「まさかこの私がここに来るなんて……こんにちは、ローンと言います。
まだここには詳しくありませんから、案内をお願いできないでしょうか?」
「鉄血巡洋艦のローンです。
かの世界では構想段階でしか存在していなかったのですが……
それより指揮官、私、見えていますよ――
あなたの心の奥には、私と似たような「モノ」が…」
絵師:Terras
CV:佐藤聡美
この『概要』は平和ですね。みんなとても親切ですし……
『アズールレーン』で2018年4月に発表された『World of Warships』とのコラボレーションにより登場する計画艦(架空存在)の1隻。
鉄血所属の重巡洋艦。第一次世界大戦当時のドイツ海軍で就役していた同名の装甲巡洋艦とは異なる。
悪い『キャラクター像』はありませんよね?
一見大人しく穏和で、ゆるふわな笑顔が特徴で料理も作れる家庭的な女性。戸惑ったり怒ったりする娘の多いタッチボイス2(胸部分をタッチすると聞けるボイスなので当然だが)でも、「指揮官もハグしたいんですか?いいですよ」と好意的に受け取ってくれる。
「私を見たというのに自沈しないだけでなく沈めるのに私の手まで煩わせるなんて――許せないっ!!!」
しかし、史実では生まれなかった艦であるが故に心に空虚さを抱え、それを埋めるために戦場で壊し、殺し、蹂躙することを楽しみとするという病的な面も持ち合わせている。それを象徴するように艤装も鉄血の中でも群を抜いて巨大で禍々しいデザインをしている。
普段の言動からもその狂気が滲み出ており、「殺す」といった物騒な単語が平然と出てくる。趣味は「放生(=捕まえた動物を逃がすこと)」と解釈や対象によっては危なげなもの。
ケッコンボイスも、「指揮官を愛することで他の娘に感じる嫉妬(憎悪)が何よりも自分を満たしてくれるから、これからもより強く愛すると同時に嫉妬して(憎んで)いく」という極めて異質で凄絶なものとなっている。
「ありがとうございます。でもね、私ようやくわかったんです。
心の隙間を埋めたのは戦闘での殺戮でも愛でもなく、「嫉妬」という憎悪…
指揮官?あなたを愛するのと同じぐらい、
他の子を激しく、激しく、激しく嫉妬(にくんで)いますよ…?
もう――許せないよねっ!!!」
危うげな性格と言えば重桜の赤城と大鳳が挙げられるが、赤城の場合は指揮官が絡まなければ至って普通で加賀というストッパーがおり、大鳳の場合は一見すると赤城以上に危うい反面で精神面が打たれ弱く、アルバコアという天敵兼ストッパーがいるのに対し、ローンの場合は指揮官ですらどれだけ信頼を深めてもストッパーにはなりえず、その所為か一部のプレイヤーからは「アズールレーン1の危険人物」なのではないかと評価されている。
ボイス実装以降は佐藤聡美氏の熱演により、「ゆるふわ」と「キレた」状態の落差を見事に演じ分けられており、上記のケッコン台詞を始めとして優しげな声からドスの効いた怒号に切り替わる様は恐怖すら感じる。
2019年の9月には新スキンの“灰と紅の微笑み”が実装された。
平和な母港に心温まるパーティー、そして笑い合う仲間たち…
素晴らしいですけど…ちょっとだけ、面白みがなく感じますね…
同時期に新スキンが追加されたキャラと同じく、何かのパーティ用の衣装という設定らしくセクシーな黒いキャミソール風のドレスを身に纏っており、体の後ろから伸びる艤装はえらく鼻先の鋭い蛇のように細長いものに変わっている。
が、彼女の周りをよく見ると鉄血の幕が無造作にかけられた幾つもの弾痕らしきものが開くブロック型オブジェが立ち並び、自身はその上にまるで女王様のように座し、しかもその傍には二振りの黒い剣が置かれているというどこか退廃的な雰囲気を醸し出しているスキンとなっている。
12月末のメンテナンスにて追加ボイスが設定された。
指揮官の気を惹くのは他の子の衣装替えも同じと考え黒い感情が籠ってそうな声を漏らし、美しいものほど滅茶苦茶にしたくなると語り、温かくて平和な雰囲気に溜まった鬱憤を出撃して発散しようとするなど相変わらずの通常運転であった。
指揮官の『性能』、癒やしてあげたいです。うん……どうすれば……
主砲を1回撃つごとに装填値を強化し、2回放つ毎に榴弾と徹甲弾を交互に切り替える「熟練装填要員」
