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概要
1994年4月19日より放送を開始。2018年で放送25年目を迎える長寿番組である。
元々は、この番組の元司会者である島田紳助が過去に司会をしていた深夜番組「EXテレビ」(読売テレビ制作日本テレビ系)の一企画として放送した「家宝鑑定ショー」がルーツである。
当初はEXテレビを放送していた読売テレビのキー局である日本テレビに家宝鑑定ショーを一つの番組にしたらどうかと打診したが断られ、「EXテレビ」最終回時点で司会を務めていた島田紳助か上岡龍太郎のどちらかをそのまま司会者として起用することを条件に企画を売りに出した。その企画をテレビ東京が買ったことで生まれた番組である。
その後例の黒い交際発覚事件(2011年8月頃)で司会者が島田紳助から今田耕司に変更となる。2010年代に入ってからは石坂浩二の出演シーンがことごとくカットされるという現象が起き、石坂浩二の健康問題ややる気の減衰といった憶測を呼ぶこととなったが、実はプロデューサーとの確執原因であったため意図的に石坂のシーンがカットされていた。
2016年3月に長らく司会を務めた石坂浩二と吉田真由子が卒業し、石坂は木曜夜9時に新設された「開運!なんでも鑑定団 極上!お宝サロン」(BSジャパン、現日曜夜9時)の司会に就任、福澤朗が同年4月に、片渕茜(テレビ東京アナウンサー)が同年10月に加入した。
2016年には出品された曜変天目茶碗に2500万円の値がついたが、翌年1月に曜変天目研究家の九代目長江惣吉が偽物だと指摘する事件が発生。新聞などでも取り上げられる騒ぎとなった。少なくとも出品された品は本物の曜変天目とは全く見た目が異なることは間違いない。曜変天目を辞書で引くと「黒釉 地に小斑文 が散在し、そのまわりが青銀色の光沢を放つ(デジタル大辞泉)」と書かれているが、出品された品には斑文のまわりに青銀色の光沢がない。また出品された品には「供御」と書かれていたが、本物には書かれていない。
番組の制作会社は鑑定は番組独自の見解であるとの立ち場を取っている。奈良大学の魚島純一教授の検査では近年の偽物に含まれる物質(発色元素)が含まれていないことが分かった。本物は構造色によるもの。しかし長江氏はこの検査に対してX線の入射角に問題があって検出されなかったと考えている。そもそも斑文の周りが青銀色になっていないのだからこの検査自体に意味があるのか疑問だが。ちなみに多くの専門家は本物ではないと判断している。
その約1年後には陶芸家の中国人が「私が作者です」と名乗り出るものが現れた。実際にその人の作品と非常に似ている。ただし、この人の作品は偽物として作ったものではなくお土産品として作ったものである。これらを総合すると、偽物ではなくお土産品でほぼ100%本物ではないと断定できる。
一方で高い鑑定結果を受けた依頼人に対する嫌がらせのようなこともあったと報じられている。
また、真贋をとは関係ないが「本物なら安すぎるのでは?」といった疑問の声もある。数えるほどしかないのだから本物なら億を超えるはずである。なぜこんなに低い鑑定結果だったのかは不明。
番組や中島誠之助は鑑定結果を否定することなく、BPOは「BPOには判断する能力がない」として審議しなかった。事前に大々的にニュースリリースを行っていたことや、番組側が事後対応を全くしなかったことがかえって事態を悪化させてしまった。
なおテレビ東京系火曜21時台はローカルセールス枠として扱われているが、視聴率が安定して高い上にローカルのスポンサーも付きやすいため、TXN系列加盟局で全局同時ネットとなっている。しかも日曜の昼に再放送も行っている。BSジャパンでも放送されている。
なお系列外局への番販ネットも行っており、放送都道府県数は45都道府県に上る。地上波で放送されていないのは京都府と兵庫県のみである。過去の歴史上仕方ないか。
ちなみに、歴代最高鑑定額は2005年9月27日の「柿右衛門様式の壺」で、なんと5億円である。
番組の内容
基本の流れは依頼人と依頼人のお宝に関するエピソードを紹介、お宝に関する解説のナレーション、依頼人の鑑定価格提示、鑑定士による鑑定結果である。鑑定結果以外にも例えば芸術品の場合その芸術家のエピソードにも触れるため単なる結果に一喜一憂するバラエティでは終わらない。
通常放送の場合著名人・一般視聴者・出張なんでも鑑定団・一般視聴者の順で鑑定が進んでいく。出張何でも鑑定団はスタジオを飛び出しお宝を探しに来るのであなたの街にも来るかも知れない。
裏番組との競争
番組開始当初は裏番組にフジテレビの「なるほど!ザ・ワールド」、日本テレビの「火曜サスペンス劇場」、その後はテレビ朝日の「人気者で行こう!(製作は朝日放送)」、TBSの「ガチンコ!」など強力な人気番組に苦しめられたことで視聴率はあまり高くなかったが、阪神淡路大震災発生時も通常番組を編成していたいわゆるテレ東伝説や本物っぽく見える鑑定品が実は偽物だった、逆にそれほど価値があるように見えない品が実は高価なプレミアがついていたりなどのどんでん返しが人気を呼んだことで視聴率が伸び、「なるほど」を1996年、「人気者」を2001年に終了に追い込み、その後「ガチンコ!」はやらせスキャンダルの影響で2003年、「火サス」も2005年に終了した。
しかし、石坂カット事件や曜変天目事件が視聴率にも影響をおよぼし、他のテレビ東京ゴールデンの番組と同じくらいの視聴率まで下がってしまった。
なおTBSも似たような番組を制作したがこちらは1年で打ち切られた。
データ放送*
2016年からデータ放送で鑑定額予想クイズが開始された。対象となるのはゲストを除くスタジオ鑑定で、金額がピタリ当たると金の招き猫、桁数のみが当たると銀の招き猫をゲットできる。銀の招き猫は10個たまると金の招き猫1個となる。金の招き猫を10個ためて応募すると賞品がもらえる。2017年4月からは銀の招き猫の獲得条件が誤差10%以内に変更になった。