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……死ぬのは実力のないヤツだからだ。

あと、運のないヤツ……銭のないヤツ……

……ケツの臭い奴も死ぬな、うん、死ぬ死ぬ。

概要

パッチ5.3で追加された、「セイブ・ザ・クイーン」の関連コンテンツ「南方ボズヤ戦線」に登場する敵NPC。

ガレマール帝国軍第IV軍団千人隊長。「歩兵大隊」「魔獣大隊」統括。

フルネームは「ライアン・サス・ヘルソス」。後にある理由から降格され、「ライアン・レム・ヘルソス」となる。

ヒューラン族(ハイランダー系)。68歳。

目つきの鋭い壮年の男で、年齢からは信じられないような逞しい肉体を誇る。武器は片手斧と盾。

老練な戦略家であり、単独でも千人の兵に匹敵すると評される。ボズヤ・レジスタンスから最も警戒される人物の一人。

ガレマール帝国に併呑された、旧ランディス共和国出身。

先代軍団長バッシュ・ヴァン・ガブラスとは同郷であり、メネニウスと共に彼に長らく仕えた。現軍団長ノア・ヴァン・ガブラスは幼い頃から知っており、気さくに「ノア坊」と呼んでいる。

半世紀前のボズヤ侵攻時、十代でありながら百人隊長として任務にあたっていた。

勝つことよりもより強い相手との戦いを好む、バリバリの武闘派。口癖は「勇士なら拳で語れ」。

血が高ぶって一騎打ちを申し込む事も多く、軍略を台無しにする行動をとりがち。その為メネニウスから叱責を受けることもある。

そうした性格も手伝って、謀略・調略の類いを殊更に嫌う。

徴兵された夫を亡くしたクラリシーに弔意と謝罪を伝えた際、自身が兵となる代わりに一族の男を徴兵しないように願い出た彼女の申し出を受け入れ、魔獣使いとしての腕前を認めている。

またパガガの養父であるガンプが命令違反のかどで死刑判決を受けた際には、彼を弁護してムチ打ち刑に減刑させるなど、魔獣大隊所属の関連人物とはそれなりに関わりを持つ。

ライアンに心酔して忠誠を誓うエルネイスについては「ああいう元気のイイ奴ぁ好きなンだがなぁ……早死にしちゃうんだよなぁ、ああいう奴ってサ」と語ったが、後にこの懸念は現実のものとなる。

「獣王」の二つ名にふさわしく、多くの魔獣を恋人のごとく可愛がって手なずけている。カストルム・ラクスリトレではドゥンをはじめとして、配下の魔獣を手足のように使役した。

一方で人間の部下に対しては、冒頭の台詞の通りに「実力のないヤツは死ぬ」を信条とする。ついでに「ケツの臭い奴」は自分で尻ぬぐいが出来ない奴、という意味。しかし部下ひとりひとりの名前を覚え、その弱点を的確に指摘するなど面倒見は良い。

これについてエルネイスは「部下を死なせない為に魔獣を運用し、死ぬ危険性が高いからこそ魔獣達を可愛がっている」と評している。

調略を用いるメネニウスとは折り合いが悪いが、長い付き合いだからこそ理解している部分もある。事実、旗艦ダル・リアータの決戦においては抜群のコンビネーションを見せた。

「南方ボズヤ戦線」では、カストルム・ラクスリトレ攻城戦のラスボスとして登場。

自身は高台から見物を決め込みつつドゥンをけしかけ、多彩な攻撃を仕掛けさせる。ある程度ドゥンの体力が減ると「我慢できなくなった」と宣言、参加プレイヤーのうち最大8人を自分のいる場所へと呼び寄せ、戦いを挑んでくる。

この時ライアンの体力を時間内に一定の割合で削ると「あいたたた……やってくれるねェ!」と喜びつつ、「まだこの首をくれてやる訳にはいかねえんだわ」と強制送還、戦闘は続行される。

削り切れない場合は「弱っちいやつはお帰りくださいってなァ!」と追い出された挙句、奮起したドゥンによって確実に全滅させられてしまう。その為、事前にどのパーティーがライアンを担当するかを決め、最大火力を叩き込む必要がある。

また特定のCE(クリティカルエンゲージメント)終了後、「一騎打ち」が発生するNPCの一人でもある。CE参加者の中から志願したプレイヤーとの一騎打ちとなり、難解かつ即死確定の凶悪な技を多数披露。

しかしパターンを理解して対策さえできれば勝利する事は可能で、称号・戦果記録・ロックボックスなどが入手できるほか、レジスタンスの士気高揚により一騎打ちのフィールド周囲にいたプレイヤーの戦果獲得数が一定時間倍になるという効果をもたらす。

作中ではメネニウスの策により、スパイとしてレジスタンスに潜入していたミーシィヤが闘神セイブ・ザ・クイーンを使役するさまを面白がりつつ、「娘っ子ひとりの命を賭けるに値する戦いなのか」とメネニウスに詰問する一幕もある。

謀略への反発からか、隠れていたミコトと光の戦士に聞こえるようにわざと大きな独り言を発し、次の一手のヒントを与える事もあった。

また、帝国を見限って帰還命令を無視したノアについても「とっくに覚悟を決めている」事を理解しており、「王国楽土の成就」の方法についてもある程度予測している節がある。

ザトゥノル高原において、旗艦ダル・リアータの決戦ではドゥンJr.を引き連れ、メネニウスと共闘する。

しかし鹵獲した古代アラグ帝国の遺物「ディアブロ・アーマメント」の暴走によってダル・リアータは甚大な被害を受け、メネニウスはライアンを庇って死亡した。

崩れていく船内でメネニウスの亡骸を抱えて慟哭するライアンだったがかろうじて生き延び、敗残兵と共にバルナインへと撤退。

しかし報告を受けたノアは素っ気ない反応を示した為に食ってかかるも、「もはや時間がない」という言葉に対してその真意に気づき、引き下がる。

輜重を絶たれた第IV軍団が各地のレジスタンスに押し込まれる中、ライアンは敗戦の責を負い、牢に送られた。しかしその半年後……

余談

元ネタは「セイブ・ザ・クイーン」シリーズのシナリオ担当である松野泰己氏が過去に手掛けた『伝説のオウガバトル』に登場する「獣王ライアン」。

当時はハゲたムチ使いのオジサンだった。

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