「創る楽しみいっぱい!」のキャッチフレーズで、創業以来ほぼNゲージ車両を専門に製品を展開している。
通称は「GM」「グリマ」。
略歴
創業間もないころから、一体成型車体キットや、旧型客車や旧型国電、私鉄電車の板状キット、さらにレイアウトに欠かせないストラクチャーのキットを精力的に製品化していた。
当時のNゲージは完成品の種類も極めて限られており、特に旧型国電や私鉄電車に関してはGMキットぐらいしか選択肢が無い時代が長く続いた。
また、板キットには「おまけの正面パーツ」などが一緒に成型されているものも多く、これらを使用してキット(または他社の完成品)を改造することも当然だった。
1990年代に入ると、東武10000系や京王5000系など、比較的手軽に完成できる塗装済みキットもラインナップに加わるようになる。
しかしながら2000年代に入ると、これまで大手メーカーが製品化を見送っていた私鉄電車など、所謂「ニッチ」な市場に強い完成品メーカーが出現、新規で車両キットを製品化することも無くなり、現在は塗装済み完成品に主軸を移している。
さらに最近は、古来の未塗装キットやストラクチャーの再生産も積極的に行われており、特にストラクチャーに関しては新たに「塗装済み」のものも出現している。
組み立てキット
現在販売されている組み立てキットは未塗装品と塗装済み品の2種類があり、未塗装品は更に以下のように分類される。
- ペアキット
未塗装ながら車体が箱型に整形済みのキット。
103系(ATC車)、111系、72系全金属車(厳密にはタイプ)など、比較的初期の製品が多い。
- カスタムキットシリーズ
国鉄や私鉄の通勤電車がメインのシリーズ。いわゆるプラモデル同様の板キットで、組み立てにはランナーから切り出す必要がある。台車や動力ユニットは別売。
- エコノミーキット
上記の一体成型、または板状のキットを4~6両程度にまとめたセット品のキット。
- バリエーションキットシリーズ
カスタムキットに台車・動力ユニットを加えたもの。
箱根登山鉄道の旧型車、国鉄キハ04系、京阪京津線の3種が発売された。
- エボリューションシリーズ
車体を箱型に整形済みとし、更に色々なメーカーの部品を流用できるようにした次世代のキット。台車・動力ユニット類は別売。
塗装済みキットは既に塗装した状態で販売されるキットで、一部のパーツさえ塗装すれば簡単に組み上がる。板キットタイプもあれば箱型に整形済みのタイプもある。
完成品
「私鉄に強いグリーンマックス」を自称しており、大手私鉄の近代的な車両を中心にラインナップしている。
マイクロエースと同様、大手二社(KATOとTOMIX)の合間を縫ったニッチな商品展開を得意とする。
そのため製品あたりの販売数が見込めず、少量生産となることから価格は高い傾向にある(6両セットで定価約3万円)。
また、2000年頃には既に当たり前だった方向幕の点灯機能も実装されておらず、長らくユーザーの不満の種であった。
こちらも2017年発売の製品で初めて実装し、以降は順次展開していく予定である。
ただし、同様にとうの昔から当たり前となっている中間車の貫通幌は未だに装着されておらず、一部製品では内装も省略されている。
床下機器も部品共用の為に実車と異なることが多く、車体造形以外のリアリティは高くない。
103系のJR西日本仕様を最初に製品化したのは同社であり、車両自体の汎用性の高さもあって現在までタイプを変えながら販売されているロングセラーである。
動力ユニット
長らくGM製品一番の泣き所は「動力」にあったと言っても過言ではないだろう。
初期のものは動力を「エンドウ」からOEM供給を受けていたが、80年代半ばには自社製に移行する(21m級や小型電車はTomixのOEM)。しかしながら、黒塗りのウエイトが車内空間のほとんどを占める、他社製品と比較すれば前時代的な代物であり、後に2個モーターのものまで発売されたが悪評は拭えなかった。
完成品についてもTomixのOEMから自社製に移行したが走行性能は悪く、動力だけは他社製に換装するユーザーも多かったほどである。
結局2017年にコアレスモーターを採用した新動力が発売されたことで、ようやく長年の懸案であった動力の問題は解消されることになった。