実在の日本号については日本号を参照。
プロフィール
「日の本一の槍こと、日本号。只今推参。あんた、俺が来るまで何杯飲んだんだ?」
「うわばみと一緒に飲む時は、相手の空気に飲まれないようにしな。つられたら潰れるだけだ。」
「天下三槍を恐れない奴だけ、かかってきな」
概要
2015年8月6日に『刀剣乱舞』原作ツイッターにて、キャラ概要とイラストが公開された槍男士。
2015年8月11日のメンテナンスにおいて、同日から開催された期間限定イベント『戦力拡充計画』にて先行実装。
2015年10月9日のメンテナンスにおいて、同日に追加された新たなステージ『池田屋一階』にて本実装。
2018年7月3日のメンテナンス以降、通常鍛刀による入手が可能になった。
初報では博多藤四郎と共にキャラクターイラストの一部公開のみが2015年4月26日のイベント内で行われたが、そこから博多藤四郎は47日後に実装されたのに対して日本号は108日もかかった悲しい記録もある。
公式Twitterの紹介
天下三名槍のひとつで、「日の本一の槍」と称えられる。
黒田藩の重臣 母里太兵衛が、
福島正則との呑み賭で勝ち取ったという伝承から、
別名「呑み取りの槍」とも呼ばれる。
槍でありながら正三位(しょうさんみ)の位持ち。
キャラクター像
刀剣乱舞に登場する天下三名槍の一つ「日本号」からデザインされた刀剣男士。
髪の毛はかなりのクセッ毛で雑にハーフアップにしているので前髪が数本触角のようになっている。
キャラクターの紋が入ったつなぎはゆったりサイズで、公式設定集の刀剣乱舞絢爛図録では袖は手の甲まで隠れる萌え袖になるほどあった。持ち歩いてる酒瓶には律儀に名前が入っている。
瞳の色は黒(通常時)・紫(戦闘時)・赤(真剣必殺)と変わる。
また一見同じに見えるが、内番時のつなぎと普段時のつなぎは別物のようだ。
ゲーム内のグラフィックでは、本体の槍身には毛鞘が用いられている。
実在する現在の日本号は青貝螺鈿貼拵の鞘と柄が附属しているが、往時は熊毛製の毛鞘に総黒漆塗の柄が用いられていた、とされている。本作では往時の鞘で描かれているのだと思われる。
呑み取りの槍としての逸話を反映し、酒に纏わる台詞が多い。というより本丸での台詞は全て酒関連。
審神者にも飲みに来たのか聞き、任務確認の際は飲んでる間に終わったのかと言ったりする。戦闘では「飲めば飲むほど強くなるってな!」と某映画のようなことも言う。回想では命懸けの出陣中なのに飲酒行為をしていた。
もっとも、逸話が逸話なためか、飲みすぎへの忠告と取れる発言も審神者に度々向けてきており、刀帳では多少思うところがあるような素振りも見せている。
とはいえログインボイスや回想ではちゃっかり黒田節を口ずさんでいる姿も。
過去の主に対して義理堅い一面もあるようで、回想では黒田家に義理を感じている発言をしている。また、刀剣破壊では何だかんだで福島正則をちゃんと「前の主」と呼んでいることもわかる。
天下三名槍にして正三位(しょうさんみ/おおいみつのくらい)の位持ちであり、日の本一の呼び声も高い名槍であるため、自負はかなり強い模様。天下三名槍の名と正三位の位階については度々発言しており、己の地位に基づいた自信と頼もしさを各所で見せている。
神という設定の刀剣男士の中でも、位持ちのためか日本号は格が上の存在らしい。しかし同じ三名槍に対しては同等に接しており、三名槍の名を誇る普段の言動からもそれが窺える。
回想では他の刀剣男士に対して険しい関係性や男っぽい関係性の姿が見られるが、審神者に対しては気安く、意外にも遠征を任命しても快くやってくれる。
