概要
「月は出ているか?」
「は?」
「月は出ているかと聞いている!」
TVアニメ「機動新世紀ガンダムX」では、各回のキャラクターの印象的なセリフが、サブタイトルとして使われている。
「月は出ているか?」は、第1話においてジャミル・ニートが、ガンダムXの「サテライトキャノン」の使用(当時はすでに中継衛星が存在しないため、月が出ている時だけ使用可能になる)を恐れて発したセリフである。
もっとも、その時ガンダムXに乗っていたガロードはサテライトキャノンの存在すら知らなかったわけだが。
よって、サテライトキャノン絡みのイラストに、このタグが付けられるケースが多い。
ただ、ガンダムXの作品全体を象徴するようなセリフでもあるため、ガンダムXを想起させるイラストにも付けられているようである。
最終話サブタイトル『月はいつもそこにある』と対にもなる。
色々とインパクトの強かった前作の次回作として、それに負けないインパクトを持った初お披露目時の次回予告での印象が強かったらしく、本作を象徴する台詞的に扱われている。
ちなみに、あまり知られていないが実は真昼間でも月さえ出ていればサテライトキャノンは撃てる。これは月からのマイクロウェーブを受信する受信機が胸部にあり、月の位置を特定し、月と向かい合っていなければガンダム自身が向きを変える必要がある為。
逆に言えば地上から月が見えていなければサテライトキャノンは使えないという図式が成立し、劇中でもシャギア・フロストがその点を突いた作戦を展開していた。実は戦時中、地球軌道上には月とサテライトキャノンを結ぶマイクロウェーブ中継基地が存在しており、本来なら時間と場所を問わず打ち放題だったのだが、事を危惧した革命軍によってすべて破壊されてしまっている。
戦略的観点から言えば正しい手だったが、一度で莫大なエネルギーを転送可能なマイクロウェーブ送受信施設を失ったことで、双方の戦後復興が困難を余儀なくされたことは想像に難くないだろう。
え? 月じゃなくてマイクロウェーブの送電施設? 月が見えようが関係ない? 消しちゃってよ。