では16戦すべてに於いて馬場がこの技で勝利している。
派生技
- ドラゴンスープレックス(フルネルソン・スープレックス)
藤波辰爾が開発。フルネルソンとジャーマンスープレックスの複合技。
フルネルソンに捉えたまま相手をリフトし、背中から叩きつける。
フルネルソンに捉えた相手をスイングスリーパーのように振り回す。
フルネルソンに捉えたまま相手をリフトし、シットダウン・ボムの要領で落とす。
フルネルソンの変型
以下はネルソン・ホールドのバリエーション。
- ハーフネルソン
相手の後方から片腕のみを羽交い締めの形にした上で、相手の頭部を押し曲げ圧迫する。
この体勢から移行する技に小橋建太の『ハーフネルソン・スープレックス』、マイケル・モデストの『カリフォルニア・ロール』、柔道技の『片羽絞』がある。
- クォーターネルソン
相手の後方から片腕を相手の首にあてて、もう一方の腕を相手の腋の下に通してから首を押さえた腕を掴み、相手の頭部を押し曲げたりして圧迫して攻撃する。
- スリークォーターネルソン
ハーフネルソンと同様に背後から相手の脇に片腕を差し入れて、もう片方の手を相手の背中側から回して相手の首の後ろでクラッチする。
- リバース・フルネルソン
相手と向かい合った状態で前屈みになった相手の両腕を相手の背中の上でクラッチして絞め上げる。
この体勢から移行する技に『ダブルアーム・スープレックス』、三沢光晴の『タイガー・ドライバー』『リバース・ネルソン・デスロック』、HHHの『ペディグリー』、蝶野正洋の『羽根折り固め』(バタフライロック)、ウィル・オスプレイの『ストーム・ブレイカー』、『ダブルアームDDT』『ダブルアーム・パイルドライバー』、渡辺智子の『ヘルスマッシャー』がある