内番でも正三位に馬当番や畑当番を任命することに不満を言う親しみを感じる場面もあったり。
矜持の高い面が目立つが、万屋に行くと「酒屋に行くのか?」と嬉しそうに聞いてきて、直後に「なんだ違うのか……」と残念そうに呟く愛敬ある姿も。
鍛刀での新入りを迎える際の台詞や、極への修行に旅立つ仲間を見送る際の台詞からすると、仲間と酒を飲むことも好きなようである。
審神者就任一周年ボイスでは、審神者の力量を持ち主として認めてくれたようなことを言ってくれる。
装備の際に「これさえあれば、虎に会っても怖くねえな?」という台詞を発する。これは過去の主にまつわる逸話が元かと推測されている。酔っ払いのことを俗語で虎とも言うのでそちらの可能性もある。
回想イベント
- 天下名三槍の蜻蛉切、御手杵と出陣すると回想其の20が発生し、彼らの男っぽい会話が見られる。
- 黒田家繋がりの博多藤四郎とは博多湾へ出陣すると回想其の19が発生し、博多湾を眺めて語る二振が見れる。
- 同じく黒田家繋がりのへし切長谷部とも回想其の21・22があるが、後編である22の発生には特殊な条件がある。これらでは日本号の厳しい顔と長谷部の黒田家への思いも窺える。
- 元主が同じ福島正則繋がりの福島光忠とは回想其の113が発生し、日本号が困惑する珍しい姿が見られる。
ご覧のように回想イベントを計5つも持ってきてくれるのだが、日本号は入手難易度がかなり高いためプレイヤー間では難民がよく発生している。さすが正三位…。
ゲーム内での性能
2018年12月現在、槍男士の中で唯一レアリティが4であり、刀装を3つ装備可能。
ただ、槍男士は装備可能な刀装の種類が少ないため運用には工夫が必要。
また特にランクアップした後の機動最大値は51と高く、装備と馬も積めばその速度は最高で83に達する。
正三位
正三位がどれほど凄いかというと、30まである位階のうち上から5番目の位置で、律令制下においては上級貴族の位階であり、大納言に相当する。勲等との対比では勲一等に比する。
福岡藩初代藩主である黒田長政も死後に正三位を追贈されるが、生前の官位は従四位下のため、槍の身でありながら母里家の主君より位階が上だった。
水戸黄門こと徳川光圀公でも生前の位階は少し落ちる従三位であったと言えば少しは凄さが伝わるであろうか?
ちなみに回想で言及された織田信長の生前の位階は正三位の一つ上の従二位右大臣(右府)。
ともあれ、槍でありながら朝廷から位を授けられたことから非常に高い評価を受けていたことが窺える。
なので、刀剣男士としてのキャラクターもあの矜持の高さを見せているのは納得ではある。
「槍でありながら、正三位の位持ちって聞けば、オレの凄さもわかるだろ?」
黒田節
酒は呑め呑め 呑むならば
日本一(ひのもといち)のこの槍を
呑み取るほどに呑むならば
これぞ真(まこと)の黒田武士
作中で日本号が歌っている民謡・黒田節は、文禄・慶長の役の頃、休戦中の際の出来事に由来するとされている。
福島正則は大酒飲みで酒癖が悪かった。ある時、黒田長政からの使者としてやってきた黒田家家臣・母里友信に酒を勧められたが、主命により酒に手をつけぬようにと命じられていた為に断られてしまう。だが「飲み干せたならば好きな褒美をとらす」とさらに勧め、しまいには「黒田武士は酒に弱く酔えば何の役にも立たない」と嘲った。
主家の名を貶められた母里友信は発奮し、これを受ける。元々は酒豪だったため、大盃になみなみと注がれた酒を見事に一気飲みした。そして福島が秀吉から拝領した名槍「日本号」を所望し、意気揚々と持ち帰る。
