概要
犯罪大国ジダル王国の地下料理界に居を構える巨大な総合レジャー施設で、世界に100件以上存在するグルメ関連の賭博場の中でも最大の規模を誇る。町の総面積は650平方㎞(東京23区よりでかい)、1日の市場規模は100兆円に及ぶ。
ここに限らずグルメ賭博施設においては、景品として食材が入手できる。いうなればパチンコ屋で大当たりしてカップラーメンを貰うようなものであるが、グルメカジノの場合はその規模が半端ではなく、滅多に入手できない捕獲レベルが50を超えるような食材や、IGOが取引を規制している食材まで得ることができる。これはジダル王国の地上界の治安が相当に悪く、毒化したフグ鯨や一個でも手にしたら即逮捕される麻薬食材が普通に商取引されていることも原因の一つである。
グルメカジノ内部ではグルメコインと呼ばれるゲームコインを使用する。コインは食べられる上、金額が上がれば上がるほど美味になる。衛生状態とかどうなのだろうか。
元々は地下料理界の覇者ライブベアラーが支配していたが、トリコとの戦いに敗れた後、改心。ジダル国王ダーニル・カーン失踪後はグルメヤクザと地下料理界の共同経営となり、だいぶマシになった様子。
構造
ジダル王国は「光」と「闇」が極端に分かれた格差社会であるが、グルメカジノもまた例外ではない。
欲望の迷宮
入口から入ってすぐのエリア、いわゆる表の部分。
ぞろ目の樹や100面スロットなど、割と健全な娯楽が並ぶが・・・?
VIPルーム
一定のお金持ちや常連会員しか入ることを許されないグルメカジノの裏の部分。
行われているのは破産者の命を懸けたギャンブルであり、毒入りのロシアンとか闘技場で猛獣と戦わされる等といった、人権を無視しまくったゲームが行われている。「人間も自然界では食材の一つ」というのがお題目。
裏VIPルーム
VIPルームの更に奥、ライブベアラーの居城。
ここで行われているのは食の記憶を賭けた最凶のギャンブル『グルメテイスティング』(後述)で、敗者は食べた記憶を奪われてしまい、最悪廃人と化す。
グルメテイスティング
食の真剣衰弱と呼ばれるカードゲーム。
ルールは比較的単純であり、画面の前の諸君でも厚紙とハサミとペンとお菓子・おつまみ等の軽食(26種類)があれば簡単に遊ぶことができる。
用意するもの
52枚一組(26種類×2)のカード。表には食材と獲得ポイントが、裏には番号が書かれている。
獲得ポイントは基本的に捕獲レベルの低い食材ほど低いが、一部は「捕獲・調理が困難、もしくは不味い」のにポイントが低いハズレカードや、その逆のアタリカードも存在する。
またジョーカー食材が2組(4枚)存在し、これを引いて完食すれば相手のゲットした食材とこちらのゲットした食材をトレードできる。
グルメカジノでは食材の捕獲・調理難易度に応じてレベル1~5まで存在し、作中では勿論レベル5が使用された。
カードに書かれた食材が保管してある。
開始前のコイントスに使用する。
ルール・遊び方
本ゲームのプレイスタイルは1対1である。先攻と後攻に別れ、下記のルール通りの真剣衰弱を行う。1チームは最大10人まで編成可能。ライブベアラーは常に1人で行っていた。
- コイントスで順番を決める。
- カードの番号を指名し、2つめくる。ここで外した場合にはアウトとなり、手番が相手方に移るが、合致した場合にはヒットとなる。
- 食材がヒットした場合、ポイントに書かれた数字×1分の猶予が与えられる。この間に食材を捕獲・調理・完食に至った場合、その食材のポイントをゲットできる。完食に至らなければポイントは相手方に入り、手番が移る。
- ヒットは一度の手番につき3連続までOK。4回目は強制的に相手方に手番が移る。
- これを繰り返して最終的にポイントが多い方が勝ち。ただし、10連続アウトになった場合や、2回連続で完食できなかった場合はその時点で負けとなる。
ポイント
真剣衰弱をマグレで3連続当てる確率というのは天文学的に低い。しかも中にはハズレ食材や、ポイントの高い危険食材も多い。よって本作は最初からイカサマが前提なゲームとなっている。ライブベアラーは特殊なコンタクトレンズで何が書いてあるか筒抜けだったが、ココは共感覚により同じ図柄を直感で当てる(勿論何が当たるかは予測できない)という方式で行った。
また、食べる順番も重要なカギを担っており、それがライブベアラーの敗因に繋がった。