CV:武田航平/小野賢章(DDFF以降のディシディアシリーズ)
概要
年齢17歳。身長170cm。ヒュム族。
ダルマスカ王国出身。
将来、空賊になることを夢見る少年。過去に起きた流行病で両親を亡くし、唯一の身内だった実兄レックスも二年前に起きた戦争で国王殺害の罪を着せられ、拷問を受け廃人になった末にこの世を去ってしまった。天涯孤独となった後は、ラバナスタの地下街(ダウンタウン)で暮らすようになる。
これらの経緯から、ダルマスカ王国との戦争に勝利したアルケイディア帝国を憎んでおり、帝国の兵士をターゲットにしたスリ行為を日常的に行っている。(そのことを幼なじみのパンネロがたしなめる)
ある日、ラバナスタ王宮の宝物庫から女神の魔石を見つけ、それを手にしようとしたところでバルフレアやフランと鉢合わせる。魔石だけは渡したくないと逃走しようとするも挟み撃ちに遭い、さらに戦争に巻き込まれてガラムサイズ水路へと流れ着いてしまう。
その先でアマリア(実はアーシェ)を救ったことが裏目に出たのかナルビナ牢獄へと連行されてしまう…。そこでレックスと共に国王殺害の罪を着せられたバッシュを見かけ、一度は飛び掛かろうとするもバルフレアに引き止められた挙げ句バッシュの実の兄であるガブラスが国王殺害の事件を作った張本人と真実を知ってからは少しずつ打ち明けていき、バッシュ達と共にバルハイム地下道を脱出するも今度はパンネロが行方不明になってしまった事を知り、バルフレアに助け舟して飛空挺へ乗せてもらった。
あっけらかんとした……と言うよりも周りの空気が読めないフリーダム過ぎる性格で、しばしば作中で爆弾発言をかましたりしている。その中でも、エルトの里にてフランに「フランって何歳?」と言い放ったシーンが特に有名。
また、「この物語の主人公」を名乗るバルフレアを中心に話しが展開してしまい、ストーリーにも深く関わらないモブキャラのような扱いを受けているが、バッシュ生存の噂を植え付けたり覇王の剣に選ばれたアーシェをフォローしたりアルケィディスで情報収集をしっかり得たりゲストキャラのレダスとやり取りしたり終盤でヴェインに追い討ちしたりと見せ場もちゃんと用意されている。
上記の振る舞いから空気と揶揄されることの多い彼だが、パラメータは主人公らしく火力・体力が高くスピードが速く使いやすい前衛向けの性能をしている。
また、魔力も高く回復役もこなしてくれる為、やり込みの際には使い勝手がいいキャラである。
ゾディアックジョブシステムでは盾約をこなせて力や魔力の高さを活かせるナイトがおすすめ。
12の数年後にあたるFFTA2では無事に空賊になっている。
タグとしては「ヴァン」がほとんどである。
レヴァナントウィングにおけるヴァン
続編であるDSソフト『レヴァナントウィング』では、前作よりも主人公らしさに強い磨きがかかっているので、主人公らしいヴァンを見たいならばこちらをプレイしてみるのがお勧め。
もう空気なんて呼ばせない。
OPやチュートリアルの段階では、パンネロと二人で使っていた小型の飛空挺を使っていたが、潜入した遺跡の崩落に巻き込まれて飛空挺を失ってしまう。(このときはバルフレアのシュトラールに乗せてもらったことで助かっている)
その後は、ある場所で入手した古代の飛空挺ヴェイルージュを入手。それからは天空の世界に広がる舞台へ、ダウンタウンでの弟分と妹分、そして友人であるトマジを連れて新たな旅立ちへ向かう。
ちなみに、パンネロが冒険の途中で出会ったとある人物を看病する際に嫉妬するなど、前作では見せなかった一面も見せている。
DFFシリーズにおけるヴァン
ディシディアファイナルファンタジーでも参戦……かと思いきや、隠しキャラ扱いとは言えジャッジ・ガブラスに参戦の座を奪われてしまった。
続編のディシディア デュオデシム ファイナルファンタジーにてようやく参戦が決まり、コスモス側のプレイヤーキャラクターとして登場する。
12回目の戦いでライトニングらと行動していたが、クジャやイミテーション達の襲撃に遭い単独行動を余儀なくされる。その道中で出会ったティナがケフカに洗脳を施されて苦しんでいる場面に遭遇する。
当時はカオスサイドの存在であったティナだが、見兼ねたヴァンが間に割り込み彼女を救出する。
