概要
モーターボートを使ったレース。競馬、競輪、オートレースと並ぶ公営ギャンブル。
以前は競艇と呼んでいたが、2010年4月よりボートレースに変更された。でも正式な名称はどちらでもなく、モーターボート競走である。
全国24か所の競艇場で開催。住之江のようにプールのレース場もあれば、丸亀や平和島みたいに本当の海や川を使ったレース場もある。
出走するのは1レース6艇までであり、公営ギャンブルの中で最も少ない。ボートにつけられる旗やマーキングの色は1号艇が白、2号艇が黒、3号艇が赤、4号艇が青、5号艇が黄色、6号艇が緑。また、ボートを操る選手は、それぞれのボートに合わせて対応する色のユニフォーム、救命胴衣、フルフェイスヘルメットを着用する。
長崎県大村市のボートレース大村は現在のボートレースの発祥の地である。
競技ルール
コースを反時計回りで3周する。1周は600mで、折り返し点はブイ(ターンマーク)を2か所に使用している。
フライングスタートという特殊なスタート方式を使用しており、スタートする時間から1秒以内にスタートラインに入ればいいことになっている。レース場に大時計があり、12時のところを指すとレースがスタートする。これより0.01秒早くスタートするとフライング(F)、1秒以上遅れると出遅れ(L)となり、欠場となる。フライングと出遅れはスタート事故と総称される。また0.05秒以上のフライングは「非常識なF」とされる。
競技用ボート(FRP製カウリングとハンドル・スロットルレバー等の艤装品以外、全て木製)、モーター、プロペラは、競艇場に常備されているものを使用し、どれを使用するかはレース前日の前検日にくじ引きで決められる。プロペラは以前はレーサーの自作が許されていたが、2012年4月から持ち込み禁止になり、代わりにプロペラ調整用のキットを持ち込んで自身で調整している。
また、他の公営競技と同様、公正確保の為、選手は集合時刻までに競艇場敷地内もしくは競艇場から少し離れた場所にある宿舎に入り、レース開催期間中はその宿舎で共同生活を送らなければならない(競馬と違い、2~4人一部屋の相部屋である)。同時に携帯電話等の通信機器は没収されるだけでなく、手荷物検査も行われ、外部からの飲食物の持込(アルコール類も含む)もドーピング防止の為に禁止している。勿論、宿舎はサウナ付き大浴場など、ホテルにも引けを取らない充実した設備を誇っている。
主なレース
上から、SG(スペシャルグレード)→PG1(プレミアムG1)→G1→G2→G3→一般戦の格付けがされている。この内、SGとPG1は原則開催レース場が持ち回りで開催される。
SG競走
- 鳳凰賞競走(ボートレースクラシック)
- 笹川賞競走(ボートレースオールスター)
- グランドチャンピオン決定戦競走
- オーシャンカップ競走
- モーターボート記念競走(ボートレースメモリアル)
- 全日本選手権(ボートレースダービー)
- チャレンジカップ競走
- 賞金王シリーズ戦(グランプリシリーズ戦)
- 賞金王決定戦(ボートレースグランプリ)
賞金王シリーズと賞金王決定戦は同一開催で実施される。
PG1競走
- マスターズチャンピオンシップ(名人戦)
- レディースチャンピオンシップ(女子王座決定戦)
- ヤングダービー
- ボートレースバトルチャンピオントーナメント
- クイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)
競艇場
競艇場 | 地区 | 所在地 | 備考 |
---|---|---|---|
桐生 | 関東 | 群馬県みどり市 | 競艇界初のナイター競走を開催。北関東のデス神出没地 |
戸田 | 関東 | 埼玉県戸田市 | 戸田公園大橋から1マークが眺められる。 |
江戸川 | 関東 | 東京都江戸川区 | 唯一、一級河川(中川)を競走水面としている競艇場。 |
平和島 | 関東 | 東京都大田区 | 2012年からニコ生無料配信を実施。東のデス神出没地 |
多摩川 | 関東 | 東京都府中市 | 風の影響が少ない日本一静かな水面 |
浜名湖 | 東海 | 静岡県浜松市 | 唯一の汽水。東海道新幹線からも見える |
蒲郡 | 東海 | 愛知県蒲郡市 | ナイターレース開催 |
常滑 | 東海 | 愛知県常滑市 | セントレアの近く。児島と並ぶクセの強い実況は必聴 |
津 | 東海 | 三重県津市 | 鈴鹿山脈からの強風が強く吹き付ける。 |
三国 | 近畿 | 福井県坂井市 | 日本海側唯一の競艇場 |
びわこ | 近畿 | 滋賀県大津市 | |
住之江 | 近畿 | 大阪府大阪市住之江区 | 最もSG開催数が多い競艇場。ナイターレース開催 |
尼崎 | 近畿 | 兵庫県尼崎市 | |
