概要
ガレマール帝国軍の軍団の一つ。現在の軍団長はノア・ヴァン・ガブラス。
第六星暦1547年(本編開始の30年前)、ノアの父で先代軍団長バッシュ・ヴァン・ガブラス率いる第IV軍団はダルマスカ王国へと侵攻。
直後に病に倒れたバッシュの後を継いだ当時18歳のノアは「ナルビナ城塞の戦い」によって王家を降伏させ、同国を属州化する。
帝国に忠誠を誓う者であれば血筋や出自を問わずに登用、能力だけを評価するというガブラス親子の唯才主義により、属州においては帝国のそれとは異なる、一方的な支配に終わらない柔軟な統治が行われていた。また戦災孤児の保護などの福利厚生にも着手し、才ある若者を見つけるための教育制度を敷くなど、融和策も講じている。
こうした方針をソル帝は評価していたが、一方でヴァリスはノアを疎んじ、本編開始前の数年間は反乱の鎮圧などのために各地を転戦するという曖昧な位置に置かれていた。
これについては、非ガレアン人であるノアを中央に近づけまいとした思惑があったのではないかと指摘されている。
現在はダルマスカ王国の旧首都ラバナスタから移転し、商業都市バルナインを本拠地としている。
ダルマスカ管区およびボズヤ管区を担当していたが、本国におけるヴァリスの死から起きた内乱、属州各地で起きた反攻の報告を受けてノアは瓦解していく帝国を見限り、帝国が忌み嫌う蛮神の力を利用してでも「王国楽土」を目指す事となる。
組織の特徴として、非ガレアン人の多さ、さらには帝国軍の肝とも呼べる魔導兵器に依存していない点が挙げられる。
魔法や治癒を得意とする兵士で構成された術士大隊、様々な種類の魔獣を調教して共に戦う魔獣大隊などが存在し、帝国の中でも異色の軍団とされている。
また兵士の大半は帝国ではなく、かつて自らを救ったガブラス親子に対する忠誠を抱いており、結束力は極めて固い。
本格的に登場するのは、漆黒本編クリア後に解放される武器強化コンテンツ「セイブ・ザ・クイーン」から。
それ以前にも「リターン・トゥ・イヴァリース」にて僅かに語られていたが、続編に当たる「セイブ~」にて、その全容が明らかとなる。
「セイブ~」では敵味方を問わず、戦場に出るNPCはかなりの数を誇る。
そうした彼らの過去を記述する「戦果記録」からは、各人の人となりや生い立ちが窺える仕組みとなっており、「フィールド上で発生する戦闘に出てくるNPC」に留まらない魅力を出している。
以下は戦果記録に登場するNPC。
軍団員
- ノア・ヴァン・ガブラス:軍団長
- メネニウス・サス・ラナトゥス:分遣隊長・機械化歩兵大隊指揮官
魔獣大隊
- ライアン・サス・ヘルソス:魔獣大隊指揮官/千人隊長「獣王ライアン」
- クラリシー・クォ・プリスクス:魔獣大隊百人隊長「華麗なるクラリシー」
- パガガ・クォ・バックスタイン:魔獣大隊百人隊長「我執のパガガ」
- エルネイス・ピル・ロングス:魔獣大隊伝令長「忠犬のエルネイス」
- ダクザ・エン・スース:魔獣大隊兵長「無骨のダグザ」
術士大隊
- サドル・レム・アルビレオ:術士大隊指揮官/千人隊長「妖術師アルビレオ」
- サルトヴォアール・クォ・ソラノス:術士大隊上級百人隊長「鉄火のサルトヴォアール」
- ファビノー・クォ・ソラノス:術士大隊百人隊長「傍白のファビノー」
- ユンブ・ピル・ポティトゥス:術士大隊所属「恩徳のユンブ」
- ヤマツミ・ピル・ウラベ:術士大隊所属「歳殺のヤマツミ」
- ロフィー・ピル・ポティトゥス:元術士大隊所属「潔白のロフィー」*コンテンツ内では脱走兵として登場
魔道僧兵大隊
- ジルブリスベル・クォ・ブテオ:魔道僧兵大隊百人隊長「人形使い」
機械化歩兵大隊
- シシニアス・マル・ヴェリュータス:機械化歩兵大隊技術士官
- ダボグ・アン・イニヴァシュ:機械化歩兵大隊所属