図鑑データ
「北欧スウェーデン生まれの改ゴトランド級、航空練習巡洋艦ゴトランドです。
提督、練習艦となった私も、近代化改修で侮れませんよ。
引き続き、どうぞよろしくお願いします。」
概要
2020年4月23日の7周年メンテナンスで実装された、ゴトランドの改二形態。「andra」はスウェーデン語で「第二の(second)」という意味の他、「(複数の選択肢の中で自明な)別の(the other)」という意味を有している。つまり、単なる「改二」以外にも、「(航空巡洋艦に戻れなかった史実とは)別の姿」というニュアンスも含みうるネーミングと言える。
防空巡洋艦となったゴトランドが再び航空巡洋艦に戻ったとの想定のif改装。if改装のためか改装可能なレベルは85以上、かつ改装設計図や試製甲板カタパルトが要求されるなどハードルは高め。
史実では、就役時に搭載していた「S9 Osprey」の陳腐化に伴いより大型の水上機への更新が検討されていたものの、搭載していたカタパルトがそれら大型機に対応しておらず交換を要したため、第二次世界大戦のさなか非現実的と判断され水上機運用能力そのものを取り払ってしまっていた。艦これゲーム中ではカタパルトなしでも(1スロット毎に1機ずつと極めて限定的ながら)水上機運用を行えたが、本格的に航空巡洋艦として復帰するためにはやはりカタパルトを新たに調達する必要があったのだろう。
改装のハードルこそ高いものの、それだけに航空巡洋艦に再度戻る、S9 Osprey二機が初期装備として手に入るなど改装メリットも大きい。
容姿
無印・改と比べるとより溌剌とした表情となっている。
制服は基本的に改までのデザインに準ずるが、上着の上襟(カラー)が上着の裏地と同色の黄色となっており、袖部分に大尉を示す袖章が追加されている。また上着の前裾も改までは後ろに向かって真っすぐ伸びるA字型だったものがW字を描く複雑な仕立てとなっており、ベルトも改までの簡素なものから鋲を二列に打った頑丈そうな品に変更されている。
下に着ているワンピースドレスも襟部分に金色の襟章らしきものが追加されており、裾はスリットを入れてベルトで繋ぐ構造となっている。ニーハイソックスは改の前面でV字を描くような裾に対し、外側に向かって高くなるようなカッティングとなっている。太腿には無印・改と同形式のホルスターに、一回り大振りになった短剣を装備している。
長くなったブーツは改までの赤いラインが無くなり、黄色のラインが入った履き口を折り返す形式となっている。またベルト位置も改までとは異なるものとなり、ヒール部の舵もより大ぶりなものに変更されている。
艤装は改までと異なり、両サイドに連装主砲塔を装備している。右側艤装には艦橋とマストが、左側艤装には魚雷発射管と砲郭式の単装主砲(それぞれ右側にも存在する可能性はあるが不明)が装備され、右側のマストトップと左側甲板部には探照灯がそれぞれ一基と二基据え付けられている。
手には銃型の航空艤装を携えている(なお、グリップを左手で握っている。秋刀魚modeでは右手で箸を使っていたことからすると、実は両利きなのかもしれない)。飛行甲板の下に見えるグリップ・ストックのデザインはスウェーデン製短機関銃「カールグスタフm/45」に類似するが、弾倉は装着されておらず、また弾倉部とグリップの距離が実銃と比べて近い特徴がある。甲板上と先端のカタパルト上にはS9 Ospreyが一機ずつ搭載されており、左後方にも一機が飛んでいる。
中破すると女の子座りの姿勢になるため、改までのように眩しい裏腿は見えなくなる。代わりに上着が大きく破れており、これまで徹底して謎だった下着がついに白日の下に晒されている。色は藤色。よい趣味である。
水着mode
2020年8月7日のアップデートで無印・改ともども水着modeが実装された。
水着が白地になっていること、ホットパンツを履いていないことが最大の違いとなっている。
性能
航空巡洋艦に復帰した事で、搭載スロット数も改での各1機ずつから大幅に増加し、上から2/2/3/7の計14機となる。改で運用可能であった水上偵察機・水上爆撃機・各種航空要員に加え、無印でのみ運用可能であった回転翼機の運用が再び可能となっている。ただし、相変わらず水上戦闘機の装備は出来ない。
艦載機以外では、改で装備可能だった大型探照灯などの装備に加えて新たに上陸用舟艇が装備可能となった。
イベント時に4スロ艦である事を活かして夜戦装備キャリアとして運用する戦術はandraでも引き続き適用可能である。
一方で対空値に関しては、防空巡洋艦であった改に比べ最大まで近代化改装しても1割程低下してしまっている(とはいえ、それでもアトランタ以外の他のどの軽巡よりも高い対空値は維持しているのだが)。専用カットインも引き続き発動出来るが防空艦としての役目を与えるにはいささか力不足になってしまっている。
現状艦隊防空に関してはアトランタやフレッチャー級・秋月型に任せるのが賢明
最大対潜値も微減している為此れまでの感覚で先制対潜を行わせようとしても僅かに数値が届かない場合が出てくる。
改からの性能向上は程無いに等しいが新たに実装された「Swordfish Mk.III改(水上機型)」・「Swordfish Mk.III改(水上機型/熟練)」・「Swordfish Mk.II改(水偵型)」・「Fairey Seafox改」などを装備すると大幅に火力・雷装・対潜・索敵を伸ばす事が可能。特に低下した対潜を補える為複数装備すればソナー1つで先制対潜も可能となるので7-1の軽巡洋艦枠として注目されている。
改造後に「Bofors 40mm四連装機関砲★4」を持参する現状最高性能の機銃となっている。
やたら名前の長い「Bofors 15cm連装速射砲 Mk.9改+単装速射砲 Mk.10改 Model 1938」の装備ボーナスも引き続き継続しているので基礎火力7に加えボーナス分の+2を加え実質火力9の軽巡主砲として運用出来る。
改造後及びログインボイスで「練習艦となった私も」と語っているが演習において練習巡洋艦と同様の効果が発揮されるわけではない。飽くまで史実に由来する台詞である
(※イメージイラスト)
余談
ゴトランドandraが実装されたちょうどその頃、彼女の名前の由来となったゴットランド島では停電が発生していた。現地の人が情報収集のためにtwitterで現在地でツイート検索したところ、昔の軍艦の話題と謎のアニメキャラの画像(つまり艦これのゴトランド)ばかりがヒットして大困惑する羽目になったという(当該ツイート)。
現行地名を名乗る艦娘ゆえ仕方のない事ではあったが、タイミングがあまりにもあんまりである。
関連イラスト
うん、だから"Andra"って、そういう意味じゃなくてな……
関連項目
多摩改二・由良改二:搭載数は少ないがこちらは水上戦闘機が運用可能
阿賀野型:改で水上爆撃機が運用可能、水上偵察機は運用不可