タグは「ガブラス」がほとんどである。
CV:大塚明夫
概要
年齢36歳。
本名はノア・フォン・ローゼンバーグといい、ガブラスは母方の姓。
ゲームパッケージを飾っているのが彼。
アルケイディア帝国のジャッジマスターの一人。
第9局局長で、敵国の撹乱のための諜報活動を主としており、帝国の侵略・支配のために暗躍する帝国の犬。
ヴァンの兄レックスを刺し結果的に死に追いやった張本人であり、アーシェの父・ダルマスカ国王を殺害し、その罪を兄・バッシュになすりつけ投獄させた男である。
憎悪・嫉妬・絶望といった負の感情の塊のような性格。
負の感情こそ彼の力の源である。
帝国の軍人として生きる道しかなかったガブラスは、自分とは違い他国(ダルマスカ王国)の将軍となり新しい道を見出した兄に嫉妬し、最終的には兄に国王殺害の罪を押し付け「ダルマスカの裏切り者」として汚名を着せ、社会的に抹殺した。
ただ、本編の19年前に二人の故郷であるランディス共和国が帝国に占領された際は、バッシュは降伏をよしとせず他国へ渡ったが、ガブラスは病床の母のために国に残ったという過去がある。
(故郷の滅亡後にガブラスが帝都アルケイディアへ渡ったのも、そこが母の故郷であり、母を養うためである。)
その後、母は他界しており、結果的にバッシュが家族や祖国を捨てる形になったことが、ガブラスが兄を憎む主な要因となっている。
劇中では帝国の侵略を阻むヴァン達の前に立ちはだかり、負の感情をぶつけてくる。
そして、この戦いでガブラスも自身の道を見出していくことになる。
ネタバレ
たびたび登場するが主人公たちと対峙するのは終盤(ラスダンの手前のダンジョン)から。その際にはヴァンから「お前が兄さんを!」と強い怒りを向けられた。一行に敗れた後は撤退し、シドから失態を咎められラーサー護衛の任を解かれてしまう。心の拠り所であったラーサーから引き離されたことで自暴自棄となり、ラストダンジョンにてたった一人で主人公たちに最後の勝負を挑む。
このバトルにバッシュを参加させていると特別な演出が起こる。参加させていない場合は「仲間を喪う苦しみ」を味わわせることを告げる。死闘の末に膝を突き、自分とは異なる道を歩んだ兄と本当の意味で向き合って言葉を交わす。そこに自らの道を見出すと、ヴェインとの戦いで苦戦するヴァンたちに加勢。自身が「裏切り者」となってヴェインに刃を向ける。そして決死の特攻によりヴェインの胸を貫きダメージを与えるが、その状態から反撃され致命傷を負ってしまう。トドメを刺されそうになるがラーサーが庇ったことでヴェインの攻撃は無力化され、その一瞬の隙を突いたヴァンによってヴェインは二度斬られることとなった。
エンディングではバッシュを「兄さん」と呼び、ラーサーとソリドールの未来を託しながら逝った。
DFFシリーズにおける活躍
「ディシディア」にも、主人公であるヴァン(ついでにラスボスのヴェインも)を差し置いて隠しキャラクターとして参戦。陣営はカオス側。
本編よりも過去のストーリーでは「神に召喚された戦士」という事に誇りを持っていたが、いつまでも終わらない戦いに疑問を抱き始める。そして、コスモスを討って戦いに終止符を打つべく単身コスモス陣営に乗り込むも、その場に居合わせたシャントットと戦闘になる。また、戦闘を終えた瞬間に跡形もなく姿を消していたため負け犬呼ばわりされる。
(実際は決着がつく前にガブラスの方から戦いをやめた。)
その後、神々の戦いが神竜の力を高める為だけの無限に繰り返される戦いと知り、事実を確認すべく再びシャントットと対峙。記憶を神竜の力として奪われていた彼女を見て事実を改めて確認したガブラスは無限に続く争いに絶望する。そして今度は自身を召喚したカオスに戦いを挑もうとするも、ガーランドと皇帝に阻まれて力尽きる。
ならばいっその事とばかりに自ら命を絶とうとするも、それは神々の意思に反するものであるが為に次元の狭間の中へ送り飛ばされてしまい、消滅する事もできないまま神々の戦いを永久に傍観する事となってしまう。
そして、彼が登場するストーリーではプレイヤーの操作するキャラが彼のいる次元の狭間に偶然迷い込んだという設定になっており、そこで顔を合わせたプレイヤーに延々と愚痴をこぼす。
戦闘では、EXモードにならなければ相手のHPにダメージを与えられない(追撃戦を除く)という、クセのあるキャラクターに仕上がっている。その代わり、EXゲージを自力でチャージできる。
通常時は素顔のままであるがEXモードではジャッジマスターの兜を被る。
DDFFで追加されたサードフォームは兄・バッシュそっくりになる。
あまりにも憎しみを晴らす事を目的にしているので、オニオンナイトに「憎しみから、何か生まれた?」、ユウナに「憎んでも、何も生まれない」と説得されたり、バッツも「悲しみは終わりにしようぜ(DFF)」、「楽しい事探そうぜ(DDFF)」と諭されている。
なお、勝利時の立ち姿はFF12ゲームパッケージのポーズである。
その後、暫く音沙汰がなかったものの2019年9月26日にアーケード版ディシディアファイナルファンタジーに参戦することが発表された。
性能もDFF時代から大幅に変更され、6種類もの強化やデハフを駆使するトリッキーなキャラとなっている。
これが…ジャッジの力…!
