概要
『悪魔城ドラキュラ 暁月の円舞曲』で初登場した敵キャラクター。
同じ姿をしたお仲間には『ヴァルキリー』がいる。お仲間の記事も併せて参照して欲しいが、
その見た目は赤を基調としたヴァルキリーであり、HPと攻撃力が異なる点以外には、
弱点も耐性も攻撃方法に至るまで殆ど同じ。次回作では少しだけ差別化されたが。
暁月の円舞曲
本作で登場するエリニュスは純粋な強化型ヴァルキリーと言った感じであり、
ヴァルキリーのHP55に対して、エリニュスはHP200と3倍以上強いのだ!
・・・つまり倒しにくい相手である事に全く変わりはないし、余計に質が悪くなっている。
悪魔城の地下エリア『煉獄闘技場』に存在する『修厳道「技」』で初登場する。
他には最上層エリア『悪魔城最上階』かラストエリア『混沌』に出現するので、
彼女のドロップアイテムやソウルを狙うのは『悪魔城最上階』到着後になるだろう。
・・・え?何で『煉獄闘技場』で狩らないのかって?待ってね、まずはアイテムの説明からだ。
まず、彼女のドロップアイテムは槍武器の最上級品『ロンギヌスの槍』。
本作ではこれ以上に強い槍系の武器は存在しないので、是非狙いたい・・・と、
言いたい所だが、実は彼女に出会う前に必ず訪れるエリア『地下水域』にて、
普通に拾えるため、彼女を態々何度も狩る必要はない。いや、まだソウルがある。
彼女の能力は「獲得経験値が1.2倍になる」。・・・うん、攻撃型ではなく補助型である。
効果自体は優秀だし、他に同じ効果を持つアクセサリも存在しない唯一無二の能力だが、
終盤に入手できるソウルとしては、戦闘力強化に直接影響しない補助効果と言うのは、
優先順位が低めであり、上昇率も微妙なためボスクラスの敵にしか効果が実感できない。
アイテム狩りの場合でも、基本的に攻撃力を上げて倒す数を増やした方が効率が良いし、
その間経験値は試行回数分必ず増えていくので、何時の間にかレベルも上がってた・・・
何て事が普通に起こりうる本シリーズにおいて、彼女の能力が最も必要になる時は、
ドロップアイテムもソウルも全て集め終わったラスボス手前、またはクリア後である。
つまり彼女はヴァルキリーと比べると地味と言うか・・・何と言うか・・・
そうそう、狩らない理由だったよね。答えは、狩場が『修厳道「技」』だから。
この部屋はプレイヤーの操作能力を試される場所なので、注意して進む必要があるのだ。
だから操作に慣れているなら、ここで頑張って狩ろうとしても全然問題ないんだよ♪
ただその部屋の地面が即死級のダメージを受けるトゲトゲトラップだらけで、
安全な足場が常に高速で動いているベルトコンベアーの上しか存在しない中、
大量に無限湧きする『メディウサヘッド』を対処しつつ、エリニュスを狩るだけだからね?
あ、ちなみに奥には強力な『アークデーモン』が出てくるから覚えておいてね♪
蒼月の十字架
本作では見た目が「羽先まで紅色に染まった赤いヴァルキリー」といった姿になり、
弱点や耐性も同じだが、前作までのヴァルキリーの完全上位互換ではなくなっている。
変更されたのは攻撃方法。ヴァルキリーが使用する突進攻撃は行わない代わりに、
発動まで時間は掛かるが、自身の周囲に高威力の衝撃波を発生させる技になったのだ。
ちなみにヴァルキリーのHP90に対して、エリニュスはHP300。おしい、あと少しだった(?)。
出現場所は最上層エリア『悪魔城最上階』とラストエリアである『深淵』の2か所。
基本的にヴァルキリーと同じ対処法で構わないが、実際に戦ってみると・・・何故か倒しやすい。
実は唯一の攻撃技が自分から近づいて来てくれて、しかも止まってくれるおかげで、
軸合わせの不安定な動きは減り、攻撃後の隙は増えていると結果的に弱体化しているのだ!
これを女神様の温情と取るか、女神様の本気と取るかはプレイヤー次第である。
ドロップアイテムは防具『ホーバーク』とHP回復アイテム『メロン』。
『ホーバーク』とは簡単に言えば鎖帷子のこと。『チェインメイル』と意味は同じ。
防御力は+31と終盤に手に入る防具としては大体許容範囲だが、他に特殊効果は無し。
一方のドロップアイテムである高級メロンの回復量は最高クラスの+300!
これ以上の回復量を持つアイテムは『スケルトン・ボーイ』の落とす『カレー』の+500か、
隠し部屋で一つだけ手に入る世界三大珍味の+1000以外には存在しない。
・・・同等のもので良いなら『ゴルゴン』が落とす『うまいにく』の+290か
出現数の多い『ハートイーター』が落とす『ラーメン』の+300でもよかったりする。
更に同じ時期に出現する『ファイナルガード』がHP全回復の『エクスポーション』に加え、
防御力が+38もある防具『キュイラス』も落とすので、総合的な価値で言えば・・・
しかし彼女のHPは同じ時期に登場する終盤の雑魚敵達の中でも比較的低く倒しやすいため、
アイテムやソウルの他、経験値も稼ぎやすい。レベル上げにはお世話になることだろう。
エリニュスを倒して得られる能力は「広範囲に聖なるダメージ」。
前方に巨大な女神様を召喚して接触した敵に聖属性のダメージを与えるという、
前作のヴァルキリーの能力に近く、広い攻撃範囲と聖属性を弱点に持つ敵の多さから、
ラスボスまで使っていける優秀な性能となっている。何より見た目が美しいのが良い。
ちなみに彼女のソウルも最大レベルが『1』であり、性能も強化されないので、
1つ手に入れたら、2つ目は槍武器『ゲイボルク』の武器強化に使ってあげよう。
強化すれば前作での彼女のドロップアイテムだった『ロンギヌス』が手に入る。
ただし前作では最上位の槍武器だったが、本作では更にその上の強化先として、
雷属性の槍武器『グングニル』が存在するため、最強の座から陥落してしまった。
余談
「曲者!?」
『蒼月の十字架』からエリニュスとそのお仲間のヴァルキリーにもボイスが実装された。
早速だがサウンドモードでも構わないので、彼女の声をよ~く聞いてみて欲しい。
・・・お分かりいただけただろうか?彼女のボイス、ヴァルキリーと全く同じである。
要するに1人から録ったボイスを2人で仲良く共有して使っているのである。
一応、ヴァルキリーだけの掛け声と、エリニュスだけの掛け声で差別化されているし、
これ自体は他のゲーム作品でもよく見られるし左程珍しくない仕様なのだが、
今までのエリニュスの待遇を見てくると、完全にヴァルキリーの人気に喰われている気がする。
そもそもヴァルキリーのイラストはあっても、エリニュスのイラストがない時点で・・・