ラギアクルス
らぎあくるす
概要
MH3のパッケージを飾るメインモンスター。
MH3で初登場となる「海竜種」に分類される大型モンスターで、種を代表して「海竜」という別名を持つ。「天空の王者」リオレウスと対をなす「大海の王」「海洋の支配者」。
全身が青い鱗と甲殻に覆われた長大な身体と四肢を持つ。見た目はワニなどの大型爬虫類に近く、一般モンスターとしてはサイズは非常に大きい部類に入る。
海洋の生態系の頂点に位置するモンスターなだけあって、気性は荒く好戦的。巨大な船を一薙ぎにする圧倒的な力を持ち、漁師達からは海凶とも呼ばれ恐れられている。
最大の特徴はその名前の由来ともなった大規模な放電行動。背中には背電殻(上位の個体は高電殻)と呼ばれる水晶状の突起物があり、これに蓄電・帯電させてから突進やブレスを行う。
水中を自在に泳ぎまわりハンターから距離をとりながら、口からは球体状の電気ブレスを放つ。このブレスはスタミナを大幅に消費してしまい、使い続けると疲労してしまう。
疲労になると陸地に上がり休息をとる。また草食種エピオスを捕食することもある。
また陸上に上がると攻撃が肉弾戦を中心としたものとなり、同じ海竜種に属するロアルドロスやアグナコトルのような行動をとる。しかし、MH3(G)では、陸地モーションの少なさや攻撃の命中精度がイマイチであったゆえ、陸揚げされたらロアルドロスより弱い等と酷評される有様であった(過去形)。
大半は水中で活動しているが、肺呼吸。強靭な肺活量ゆえに、一度の息継ぎで半日は水中で活動ができる。主な生息地は孤島であるが、水没林にも出没するほか、MHXでは渓流に出現している様子も確認できる。別に淡水でも生息は問題ないようだ。
水中戦の没収に伴いリストラされていた時期がありながら、MHX発売前の人気投票では3位にランクインするなど、シリーズを通して高い人気を誇るモンスターの一体。
ストーリーとのかかわり
ストーリーの拠点であるモガの村が大きな地震に見舞われ、それとほぼ同時期にモガの森には海竜ラギアクルスが現れた。
前々から村の漁船や交易船を襲っていた事もあり、村人はラギアクルスが地震の元凶だと考え、ハンター(プレイヤー)に討伐を依頼する。
その後ハンターの手によって、見事ラギアクルスの狩猟は成功したが、地震は収まるどころか一層激しさを増すばかりで、村は壊滅の危機に瀕してしまう。
後にチャチャの情報から、地震の原因は村の真下にある海底遺跡に古龍ナバルデウスが住み着いてしまい、肥大化した自分の角に腹がたったナバルデウスが角を壁にぶつけていた事が判明した。
…詰まる所、ラギアクルスは濡れ衣で討伐されたことになる。漁船を襲ったりしていたのでまるっきり何もしてないわけではないが、ちょっと不憫である。
尚、最初のキモ納品クエスト(下の漫画)で出会うラギアクルスは、後の撃退クエストや最後の狩猟クエストまで登場する個体と同一であり、このためなのか体力に細工が加えられている為、狩猟する事はできない(部位破壊は可能であり、理論上は一通りの素材を揃えることは可能である)。
主な経歴
『モンスターハンター3』でパッケージモンスターとして初登場。
『モンスターハンターポータブル3』では水中戦が実装できなかったため登場しないが、
『モンスターハンター3G』で待望の水中戦復活により再登場。しかも亜種や希少種まで。
『モンハン日記 ぽかぽかアイルー村』では、ネコートさんから依頼される最後の探検クエストで登場する。
『モンハン日記 ぽかぽかアイルー村G』でも引き続き登場しているが、G級探検クエストの存在から最後ではなくなってしまった。
『モンスターハンター4』(MH4)および『モンスターハンター4G』(MH4G)では3rdと同じく水中戦が実装されず直接登場はしなかったが、竜人商人を通して上位素材はグラビモス亜種の素材と、G級素材はリオレウスの素材とそれぞれ交換をしてもらえるほか、海竜の端材を使って作成できるオトモアイルー用の装備も初登場した。
『モンスターハンタークロス』(MHX)でも同じく水中戦が存在していないため、水中でこそ真価を発揮するラギアクルスの参戦は絶望視されていた…が。
MHX
なんと、本作で陸上での戦闘モーションを大幅に強化させてまさかの参戦を果たすことが電撃発表され、多くのハンターたちの度肝を抜くことになった。亜種の立場は……
今回は過去作と比べて放電攻撃のバリエーションが増えており、周囲に一直線上に電撃を走らせて相手を足止めした後でタックルや突進を繰り出すコンボ攻撃や、自身の周囲に球状の雷弾を発生させて周回させる攻撃など、トリッキーな攻撃を次々と繰り出しこちらを翻弄する。
口から吐き出す雷弾も強化されており、特に亜種の拡散ブレスと同じモーションで繰り出す強雷弾は、被弾すると大ダメージとともにかち上げられる程の凄まじい威力を誇る。
また、地味に厄介な点として、二連噛み付きの誘導性が大幅に上昇していることが挙げられる。足元にいても正確に捕捉して攻撃を当ててくる上、ここから上記の雷攻撃で起き攻めを食らうこともあるので、非常に危険な攻撃となっている。
このように、MH3シリーズとは完全に別物と化しており、過去作をプレイしたユーザーほどその違いに戸惑い、躓きやすい存在となっている。
ちなみに、過去作では、怒り時には口元に白い吐息が混じる演出が取られていたが、今作では角が帯電して青白く発光するものに変更されている。角に電気を帯びている様は、宛ら本物の龍のようである。
武具
防具はラギアシリーズという名称。雷と水に対する耐性が高い一方、火耐性が低め。
スキルは砥石使用高速化や弱点特効、集中など割と強力なものが発動する。
ラギアクルスの登場しないMH4(G)でも竜人問屋を介して素材を入手し、作成が可能。また、発掘装備も存在する(右)。
武器は全て雷属性になる。メインモンスターの武器だけあって、属性値、斬れ味共に優秀で使い勝手は良い。
余談
ただでさえハンターの機動力が大幅に落ちる水中戦で、遊泳→突進を繰り返し、どう見ても放電しているようにしか見えない充電でハンターを一切近づかせない、とんでもない範囲と持続時間を誇る大放電での置き攻め、タックルをガードした相手の背後から二発目のタックル、突進やタックルで距離を離しブレス攻め、近づいたらまた突進のループ…と
自分の圧倒的有利なフィールドに連れ込み、突進で距離を離してブレス攻めなどといった戦法までどこぞの空の王様と似通っている。
ちなみにOPではその王様と餌(アプトノス)を取り合う様子が確認されたが案の定空へと逃げられ、仕方無しに海へと戻っていった。
なお、上述したように、MHXではそもそも水中戦自体が存在していない。