概要
1986年にリリースされた横画面のアーケードシューティングゲームで、グラディウスシリーズの続編にあたる。全6面。
特徴は2人同時プレイが可能な事と、ステージによってスクロール方式が交互に切り替わる事、随所で音声合成による臨場感ある演出が行われる事、コイン追加投入で残機が増える事等が挙げられる。
解説
1P側はビックバイパー、2P側はロードブリティッシュを操作する。機体の性能差は無い。
奇数面は横スクロールで、偶数面では縦スクロールで進行する。
パワーアップシステムはグラディウスのようなカプセル取得によるゲージ方式ではなく、各種アイテムを取得してパワーアップするオーソドックスな方式に改められた。因みに主砲パワーアップの1つであるリップルレーザーはこの作品が初出であり、以降コナミシューティングの定番装備として親しまれていく事となる。
ミス時はその場で復活する方式となっている。また救済措置として、オプションを装備している場合はミス時にアイテム化して画面内に残留するので、次の機体で回収可能となっている。
コイン追加投入以外では、残機は一切追加されない。
LIFE FORCE
沙羅曼蛇海外版として同年にリリース。翌1987年にリリースされた国内版も存在する。
海外版はデモの追加や一部背景や音声の変更など演出面で若干の改変があるものの、内容的には「沙羅曼蛇」そのままである事に対し、国内版はグラフィック・システム・曲など多岐に渡りアレンジが加えられている為、大分プレイ感の異なる物となっている。以下に国内版の概要を記す。
パワーアップシステムはアイテム取得方式からゲージ方式に回帰している。また1Pと2Pとでゲージ内容の配置が異なる為、2機の間に明確な使用感の差が表れるようになっている。他、スコアエクステンドが起こるなど、全体的にグラディウス寄りなシステムになっている。
敵グラフィックは多くが生物のような見た目に描き換えられ、背景も巨大な生命体の体内を思わせる描画に変更されている。ステージ道中のBGMは、半数が沙羅曼蛇の未使用曲に差し替えられている。
家庭用移植
ファミコン版はカートリッジがスケルトン(半透明)カセットだったことが話題を呼んだ。パワーアップ方式はアイテム取得方式ではなくゲージ方式となっている。
MSX版は難易度が異常に高かったことで知られており、2スロットに前作グラディウス2を挿入しないと真のエンディングが見られないなど、初心者お断り仕様となっていた。
続編
1996年に続編の「沙羅曼蛇2」がアーケードでリリースされた。全6面の強制2周エンド。
2周目の一部ステージBGMが旧作(「沙羅曼蛇」と「グラディウス2」)の物をアレンジしたものに差し代わる等、旧作から遊び続けているプレイヤーへのファンサービスが伺えるが、ゲームとしてのプレイヤーからの評価は名作とも駄作とも言いきれない微妙なものに留まっている。
OVA
スタジオぴえろ制作で、1988年から1989年にかけてVHSやLDでリリースされた。ファミコン版をベースにしたオリジナルストーリーが展開される。主な出演者はグラディウス軍パイロットに辻谷耕史、日高のり子、井上和彦、ロードブリティッシュのパイロットに鈴置洋孝など。キャラデザは美樹本晴彦が務めた。全3巻。