概要
現行の200系型はサイズと車両重量がアルファードやヴェルファイアよりも大きい。
8人乗りと仕様と5人乗り仕様があり、派生車としてより市街地向けになった「ランドクルーザー・プラド」、レクサス・LXの日本向け版「ランドクルーザー・シグナス」がある。
軍用車をルーツとした技術が用いられており、乗用車として悪路の走破性や車体の耐久性に優れている。
さらに販路が広いことから部品の入手も比較的容易で、発展途上国では人気の高い車種である。ただそれ故に国際窃盗団から密輸を目的にした車両泥棒の標的にされており、盗難の被害に遭いやすいことでも知られている。
その開発史の源流は、旧日本陸軍用に開発された4輪駆動トラックに戦争中に鹵獲した米軍のジープの技術が合流したモデルにあるとされる。
1951年に警察予備隊向けに「トヨタ・ジープ」が開発された。警察予備隊には採用されなかったものの、53年に一般販売を開始。
ところが「ジープ」の名前がアメリカのウィリス・オーバーランド社の商標権に抵触する事から、54年に「ランドクルーザー(Land Cruiser)」と改名された。なお、ウィリス・オーバーランド社は、現在はクライスラー社の一部である。
この車名の由来については、英語で「陸の巡洋艦」という意味。イギリスのオフローダーであるランドローバー(「陸の海賊」)をかなり意識したネーミングである。
日本車の継続する車名としては最も歴史が長く、1955年より販売開始したクラウンより古い。
その後以下の様なモデルチェンジを経て現在に至る。
・BJ・FJ型(1951−55年)
・20系型(55-60年)
・40系型(60-84年)
・55、56型(67−80年)
・60系型(80-90年)
・70系型(84-04、2014-15年)
・80系型(89−97年)
・100系型(98-07年)
・200系型(07年−)