バラバラの位置に4枚のシールドを展開する「全方位装甲」
と、独特なスキルを持つ。
大きな特徴として、魚雷を装備しているにもかかわらず主砲砲座が二つある。これにより一度の攻撃で熟練装填要員が二度カウントされるので、実質的に一発ごとに榴弾と徹甲弾を切り替え、スキル表記の二倍の速度で装填値が強化されると考えてよい。
同じく魚雷と二つの主砲を併せ持つ重巡の最上改やサン・ルイと比較すると火力増強スキルがない分DPSは劣るが、ローンは上記のスキルで相手の装甲を選ばず攻撃でき、ボス戦に到達する時には装填値が強化されており手数では勝るため、長期戦においては遜色ないダメージを叩き出す。また、ビスマルクと編成し彼女の陣営強化バフ「鉄血艦隊の指導者」が加われば、その破壊力を更に引き出せる。
耐久面では本人の耐久値もプリンツ・オイゲンには劣るものの前衛でトップクラスに高く、最終的に6000を突破する。
総じて攻守共に極めてハイレベルな性能であり、場所を選ぶことなくあらゆる海域で活躍できる。堅牢な装甲で敵の攻撃を耐え、強烈な砲撃で敵を粉砕という重巡のコンセプトをこれでもかと実現させた万能艦である。
ただし主砲二特化した分雷装値と魚雷補正値がどちらも低いため、重巡特有の低い速力を補う事も含めて駆逐艦と組ませることが望ましい。
計画艦共通のスキル「対セイレーン特化改修」は自身がセイレーンに与えるダメージを上昇させるのだが、イベント以外の海域ではセイレーンは出現しない。そのため、イベントでの高難易度海域へ挑戦する際に本領を発揮する。
今度はどんな『関連イラスト』ですか?少し期待しちゃいます
母港の『余談』ですか?問題ありませんよ。でも……ちょっと平和すぎるのでしょうか…?
鉄血には常時入手可能な軽巡・重巡が少なく、経験値を稼ぎやすい高難易度の海域を周回するのが困難なことから開発での戦術データの収集に手間取る指揮官も多い。
そのため、彼女の建造が名前に掛けて「ローン返済」と呼ばれていたりする。
綴りは「Roon」と「loan(融資、貸し付けの意)」で違うのだが。
一周年記念生放送で発表された特別計画艦の入手順位では6位で最下位。
ただし、pixiv内の登録タグ数(2019年11月現在)で見ると計画艦の中では一人だけ300を超える数であり、次点のサン・ルイと比べても2倍近い差があったりする。
このことから建造順位=人気というわけではなく、建造解放条件と経験値を貯める方法が他の計画艦より難しく、ローンを目指す指揮官がまだゴールまでたどり着けていなかったり、先に開放しやすい艦から開発を進めているからだと考えられる。
またローン語録も細々ながら作られている
「許せないっ!!」、ゆるふわな笑顔から→「許不和(ゆるふわ)」
癒し系→「嫌死刑」
ケッコン→「血痕」……など
ちなみにローンの声に佐藤聡美が起用された経緯についてアズレン発信元であるYostarの社長によると「佐藤聡美の黒い声が聞きたかったから」というのがその理由らしい。
ついでの話として2018年12月の末に行われたネット生放送番組“男だらけのアズレンオフ会”では佐藤聡美の現在の伴侶である寺島拓篤がゲストの一人に呼ばれており、そこで自身もアズレンプレイヤーで、その中で最初にケッコンしたのがローンだと明かしている。
もっとも、その後は他の娘とジュウコンしまくったとぶっちゃけたが。
そしてこれまでのインパクトゆえかその入手難度にも関わらずアズレンユーザーにとっては相当印象的なキャラとなっており、2019年に開催された“アズールレーン人気投票”では、実際には存在しなかったコラボキャラでありながら1位のシリアス、2位の長門に続いて第3位に輝き、鉄血初の入賞となった。
「指揮官、ありがとうございました。
ところで、3位ということは、私以外にも1位と2位がいる、ということですね…?」
次の『関連タグ』も、いっしょにがんばりましょうね
- アドミラル・ヒッパー級 - 計画上の前級。
萌え萌え2次大戦(略):心無き兵器「ダークフォース」や破壊と殺戮と混乱を振りまくのが趣味というキャラがおりそれらが彼女の元ネタという可能性がある。