概要
日産が1994年から2000年にかけて製造・発売していた自動車。
型式はE-RFNB14型。組み立て生産は委託先の高田工業で行われた。
B13型サニーをベースにクロスオーバーSUV風に仕立てたパイクカーである。
全グレードが4WDの四駆車だが、ベース元がスタンダートなFFセダンのサニーなのでオフロード走行はもちろん本来のスポーツ走行には適さない。敢えて言うならあくまでも「クロカンっぽい雰囲気を楽しむ車」である。
懐古風であるその個性的なデザインや大きめの荷室などから発売当時から人気が高く、現在も長く乗り続けたり中古を購入したりするオーナーも多い。それもあり、生産終了から20年近く経った現在においても中古車市場での評価が高い車種である。
しかしながら90年代半ばの日本においては「クロスオーバーSUV」という概念はまだ存在しておらず、代わりにあったのが三菱パジェロに代表される「RV車ブーム」であった。
上記のオーナー層を形成したようにある種の人に対しては大いに刺さったものの、次第にRV車種にその座を押されてしまい、また製造元である「日産の経営危機」が表に出始めた時期であったことも重なり、ついに2代目ラシーンが出る事もなく生産終了を迎えてしまった。
生産終了までの総生産台数は7万2793台であった。
車名の由来は「羅針盤」からの造語である。
関連項目
:CMのイメージキャラクターとして起用された。
:主人公の姉である各務原桜の愛車として登場。ただしフロント周りのデザインはオリジナルである。実写ドラマ版でも同じく使用された。