この一連の流れが、ティナを次の戦いでコスモスの戦士に転生させるきっかけとなった。
オニオンナイトの事を弟のように可愛がっているようだが、当の本人からは鬱陶しがられている上に「手のかかる弟を持つと苦労する」と逆に下に見られてしまっている。
空気の読めない所は相変わらずだが、傲慢そうな人に対して敵意的な一面もあり、皇帝に「お前何様⁉︎」、クジャに「邪魔なプライド、へし折ってやる!」と言い放つ程。
12回目の戦いにおいて当初はカオス陣営だったティナを、最後の戦いにてコスモスの戦士として転生させるきっかけを作った人物でもある。
宿敵であるガブラスとの接点はほとんど描かれず、それらしい描写が見られるのはフリーバトルにおけるエンカウントボイスくらいだった。
後に公式より配信されたオフィシャルクエスト「迷い込んだ空賊」にて邂逅を果たす。戦いの虚しさを説くガブラスだが、楽観的な回答を出すヴァンと幾度かの戦いを交えた末に、次元の狭間から戦場へと彼を送り返すのであった。
この時点でヴァンは元の世界の記憶のほとんどを失っているので、兄を殺された事やアルケイディア帝国などの因縁について言及される事もなかった(しかし、前述のフリーバトルでのエンカウントボイスではガブラスに「あんたは……絶対倒す!」と元の世界の記憶があるかのように言い放っている)。
戦闘におけるコンセプトは「スイッチアタッカー」。
多彩な武器を用いての戦闘を得意とするといった点においてはフリオニールと似たようなバトルスタイルだが、こちらは素手もしくは武器を持った状態で他の武器に持ち替える攻撃を行うと「スイッチ技」という特殊な上位互換技が発動するようになっている。
HP攻撃は、原作におけるミストナックの融合技を使用。これらを使った際、強制的に素手状態に戻る。
EXモードでは武器による攻撃が全て強化される。また、コマンド入力で素早く素手状態に戻れるようになる。
また、EXバーストでは原作における固有のミストナック技を披露してくれる。
声優について
オリジナルで演じた武田航平は、FFシリーズを少年時代からプレイしていたことがキッカケでオーディションを受け、縁あってヴァンを演じることとなった。同作ではモーションキャプチャーのアクターも担当している。
自身の演技がネタにされるレベルで低クオリティだったことに触れつつ、「ヘタクソと感じたことを言ってくれた人がいたから自分は今まで生きてこれた(向上心が生まれた)」と語っている。
文字通り心身ともに命を吹き込んだ役であることから、ヴァンについては思い入れのある役としてあげている。
『ディシディア』に出演出来なかったのは本人の意向ではなく事務所関係の問題であり、本人はブログで何度か「もう一度ヴァンを演じたい、成長した自分を見てもらいたい」と語っている。
同時に代役としてヴァンを担当した小野賢章へ感謝の言葉も述べており、その気持ちも抱えつつそれでも「もう一度ヴァンを演じたい」という気持ちが強くあるとのこと。
ちなみにスタッフが武田航平にオファーしようとしていた事実も知らなかった模様で、交渉は事務所の段階で途切れていた様子。
公式において『ディシディア』におけるヴァンの声優は「交代」扱いであり、今後も変更されることはないとのこと。
よって今後もヴァンを演じることは難しいと言われていたが、リマスター版『FFXII TZA』では、久しぶりに武田航平氏がヴァンを演じることとなり、話題となった。念願なだけあって本人もInstagramで「またヴァンとして生きられることが嬉しい」といった趣旨のコメントしている。
ただし収録は追加分が主であり、本編ボイスは当時のものを使用している。そのため武田氏は当時とギャップをあえて感じさせない演技をしている様子。
公式紹介動画「120秒でわかる『FFXII TZA』」ではパンネロから「凄い。噛まずに言えてる」とコメントされている。ある意味武田氏どころか公式のネタと化してしまったわけだが、PV内でも十分成長を感じられる瞬間であった。
関連イラスト
FF12・FF12RW
FFTA2
DDFF
関連タグ
ファイナルファンタジー12 FF12 FF12RW FFTA2 DDFF デュオデシム 主人公(笑)