FF14
14の世界観に合わせ、「ノア・ヴァン・ガブラス」という名前で登場。奇しくも階級を意味するミドルネームが12の因縁の相手になった。
元々は「紅蓮のリベレーター」で実装されたアライアンスレイドコンテンツ「リターン・トゥ・イヴァリース」ラストで、ゲストキャラとして登場。
その後「漆黒のヴィランズ」の武器強化コンテンツ「セイブ・ザ・クイーン」がRtIの続編となることを受け、本格的に登場した。
ガレマール帝国軍第IV軍団軍団長で、「漆黒の稲妻」の異名を持つ。48歳。
父バッシュはランディス共和国の騎士だったが、共和国がガレマール帝国の傘下に入った事から、帝国軍に編入。見る間に頭角を現し、非ガレアン人でありながら軍団長の座にまで登り詰めた。
30年前、ダルマスカ王国への侵攻に際してバッシュは当時18歳のノアと共に参加。しかし同地で病に倒れ、その後を継いだノアは「ナルビナ城塞の戦い」において勝利し、王都ラバナスタを制圧。ダルマスカ王国は滅亡、属州化される。
その後弱冠20歳でノアは亡父の後を継ぎ、軍団長に就任する。
属州統治において、バッシュ・ノア親子の方針は帝国のそれと比較して柔軟なものであり、「帝国に忠誠を誓う者であればその出自を問わない」「才ある者を積極的に見出し、登用する」という体制が敷かれていた。
また貧困層を救済する為に福祉局を置き、孤児や困窮者を保護。帝国式の教育を施すといった福利厚生も行っている。
こうした施策に基づき構成される第IV軍団は、「主力である魔導兵器に依存しない」「非ガレアン人で構成される術士大隊・魔獣大隊を擁する」など、帝国軍でも異色の存在となった。
バッシュの代から忠誠を誓う者もおり、結束力は極めて固い。
初代皇帝ソル・ゾス・ガルヴァスからは評価され、信を置かれていた。
しかしソル帝崩御後に2代目皇帝となったヴァリス・ゾス・ガルヴァスからは疎まれ、ここ数年は辺境各地を転戦させられていた。非ガレアン人であることを理由に、中央から遠ざけられたとも考えられている。
現在はダルマスカ管区の商業都市バルナインを本拠地とし、ダルマスカ・ボズヤ・ナグサ管区を統治している。
ノア本人は帝国に忠誠を誓っていたものの、自らの忠を疑うヴァリスと、混迷してゆく帝国の実情には失望感を覚えていた。
そしてリドルアナのタルタロス機構や、帝国の国是に反した蛮神の力を利用してまでも、「王国楽土」を築く計画を立てる。
以下ネタバレ
「戦果記録」において、その後の物語が語られている。
最終的に第IV軍団はボズヤからの撤退を与儀なくされ、残存兵はバルナインへと撤退した。
本件を任されていたメネニウスの死を報告するライアンに対し、ノアは素っ気ない反応のみを示した為、ライアンは激昂。
しかしノアは「もはや時間がない」と告げ、それを聞いたライアンは何かを悟ったのか「そいつは残念だ」と返す。
それから半年後、勢いづくレジスタンスとは裏腹に、輜重を絶たれた第IV軍団は追い込まれていった。
そんな折、ノアは視察先でレジスタンスに襲撃されて負傷する。自室で臥せっていた彼の元に、先の敗戦の責により監禁されていたはずのライアンが姿を現すと、いくつかの問答の末にノアを殺害、火を放って逃亡するという事件が起きる。この時ノアは一切の抵抗を見せなかったという。
軍団長を失った第IV軍団は崩壊。軍団員の2/3は無条件降伏を受け入れたが、残る者は最後まで戦って全滅。これにより、ついにダルマスカは帝国の支配から解放された。
しかしノアの死体が本人と判断できない程に損傷していた事、下手人であるライアンをはじめ複数の要職にあった者がいまだ捕らえられていない事、投降した軍団員が速やかに自由市民の権利を与えられて保護された事などから、生存説を唱える者も少なくない。
以後、ダルマスカは「ガブラスの亡霊」に怯える事となる……。
かつてノアはライアンに対して
我々は「強者」でなければならぬ。
「王国楽土」のため、我々は「悪」でよい。
と語っており、その後ボズヤ・レジスタンスはかつて第IV軍団が敷いていた法を参考として新たな国の法律作りに着手する。これに対しては反発の声も当然上がったが、たとえ帝国の法であろうとも倣うべき所があるというバイシャーエンの意見が通った。
これは裏を返せば、ノアは補給路を絶たれた軍団が敗北する事を見越しており、帝国が「強き悪」として退場する事でこそ「王国楽土」を実現出来ると考えていたともとれる。が、全ては憶測にすぎず、あくまでも推察にのみ留まる。
とは言え、世界設定本などで語られる機会はあるかもしれない。備えよう。