正則は不覚にも家宝の槍を呑み取られることになり、後日返還を願ったが「武士に二言は無い」という言葉を受け、日本号を母里に譲る事になった。
これによって「呑み取りの槍」という異名と、越天楽(筑前今様)の節回しと共に「黒田節」として、黒田武士の男意気を示す逸話として広く知られるようになった。
現在でも福岡においては祝いの席などで歌われ、親しまれる民謡である。
日本号が審神者に酒の飲み方を忠告している内容も、この逸話の両者を意識したものであろう。
メディアミックス
アニメ『刀剣乱舞-花丸-』
アニメ『刀剣乱舞-花丸-』には第8話から登場。
元の主・福島正則が虎に苦労した逸話から、虎が苦手な日本号は五虎退が連れる虎くん達にも腰が引けてしまう。
気落ちする五虎退に対し罪悪感を感じていたその時、五虎退が絵本で関心を示した青い鳥が縁側にやってくる。日本号はどうしても青い鳥を捕まえたくなり、蜻蛉切と御手杵と協力して青い鳥を捕獲することになるが、なかなか上手くいかず本丸を駆け巡る大騒動に……
舞台『刀剣乱舞』
「外伝 此の夜らの小田原」にて初陣。
小田原征伐における歴史改変阻止の為に出陣した山姥切国広達だったが、心を惑わす妖異によって窮地に陥る。そこへ増援として仲間と共に駆けつけ、妖異を討ち果たす事に成功した。
その後「ジョ伝 三つら星刀語り」にも出陣するが、正確には第二部「如伝」よりの登場となる。
黒田家所縁のへし切長谷部、博多藤四郎と共に出陣したが、そこが第一部「序伝」と同じ時間軸であり、過去の山姥切達が存在するという異常事態が判明。
序伝の時点で不可解な描写がなされていた部分が明らかとなり、黒田長政、母里友信らの協力を得て、天下取りの野望の為に時間遡行軍さえ調略しようとする黒田官兵衛を止めるべく戦う。終盤では黒田家所縁の3振で真剣必殺を披露、時間遡行軍を壊滅させた。
またDVDには新たな物語「恕伝 呑み取りの槍」が収録されており、そこでは己の由来や前の主についての思い出語りをしている。
映画刀剣乱舞
本能寺の変に出陣し、時間遡行軍による歴史改変を阻止。
不動行光とは酒繋がりもあって「号ちゃん」「不動ちゃん」と呼び合う仲の良さを見せる。また本丸内では内番着ではなくスウェットの上下を着ており、休日のお父さんみたいだと話題になった。
その後、織田信長が生存していたと判明。正しい歴史を守る為に「織田信長暗殺」の命を受けて再度出陣するが、その際に三日月宗近と鶯丸が意味深な会話をしているのを偶然立ち聞きしてしまう。
山崎の戦いに際しては、三日月に不信を抱いた長谷部が羽柴秀吉を見張るとして単独で離脱したのについていく。その際に「へし切」とふざけた調子で呼んでおり、黒田家の腐れ縁めいた関係が見て取れる。
信長から秀吉への密書を運んできた時間遡行軍を長谷部が斬ったものの、密書に従い安土城に向かう秀吉に成り行きで同行する。しかしある程度の状況を読み取った秀吉からは警戒されており、用済みとして始末されそうになる。伏兵により銃撃された長谷部を庇い、撤退を余儀なくされた。
結局改変を阻止できないまま安土城で合流した刀剣男士だったが、そこで衝撃的な事実が明らかとなる……
関連イラスト
関連タグ
黒田組 博多藤四郎(刀剣乱舞) へし切長谷部(刀剣乱舞) 五月雨江(刀剣乱舞) 日光一文字(刀剣乱舞)
倶利伽羅龍組 骨喰藤四郎(刀剣乱舞) 大倶利伽羅(刀剣乱舞) 浦島虎徹(刀剣乱舞) 不動行光(刀剣乱舞) 小竜景光(刀剣乱舞) 千子村正(刀剣乱舞) 倶利伽羅江(刀剣乱舞)
日本号(実在する槍)