曖昧さ回避
- アメリカの女性歌手でドラマー。本名はSheila Escovedo。※こちらは「・」(中黒)を入れて「シーラ・E」と表記したほうが区別しやすいと思われる。
- 『ジョジョの奇妙な冒険』5部の外伝小説の登場人物。本稿で詳述。
概要
第5部「黄金の風」の外伝小説「恥知らずのパープルヘイズ」に登場する少女。15歳。
つんけんとした淡白な態度をとる、直進的で裏表のない性格。本名は「シィラ・カペッツート」
フーゴと行動を共にするパッショーネ所属のスタンド使いで、明言はされていないが今作のヒロインと呼べる立ち位置である。
親同然に自分を育ててくれた姉・クララがとある男に殺害され、その復讐を誓ってパッショーネに入団。その際「復讐(Erinni)」の意味から取って「シーラE」と名乗るようになる。
10歳の時にローマの賭博を仕切っていたミランツァ組を潰し、縄張りを広げた功績としてボス親衛隊に取り立てられる。その後はディアボロ政権下で親衛隊と暗殺チームの連絡役をしていたが、無論他のメンバー同様ボスの正体は知らなかった。
その経歴からジョルノ率いる新生パッショーネとしては無条件に信頼する訳にもいかず、パンナコッタ・フーゴ、カンノーロ・ムーロロと共に麻薬チーム討伐任務を受けその忠誠を証明することを求められている。
元々姉の仇が暗殺チームに属している事を突き止めており、接近する機会を狙って組織に入団したのだが、行動を起こす前に暗殺チームはブチャラティ一行に壊滅させられた。そのためジョルノ・ジョバァーナに「心酔」とも呼べる並々ならぬ恩義を感じているのだが、フーゴが実際に仇を取った張本人だという事実は知らないため、彼に対しては淡白な態度を取っている。
(混乱を避けるために事実の大部分が隠蔽、上書きされている事も影響しており、彼女の中の情報では元々ボスはジョルノでその右腕の幹部がブチャラティ、ディアボロは秘密裏に麻薬ルートを開拓していた組織の裏切り者という事になっている。ボスの娘であるというデマにより無関係な少女に危害が及ぶ事態が起きたため、ついにジョルノがその正体を表しディアボロを始末、組織の浄化に乗り出した……という筋書き。)
幼少の頃から、飼い犬のトトォと共に森の中で遊びまわるなど野性的な性格であった。
トトォは彼女にとってかけがえのない親友だったが、ある日不良たちに遊び半分で殺されてしまう。
更に姉の件も加え彼女は基本的に人間嫌いであり「どうせ一皮むけば皆、愛犬を殺した奴と一緒」という意識がある。
コカキとの戦闘で姉の仇を取ったのがフーゴだと気づき、その時の心中の吐露がフーゴの「踏み出せなかった」意思を代弁することになる。
また、フーゴの何気ない質問に対する答えから、当時は理解できなかったトリッシュ・ウナの心情に思いを巡らせるなど、作中におけるフーゴの成長に多大なる影響を与えた。
スタンド 「ヴードゥー・チャイルド」
【破壊力 - B /スピード - A /射程距離 - E /持続力 - E /精密動作性 - B /成長性 - B 】
げっ歯類の様な姿をした近距離パワー型スタンド。
殴った物体に唇を浮かび上がらせて、その場にいた者の「陰口」を聴くことが出来る。
人間を殴った場合、唇はその人間の深層心理からの罵倒を行い、相手にショック死もあり得るほどの精神的なダメージを与える。
「姉を殺した犯人を捜す」という目的から、‘‘残された手がかりを漁りつつ相手に罪を思い知らせたいと言う復讐心‘‘が見事に反映されている。
ラッシュの掛け声は「エリエリエリエリ・・・ッ!!」。