鳴門 | 四国 | 徳島県鳴門市 | |
丸亀 | 四国 | 香川県丸亀市 | ナイターレース開催 |
児島 | 中国 | 岡山県倉敷市 | 競艇で最もクセの強い実況は、この競艇場の人 |
宮島 | 中国 | 広島県廿日市市 | 路面電車(広島電鉄)の駅(臨時駅)の目の前 |
徳山 | 中国 | 山口県周南市 | 唐津と共にモーニング競走を開催 |
下関 | 中国 | 山口県下関市 | ナイターレース開催 |
若松 | 九州 | 福岡県北九州市若松区 | ナイターレース開催 |
芦屋 | 九州 | 福岡県遠賀郡芦屋町 | |
福岡 | 九州 | 福岡県福岡市中央区 | |
唐津 | 九州 | 佐賀県唐津市 | 平和島と同様ニコ生無料配信。西のデス神出没地 |
大村 | 九州 | 長崎県大村市 | ボートレース発祥の地。ナイターレース開催 |
投票券
投票券の正式名称は勝舟投票券(かちふねとうひょうけん)で、通称は舟券(ふなけん)。
100円から買うことができる。モーターボート競走法第10条で、「施行者は券面金額10円の舟券を発売でき、その舟券10枚分以上を1枚に代表して発売できる」と定められているため。オッズが100倍を超える舟券は、100円に対しての払戻額が1万円を超えるため万舟(まんしゅう)と呼ばれる。
前述の通り、1レース6艇なので、他の公営ギャンブルより当たりやすい傾向にある。
以下の7種類の舟券を購入できる。
- 単勝式(たんしょうしき/Win): 1着になる艇を当てる。的中率は1/6。
- 複勝式(ふくしょうしき/Place): 2着までに入る艇を当てる。的中率は1/3。
- 普通2連勝複式(ふつうにれんしょうふくしき/Quinella): 2連複(にれんぷく)。1着と2着になる2艇の組み合わせを当てる。的中率は1/15。
- 拡大2連勝複式(かくだいにれんしょうふくしき/Quinella Place): 拡連複(かくれんぷく)。3着までに入る2艇を当てる。的中率は1/5。3着が2艇以上同着の場合、3着同士の組み合わせを除く。
- 2連勝単式(にれんしょうたんしき/Exacta): 2連単(にれんたん)。1着と2着に入る2艇を着順通りに当てる。着順通りにならないと外れとなるが、2連複より高い配当が見込まれる。的中率は1/30。
- 3連勝複式(さんれんしょうふくしき/Trio): 3連複(さんれんぷく)。1着、2着、3着になる3艇の組み合わせを当てる。的中率は1/20。
- 3連勝単式(さんれんしょうたんしき/Trifecta): 3連単(さんれんたん)。1着、2着、3着になる3艇を着順通りに当てる。2連単より予想が難しいものの、当たればかなり高い配当が見込まれる。的中率は1/120。
連勝式舟券の買い方にはいろいろなものがあり、1艇もしくは2艇を軸にして幅広く買う「ながし」と、選んだ艇のすべての組み合わせを買う「ボックス」がある。インターネット限定ではあるが、ながしとボックスの中間となる「フォーメーション」もある。
- ながしの例: 3連複で1号艇と3号艇を軸に3艇目に全通りを選ぶ。これで合計4点となり、100円ずつかける場合は合計400円となる。
- ボックスの例: 3連単で3艇を選ぶと合計6点となり、100円ずつかける場合は合計600円となる。
- フォーメーションの例: 3連単で1着に1と3、2着に1と3と5、3着に2と4を選ぶと、合計8点となり、100円ずつかける場合は合計800円となる。
Pixivでの傾向
ボートレーサー
広告
『モンキーターン』
予想外の展開
ボートレースのCMが別路線へ向かっているような気配があったのだが、それ以上にやってしまったボートレース場が現れた。
多摩川競艇の例
何と、イメージキャラに萌えキャラ静波まつりを立ち上げ、更にはC88へ出展したのだ。ここまで来ると、公式が病気と言うべき可能性もある。
(他の公営競技でも前例がない訳ではないが…)
ボートレース多摩川、今年も萌える 「静波まつり」の抱き枕などのグッズ販売も(ねとらぼ)
びわこ競艇の例
多摩川に続き、びわこもビッグウェーブに乗った。こちらでは『船国バトル そうだつまいぞうキン』というタイトルのキャンペーンを展開する事になったのだが、こちらも多摩川の例に負けない程の萌えキャラが登場する。従来の客層と違うかもしれないが、大丈夫だ、問題ない。
(こちらは来場者特典もあるようだ)
ギャルゲーっぽい「船国バトル」キャンペーン ボートレースびわこが開催(ねとらぼ)
平和島競艇の例
これに続いたのは、平和島競艇。『モータークイーン』と題し、こちらも既存の展開に負けない萌えキャラを6人登場させている。
BOATRACE平和島 PROJECT『モータークイーン』SEASON2