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本当の平穏のために目指すべきは、世界の統合。

それによって真なる人になることだ。

その大願の成就に向けて、我らは突き進む!

万難を排し、力を取り込んで、人の明日を目指すのだ!

CV:中田譲治

概要

ハイデリン最大の大陸「三大州」に覇を唱えるガレマール帝国の第2代皇帝。46歳。

国父にして初代皇帝「ソル・ゾス・ガルヴァス」の夭折した長男ルキウスの子、すなわちソル帝の直系の孫で、その血を最も濃く受け継いでいるという。その割には祖父に似ず、ガレアン人でも珍しい大柄で筋骨隆々な大男。

ガレマール帝国軍の全軍団を統括する要職「大将軍」を9年もの間務め上げた実績を持ち、軍務経験が豊富。

第Ⅵ軍団軍団長のレグラ・ヴァン・ヒュドルスとは旧知の仲。

初出は新生編終盤。ソル帝が病で崩御した後、ソル帝の次男ティトゥスとの激しい後継者争いの果てに即位する。

光の戦士と対面したのは蒼天編の終盤近く。アバラシア雲海に浮かぶ古代アラグ帝国の人造浮遊島、「魔大陸」ことアジス・ラーに眠る技術を求め、レグラ率いる第VI軍団と共に飛空戦艦アグリウス級二番艦「グラティオン」で乗り込んできた。

ただし一通り視察すると後の指揮はレグラに任せ、自身は本国へ帰国している。

祖父にはかなりのコンプレックスがあったようで、存命時は自身を認めてもらおうと努力していたが、ソル帝の本性には「所詮はなりそこない」であると同時に、父としての情を一瞬でも抱いてしまった長男への想いもあり、気の迷いを糾弾してくる者として疎まれていた(「漆黒秘話」第4話「記憶されざる掌編」)。

それもあってか、ソル帝の葬儀では棺に唾を吐きかけたり、ソル帝が好んでいた演劇を始めとした文化活動を禁止・制限。言論に対して厳しい取り締まりを行うといった逆貼りめいた行動を見せている。

またアラグ帝国の記録からサルベージしたクローン技術の実験に、被検体としてソル帝を選んでいる。これに対してクローン体に憑依したソル帝の本性からは「なかなかに歪んでいる」と皮肉を込めて称賛されている。

息子であるゼノスに対しては、その死に際して「どの道、奴は皇帝の器ではなかった。あれは己の快楽を求めすぎる」と評するなど、およそ親子の情は窺えない。

『光の回顧録』書き下ろし「その掌が血に染まるまで」においても、ゼノスが物心つく前からヴァリスは外征と宮廷闘争に明け暮れており、我が子と接触する事すら稀だった。

関連タグ

ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア 蒼天のイシュガルド 紅蓮のリベレーター 漆黒のヴィランズ 暁月のフィナーレ

ガレマール帝国 ガレマール帝国軍 ソル・ゾス・ガルヴァス ゼノス・イェー・ガルヴァス

※以下、紅蓮のリベレーター終盤以降のネタバレを含みます

「紅蓮のリベレーター」終盤で、ソル帝が実はアシエンだった事実とともに復活。ガレマール帝国建国の真の目的、原初世界と鏡像世界の存在、そしてアシエンの目的を教えられる。

ヴァリスはそれらの事実を飲み込み、あえてアシエンに協力することで鏡像世界統合の果てに訪れる「強き人間」の復活を以ってアシエンに対抗することを目標とした。

そのために復活したソル帝改めエメトセルクや、死亡した息子ゼノスの身体に憑依したエリディブスの進言を受け入れ、協力関係を築く。

同時にエオルゼア軍事同盟にも帝国とアシエンの真実を明かし、協力を持ちかけるが、霊災による世界への被害を黙認するヴァリスの思想は賛同を得られず、交渉は決裂。

エオルゼアとの戦争を早期に終結させるため、非人道的だとして破棄された毒ガス兵器「黒薔薇」の開発計画を復活させた。

その後帝国軍はエオルゼア軍事同盟とギムリトにて激突するも、東方連合からの戦力の追加もあり、戦線は膠着。

加えて国内では派閥争いと、ガイウスレジスタンスによる妨害工作によって状況が停滞していた。更には情報戦によってゼノスの正体が人ならざる者だと流布された事で、民衆派への対応を余儀なくされる。

だがそれも、帝都ガレマルドの魔導城にてエリディブスとの密会現場に、帝国百人隊長に憑依したゼノスが現れた事によって事態は急変。

エリディブスが撤退した事により肉体を取り戻したゼノスは、「黒薔薇」を用いて戦いを終結させようとしていた実父を「俺の楽しみ(=戦場で"獲物"と相対する機会)を奪う邪魔者」と断じ、一切のためらいもなくその手にかけてしまう。

誰よりも帝国と同胞を想い、アシエンにいつしか打ち勝つことを画策していた彼は、こうして呆気なく落命した。

後には皇帝、更には皇位継承者の不在によって混乱する帝国だけが残されたのだ。

パッチ5.2では装備強化コンテンツ「セイブ・ザ・クイーン」にて、シタデル・ボズヤ蒸発事変前の記憶を追想するシドの前にボスとして登場する。

結局光の戦士とは一度も剣を交えることのなかったヴァリスだが、この幻影との戦闘は「極」まで用意されており、強さの一端を見ることができる。ただしシドのトラウマに起因する幻影なため、本来のヴァリスより強化されている可能性はある。

なおヴァリスが「黒薔薇」の使用を命じ、第八霊災を引き起こした未来が存在する。漆黒本編ではこれを回避する為に物語が展開する。

しかしこの未来では、霊災によるエーテル変動によって帝国の要であった「青燐水」が変質。青燐水に依存する魔導技術が使い物にならなくなってしまったことで、ガレマール帝国は国体を維持できないレベルで衰退してしまった。

更に再統合された原初世界の人間は最終的にゾディアークの贄となるため、どちらにしろ「ガレマールの名のもとに世界を統一する」というヴァリスの理想はかなうことはなかったと言える。

この先『暁月のフィナーレ』のネタバレがあるため注意!!

その死後、彼の遺体はアシエン・ファダニエルによって神降ろしに利用された。

強く、揺るぎない、ガレマールの皇帝が立つ」という帝国民の願いを呼び降ろされたことで新たな蛮神皇神アニマ」に変貌。ガレマルドの広域にエーテル放射を行い、帝国民の殆どをテンパード化させた。

なお偶然ではあるが、帝国に普及していた携帯型ラジオに使用されていた鉱石がエーテル放射を反射する性質を持っており、ラジオの近くにいた帝国民は被害を免れている。だがテンパードでないと解ると容赦なく襲われて殺され、一夜にしてガレマルドには虐殺と破壊の嵐が吹き荒れる事となった。

更にアニマの体の一部は、各地の「終末の塔」に核として組み込まれていた。

サベネア島に出現した「ゾットの塔」で核を「視た」ヤ・シュトラは「足が……」と呟いており、おそらくは体をバラバラにされた上で利用された事が明らかとなる。

事実アニマの使う技「ファントム・ペイン」は、「幻肢痛」すなわち喪失した肉体の部位が痛む現象を意味する。

ファダニエルの目的はエオルゼア各地の「終末の塔」からエーテルを集積し、アニマ本体の組み込まれた「バブイルの塔」からに封じられたゾディアークの封印を破壊するというものだった。

最終的にアニマを討滅した事により、核が失われた「終末の塔」は消滅。アルフィノは悪意によって利用され尽くしたヴァリスの魂が安らかであるようにと祈った。

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