新番組予告
かつて、戦争があった。
それは、母なる地球を滅ぼす愚かな戦争だった。
荒野となった大地に、生きるために戦う少年がいた。
新番組『機動新世紀ガンダムX』
あらすじ
かつて宇宙コロニーと地球連邦の大戦争『第7次宇宙戦争』終結から15年、地球は戦争で致命的ダメージを受けるもようやく安定期に入り、生き延びた人類は無法状態の世の中で懸命に生きていた。
セントアンジェにMSに乗ったならず者バルチャークロッカが現れ、暴れる。市民は砲台や銃火器で応戦するも流石にMS相手では歯が立たない。だがそこにガロード・ランが閃光弾でクロッカの目をくらませた上で、コクピットを開けて彼を制圧し、MSも無傷で入手し、メカ屋へ売った。
そこにライク・アントと言う紳士が現れて、少女ティファ・アディールと言う少女をあるバルチャーから助け出してほしいと依頼を受ける。
彼はそのバルチャーの陸上戦艦であるフリーデンに潜入、MSのコントロールクリップを盗むとティファを連れ出す。フリーデンはバルチャーの襲撃を受け、その隙にガロードは逃げ出した。
だがライクを前にしたティファは嫌がるように悲鳴を上げた。ガロードはそれに察して逃走、しかしライクはMSドートレスで二人を追撃する。
ティファはドートレスの攻撃を予測するように回避しながら、ガロードを旧連邦軍の兵器工場だった廃墟へと導いた。そこで二人は見たものは大戦中に作られた決戦用のMSGX-9900ガンダムXであった。ガロードはティファと共にGXに乗り込み、持ち出したクリップで起動させ、ライクたちを撃破した。だがそこにフリーデンに雇われたMS乗りのガンダムタイプ2機が現れる…
テレ朝ガンダムシリーズ・前後のストーリー
前回 | 次回 | |
---|---|---|
最後の勝利者(新機動戦記ガンダムW) | 本話 | あなたに、力を… |
概要
「月は出ているか?」
「は?」
「月は出ているかと聞いている!」
TVアニメ「機動新世紀ガンダムX」では、各回のキャラクターの印象的なセリフが、サブタイトルとして使われている。
「月は出ているか?」は、第1話においてジャミル・ニートが、ガンダムXの「サテライトキャノン」の使用(当時はすでに中継衛星が存在しないため、月が出ている時だけ使用可能になる)を恐れて発したセリフである。
もっとも、その時ガンダムXに乗っていたガロードはサテライトキャノンの存在すら知らなかったわけだが。
よって、サテライトキャノン絡みのイラストに、このタグが付けられるケースが多い。
ただ、ガンダムXの作品全体を象徴するようなセリフでもあるため、ガンダムXを想起させるイラストにも付けられているようである。
マイクロウェーブ送電施設はダブルエックスのツインサテライトキャノンで吹き飛び、サテライトシステムを展開した状態のダブルエックスも大破、最終話サブタイトル『月はいつもそこにある』と対にもなる。
色々とインパクトの強かった前作の次回作として、それに負けないインパクトを持った初お披露目時の次回予告での印象が強かったらしく、本作を象徴する台詞的に扱われている。
ちなみに、あまり知られていないが実は真昼間でも月さえ出ていればサテライトキャノンは撃てる。これは月からのマイクロウェーブを受信する受信機が胸部にあり、月の位置を特定し、月と向かい合っていなければガンダム自身が向きを変える必要がある為。逆に言えば地上から月が見えていなければサテライトキャノンは使えないという図式が成立し、劇中でもシャギア・フロストがその点を突いた作戦を展開していた。
実は戦時中、地球軌道上には月とサテライトキャノンを結ぶマイクロウェーブ中継基地が存在しており、本来なら時間と場所を問わず打ち放題だったのだが、事を危惧した宇宙革命軍によってすべて破壊されてしまっている。
戦略的観点から言えば正しい手だったが、一度で莫大なエネルギーを転送可能なマイクロウェーブ送受信施設を失ったことで、双方の戦後復興が困難を余儀なくされたことは想像に難くないだろう。
尚、テレビアニメ本編は、宇宙革命軍が宇宙を我が物に取り戻した戦後15年経過した後の話である。
「え? 月じゃなくてマイクロウェーブ送電施設? 月が見えようが関係ない? 消しちゃってよ」
リアルにおける影響
twitter上では皆既月食や皆既日食などにおいて、対象が雲に隠れて見えないときにも「月は出ているか?」がトレンド入りをしている。そして、サテライトキャノンもトレンド入りしてワンセットのようだ。