日光一文字(刀剣乱舞)
にっこういちもんじ
プロフィール
「右手に歴史書、左手に法螺貝。日光一文字、只今見参である」
福岡一文字派の作とされている太刀。
一文字一家の長、山鳥毛の左腕。与えられた命は完遂する。日光権現の宝刀であったことが名の由来。
北条家、黒田家などを伝わり「知」と「武」を備えた風体に歴代のそれが現れる。
いざ概要!命捨てるぞ!
2020年8月7日に全身画像公開、8月10日0時にゲリラ開始された期間限定鍛刀イベントにて実装された刀剣男士。
初出の台詞「右手に歴史書、左手に法螺貝~」は、小田原合戦にて後北条氏が豊臣に降伏する際、開城の交渉に当たった黒田官兵衛へ仲介の礼として『日光一文字』『吾妻鏡(歴史書)』『北条白貝(法螺貝)』をワンセットにして贈ったことに由来する。
また、長たる山鳥毛の「右腕」ではなく「左腕」とされる点も、日光のポジションやさらなる一文字などの予想が飛び交っている。
容姿を報告する。
濃い葡萄色をおびた黒髪にリムレスの眼鏡をかけている。髪型は一見すると短髪だが、よく見るとひと房長い髪が首元から胸元に垂れている。
山鳥毛と同じく白いロングコートを羽織り黒い革手袋を嵌め、一文字共通の赤いスリットが入った白のスラックスと黒の革靴を履いている。左腕にも革製の射篭手。インナーは黒いピンタックシャツ。
コートの襟元も濃い葡萄色で、下襟には自身が収められていた刀箱の葡萄文蒔絵にちなみ葡萄柄があしらわれ、ベルトバックルにも同じ彫りものが一文字と共にある。
刀剣男士の紋は黒田家家紋の藤巴に刀派の証である一の文字で、山鳥毛と同じく左襟にピンバッジとして付けている。
内番姿は山鳥毛や南泉一文字と同じく白を基調としたジャージでインナーは黒いシャツ。
足元は黒のスニーカーを履いている。
太刀なのに打刀拵えで佩いているのは、黒田家2代藩主・黒田忠之に「へし切長谷部の拵えと全く同じにしてほしい」と細かく注文して造られた史料があることが由来と思われる。
忠之が何故そう注文をしたかは不明で、現在は両者ともにその拵えは残っていない(現存するへし切長谷部の拵えは10代藩主・黒田斉清の頃に、同じく黒田家に伝わる刀・安宅切の拵えを写したもの)。
性格に深入りしようとしても、得るものはないぞ。
山鳥毛には恭しく傅き、それ以外には居丈高な態度を取る。
審神者に対しては態度は大きいながらも忠臣然として従ってくれるが、刀剣破壊でも最期まで山鳥毛の両翼たらんとしていることから一番は山鳥毛なのだろう。度々「主命」を口にする割には愛想がなくビジネスライクだが、就任記念ボイスでは年を経るごとにほんの僅かに態度が軟化する様子もある。祝いの言葉を聴けるのに5年かかる辺り道程はとても長いが。
審神者視点では臣下の臣、つまり陪臣に位置する、今までとは毛色が異なる関係性の刀剣男士。
出陣すれば「主命とあらば即出陣!日光一文字、参る!」と中の人繋がりのパロディ台詞も言う。
普段は冷徹な印象が強いが、戦場に出れば笑顔を浮かべ、追い込まれて真剣必殺ともなればヤーさんのお控えなすっての構えで悪役の形相で高笑いする戦闘狂染みた面もある。
さらに、命令を完遂するためなら自身のみならず部隊員たちにも神風特攻を強いる(ボス到達、乱舞6)。
また、馬当番を任ずると馬に法螺貝を聴かせようとするのは、馬を戦に慣れさせるための馴致というトレーニング。
先述の刀箱にちなんで葡萄に関する台詞もいくつかあり、畑当番では葡萄酒を作っている(※現実でやると密造酒になるので真似してはいけない)
他の刀剣男士との会話
回想『翼顕現 桜』、手合わせで特殊会話が発生。お互いの呼び方は「お頭」、「我が翼」。
山鳥毛は審神者を差し置き「私だけで本丸の全てに目を配るのは骨が折れる」と本丸の頭領然とした発言をし、命を仰ぐ日光に「お前はさながら左腕。己の思うように動いてくれればいい」と意味深に告げる。
何やら不穏な会話だが、『右腕』が揃ったとき何が起きるのか…?
回想『一文字一家の躾』(回想『一文字一家の長』発生後)、手合わせで特殊会話が発生。
お互いの呼び方は「どら猫」、「日光の兄貴」
南泉は日光を目前にするだけで異常に委縮し、猫の呪いで一文字一家の威厳を保てないのを隠そうとしどろもどろになるが、日光は何かを察して「今まで通り自由に暴れて居ろ」と告げる。
南泉をシメた経験があるらしく、さらに「そうか、ここで丸焼きになりたいか」と脅す。コワイ!
回想『黒田家の弟分』が発生(回想『黒田家の話』発生後)。日本号からは「日光」と呼ばれる。
正三位(上級貴族の位階。大納言に相当する)の身分の日本号でも、先に黒田家に伝わったへし切長谷部でも、本人達がどう思おうと黒田の刀を一方的に弟分に認定し、舎弟を広げる。
冗談でもなく本気のようで「お前たちがどう思おうが弟分として扱い、そして血を分けた弟の如く守る。それだけの話だ」と仁義を切る。
気になる舎弟認定の黒田の刀の範囲だが、手合わせで組ませると日光側のみ変化し、通常台詞と同一台詞のボイス違いという分かりにくいものが発生する(南泉に対するものと同じ)。
ほう、余談か。
置鮎氏は2017年から刀剣乱舞への出演を希望しており、審神者間でも待望されていた。
3年近く越しのフラグ回収に湧き立ったのは審神者のみならず、ご本人も日光一文字をイメージして形から入るなど気合に満ちて収録に挑んでいた。
チラ見せ時では外見が某テニス部の部長に似てると話題になっており、そこからCVも置鮎氏ではないかとまことしやかに言われていたが、本当にその人であった。
設定は涼原秋春氏が担当したことを明かしている。外見やCVにはノータッチだった模様。
刀剣乱舞の設定担当というと芝村氏が筆頭だが、涼原氏も開始時から参加し多くの刀剣男士を生み出しおり、その中には初期刀もいるとのこと。